明るく正しく強いブログ

朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

60年間の営業に感謝を込めて 立川『双葉食堂』

2023年01月02日 | 中華食堂
明けましておめでとうございます。今年も拙ブログをよろしくお願いします。
新年一発目は、清瀬『みゆき食堂』や、八坂『宝来屋』など、自信を持ってオススメできる良店を紹介しており、
今年もその予定だったのだが、急遽変更することになった。
 
昨日、地元の神社へお参り…は混んでいたのでやめ、近くを散歩した帰り、今回タイトルの『双葉食堂』にも寄ってみた。
無論、元日から入店するつもりはなく、年明けの営業はいつからなのか、確かめるためである。
今の時期、どのお店にも「年明けは4日から」などと書かれた紙が入口に貼ってあるが、
外観が遠くから見えてきた瞬間、妙な胸騒ぎがした。あわてて近付いてみると、


やはりイヤな予感が当たった。昨年の12月29日で、双葉食堂さんは閉店していたのだ。


よく見ると、漢字の八を九に修正している。常連客に懇願され、28日までの予定を一日伸ばしたのかもしれない。
詳細を知りたくて、帰宅後にネット検索したところ、福島県にある同名の食堂が、今年9月に閉店していたが、
閉店から3日しかたっていない、立川・双葉食堂の情報は、やはり見当たらない。
いずれにしても、お気に入りだったお店の廃業が判明し、新年早々ショックである。

食材だけでなく光熱費も高騰した昨年は、多くの飲食店がやむなく値上げしたものだが、双葉食堂さんは価格を維持していた模様。
入口左側に掲示されている、メニュー看板の価格が、それを証明している。

※6年前から変わっていない

令和の時代によくぞこの価格で…本当に頭が下がる思いである。
あえて名前は出さないが、一番安いラーメンが1200円もする、暴利な店が市内にあるのだが、
そこの店主が数年前、あるTV番組で【立川市はラーメン単価が日本一高い】という説を、堂々と肯定していた。
市民として言わせてもらうが、高いラーメン屋はコイツの店と、せいぜい『一蘭』くらいで、
立川市のラーメンが日本一高いというのは、真っ赤なウソである
双葉食堂さんのように、長年安価で頑張ってきたお店を差し置き、勝手に市内同業者代表のような体裁でTVに出演し、
荒唐無稽な説を否定せず乗っかることで、己を正当化し立川のラーメン店の評判を落とした、この店主を私は絶対に許さない。

双葉食堂さんにハナシを戻す。こちらを紹介したのは2016年の5月(こちら)。
拙ブログ開設から実質3本目と、早い時期の記事ゆえ方向性が定まっておらず、画質の悪いガラケー写真ばかりで、
ダラダラ長ったらしいと不評な文章も、この頃はまだ短い(苦笑)。
お店の存在を知ったのは、今から12年前の2011年。「ラーメン」350円、「チャーハン」480円とさらに安かった。
当初は一品料理でビールを飲み、シメに食事を頼んでいたが、途中から長居は避け、注文は食事のみ一回限りとし、
お会計を先に済ませ、食後はテーブルを拭き、食器を厨房カウンターまで下げることにしていた。
今だから明かすが、ブログ発表時はすでに、ここで飲酒することは、ほぼなくなっていた。
失礼ながら、ご夫婦はかなりご高齢で、たまたまかもしれないが、旦那さんが不在の時期もあった。
「最初にビール、あとからシメ」だと、その間お母さんが、厨房で待機しなければならない。
夜の時間帯は、客が私だけのことも多く、お料理の提供と同時にお会計を済ませれば、
お母さんは、厨房の奥にある自宅部屋(?)に引っ込み、休憩ができるのでね。
他の方のブログでは、ご夫婦の娘さんらしき店員さんもいたそうだが、私は結局、一度も会ったことがない。

ゆっくりくつろげなくても、私がこちらに足繁く通っていた理由は、単に安いからだけではなく、
ご夫婦がマジメに調理する様子と、出てくるお料理が好きだったから、である。
正直、動作はゆっくりであったが、重い中華鍋を振り、お皿に盛りつけるまでの流れは機敏であった。
私がデジカメで撮影したのは、わずか2品だけだが、そのメニューをここで再掲載。
煮干しが香る醤油味のスープと、ケチャップが容器ごと提供される、「オムチャーハン」600円。

※ハートを描いた自分に猛省を促したい

中身のチャーハンが美味しく、私が最後に食べたのも、普通のチャーハンであった(撮影はせず)。


そして、ビールのツマミとしても最適だったのが、「生姜焼き」580円。


マヨネーズ容器付きで、以前は550円。豚肉の枚数は15~17枚。価格の割にハイカロリーである。
スープ付きの「ライス」は並で200円。普通のお店の大盛ぐらいあるが、生姜焼きと一緒だと、すぐになくなった。


さっき書いたように、最後にチャーハンを食べたのが2020年。
その後はコロナ禍による休業要請や、謎の臨時休業(日頃の行ないが悪い私のせい)にぶつかり、
今年の春頃には、夜の営業がなくなったりして、なかなか入店できず。


駅からやや離れた、近隣住民以外はあまり利用しなそうな通路にあるお店で、
最近は私自身も、お店の前を通ってなかったため、閉店を予告するお知らせの有無もわからない。
もう一度食事したかったし、閉店がわかっていたら、ご夫婦に「お疲れ様でした」と挨拶したかった。
そもそも、私はご夫妻と、オーダーと「ごちそう様でした」以外の言葉を交わしたことがない。
基本、ご夫妻は奥で休憩しており、私自身も人見知りなため、仕方ないともいえるが、やはり悔いが残る。

昨日は元日ゆえ、お店近くの鉄橋では、大勢の方がスマホで初日の入りを撮影していた。
私も便乗して撮ってみたが、位置取りが悪く、いつものようなダメ写真に。


その直後に、お気に入りだったお店の廃業が判明したため、沈む夕陽の画像が余計に悲しい。

最初の方に載せた、双葉食堂さんからのお知らせには、
「六十年間の長きにわたり ご愛顧いただきまして 誠に有難うございました」
と書かれていたが、その御言葉を、客側の私も返答させていただきたい。
双葉食堂さん、昭和、平成、令和と、60年もの長きにわたり、
安くて美味しい料理の数々を提供していただき、本当にありがとうございました。

私がお世話になったのは12年足らずですが、お店のことは、決して忘れませんよ!


双葉食堂
東京都立川市曙町1-10-6
立川駅から徒歩10分ほど、西側地下道の中にある階段を通ると近い
営業時間10時半~15時
定休日 土、日、不定休あり

※文中のとおり、22年12月29日で閉店なさいました


<おまけ>
新年早々、しんみり終わるのもさみしいので、本来掲載する予定だったお店を、少しだけ紹介。
お店の屋号は『英福』で、住所は国立市富士見台で、JR南武線矢川駅から徒歩3分足らず。


ジャンル的には中華食堂だが、夜は居酒屋として利用する客も多いし、中華以外のメニューもある。
店内はカウンター席とテーブル席、さらに看板に「お座敷有り」とあるように、団体客向けのお座敷も用意されている。


私の初訪問は昨年秋頃。まずは「瓶ビール(大)」680円を注文。ビールはアサヒで、無料のお通しも付いてきた。


おツマミは、メニューにあれば必ず頼む「餃子(5コ)」450円と、


これまた、あれば頼みたくなる「チャーシューエッグ」600円を選択。


餃子の中身は、具材が細かく刻まれた、肉汁はないけどニンニクがしっかり効いた、私の好きなタイプ。


チャーシューエッグは、半熟の目玉焼き2個、タレがかかった焼豚4枚に、生野菜付き。
チャーシューに野菜を乗せて、巻くように食べたり、とろける黄身ちゃんを絡めたり。


すぐにビールをお替わりし、さらに「ウーロンハイ」430円にチェンジ。


ほろ酔いになってきたところで、シメのお食事…は次回につづく>
コメント
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