前回、最後の方で少しだけ触れた、JR矢川駅近くの『英福』さんを、改めて紹介。
前回掲載した点灯式置き看板には、「食事処 酒処 英福」と記されていたが、
別の場所に掲示してある、渋い木製看板にも「お食事 酒処 英福」と書かれている。
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メインは中華だが、中華以外のおつまみや定食もあり、「お食事」の表記からも、カテゴリーは「定食・食堂」にした。
個人的には、酒処の二文字が嬉しい。飲み客を嫌がる食堂もあるからね。
ここで、卓上のメニュー画像を掲載。こちらは【定食・ご飯・麺】。
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右下の<あさひなぐ>は、女性アイドルグループが出演した同名の映画で、こちらのお店がロケで使用されたとのこと。
作品中で彼女たちが食べた、「特製タンメン」を目当てに、遠くから訪れるファンもいるらしい。
裏面には【おつまみ・ドリンク】。一般的な食堂より、明らかに品揃えがいい。
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この他にも日替わり商品や、おツマミが記されたホワイトボードもあり、とにかくメニュー豊富である。
初訪問時は瓶ビール、餃子、チャーシューエッグ、さらにビールとウーロンハイを追加し、シメのお食事…と、
ここまでは前回参照で、以降が<前回からのつづき>となる。
シメはベーシックな「ラーメン」600円だけでもよかったが、この日の日替わりセットは「ラーメン+半チャーハン」。
通常だと1000円なのが、サービス価格で750円とお得だったので、こちらを選ばせてもらった。
数分後、日替わりセットが到着。ラーメンは、「昔ながらの」という表現が似合う醤油ラーメン。
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創業時は自家製だったらしい麺は、現在もそうなのかは不明だが、やや縮れた舌触りのいいタイプ。
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チャーシュー、メンマ、ネギ、ノリにワカメ、そして私の好きなナルトが入る、伝統の東京醬油スタイルだ。
量的には確かにハーフサイズの半チャーハンは、紅生姜以外は、いかにも正統派のビジュアル。
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一見してわかるように、パラパラではなくしっとりとした仕上がり。
チャーシュー、玉子、ナルト、ネギと奇をてらわぬ具材で、味付けはそれほど濃くない。
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胡椒を振りかけ、紅生姜と一緒にレンゲですくい、満腹中枢が反応する前に、一気にたいらげた。
どの料理も美味しく、自宅から徒歩30分弱という近距離(?)ながら、今まで訪問しなかったのが悔やまれる良店であった。
メニュー豊富で味ヨシ価格ヨシ、そしてお酒も飲める英福さんだが、特に気に入ったのが、今回タイトルの「安心安泰」だ。
年末にここで語ったように、年に一度の競輪グランプリを33回経験している私は、当然ながらもう若くない。
このブログにもたびたび登場する、私が愛してやまない個人経営=家族経営の飲食店で働くご夫妻を、
私は親しみと敬意をこめて、おじちゃんおばちゃん、あるいはお父さんお母さんと呼んでいるが、
おっさんの私がおじちゃんorお父さんと呼ぶのだから、実は皆さん、かなりご高齢である。
「あと何年できるかな…」とつぶやく店主もいるが、年齢的にもそれは本音だと思う。
失礼を承知で書くが、「今のうちに通っておかねば」と決意しているお店も、いくつかある。
前回報じた『双葉食堂』も、そのうちの一軒であった。覚悟していたとはいえ、急な閉店はショックだった。
近年、仲の良い友人に「オレが死ぬまで死なないでくれ」と懇願している私だが、好きな飲食店にも、同じ感情を抱いている。
英福さんは木製看板によると、創業が昭和46(1971)年。
代替わりしたようで、働いているご夫婦は、私より若いと思われる。もうそれだけで、なんだか安心させられる。
初訪問時は、先代らしき方がいて、空いた食器を下げたり、常連客と挨拶していた。
常連さんが退店したあとは、客席に座り店内を隅々まで凝視。目力が強かったので、つい視線をそらしてしまった(笑)。
それに気付いたワケではないだろうが、厨房の旦那さんが出てきて、「父さんは休んでてくれ」とでも告げたのか、
先代は厨房の奥に引っ込んでしまった。するとその直後、先代のおじいちゃんに代わり、
お孫さん、というかご夫妻の娘さんらしき女の子が、奥から出てきて、ホール係としてお手伝い。
二代目が若く、三代目候補(?)までいるとは、英福さんはしばらく、安心安泰であろう。
生涯通えそうなお店の「全商品制覇」を目標に掲げ、その後も何度か訪問している。
2度目は、「タンメン」730円と+400円で付けられる「ミニ肉スタミナ焼丼」。お新香と小鉢も付いてくるのが嬉しい。
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タンメンは、油分多めの濃厚スープに、たっぷりの炒め野菜が入る。先述した縮れ麺とも好相性だ。
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ミニ肉スタミナ焼丼は、ミニではなくハーフサイズ。レギュラーサイズには生玉子が付くので、いつか食べてみたい。
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どちらも濃いめの味付けで、お新香や小鉢もあるため、仕事の都合で控えた酒を、やっぱり追加しようか悩んだよ。
3度目は飲むために訪問。「ホッピー(白)」430円を注文したら、最初から焼酎と合わせた状態で登場。
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毎回異なるお通し、この日の「里芋とイカの煮っ転がし」は、味が浸みていて抜群にウマかった。
あと、書き忘れていたけど、おしぼりが出てくるのも、手や卓上を汚しがちな私(←子供か)にはありがたい。
おツマミには「豚バラネギ辛炒め定食」880円の単品。ホッピーやビールに合う料理だ。
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この日座ったカウンター席の目の前には、写真の「ニンニクフレーク」が置いてあったので、喜んで使わせていただく。
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ニンニクは、設置していない席もあるのでご注意を。まあ、移動して取りに行けばいいのだが。
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シメには、レギュラーメニューにはない、日替わり商品の「もつ煮込み定食」800円を注文。
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メインのもつ煮に、ご飯と味噌汁、お新香、小鉢は厚揚げに納豆。ご飯は大盛(無料)にしてもらった。
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野菜も多く具だくさんのもつ煮だが、汁自体はドロドロとしておらず、ご飯に合うタイプ。
さっきの豚バラネギ辛炒めも残っていたし、大盛のご飯もすぐに食べ終えてしまった。
まだおかずも残っているし、ここでホッピー(3杯目)に戻ってもよかったが、
お米が美味しかったので、ご飯の追加を選択。並盛なので、さっきの大盛より少なめである。
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苦手な納豆だけ残し、あとはしっかり食べ切り、お会計。ここで定食屋さんで飲むときの最大のテーマ、
定食のおかず単品はいくらなのか問題が立ちはだかる!
こちらのメニューには単品価格、たとえば「おかずのみは100円引き」などの記載はない。
果たして、豚バラネギ辛炒め定食880円の単品価格は、お店を出てから暗算した結果…880円?
そうか、もつ煮定食でご飯をお替わりしたから、単品+ご飯で定食扱いになったのか。
イヤ、それでは味噌汁や小鉢が足りない。なので単品価格、そしてご飯の価格(こちらも記載なし)は不明のまま。
その大いなる謎を解くため、昨年末に英福さんへ4度目の訪問を果たした。
さっきから「最大のテーマ」とか「大いなる謎」などと書いているが、実際は数百円前後のみみっちいハナシである。
ドリンクは瓶ビール、続いてウーロンハイ。そしておツマミは、やはり日替わりだった豚角煮定食800円の単品をチョイス。
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柔らかく煮込まれた豚角煮と大根、そしてハードボイルド玉子ちゃん。間違いのない組み合わせである。
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前回の煮込みもだが、非中華メニューも美味しいのが、英福さんの魅力である。
そしてこの日も、娘さんがお手伝いしていたのだが、初回の子は妹さんで、今回はお姉さんのようだ。
働き盛りの元気なご夫婦に、看板娘もふたりいて、英福さんの未来は明るそうだ。
この日のシメは、初回の半チャーハンが気に入ったので、「焼肉チャーハン」800円。
以前、同じ国立市の『餃子王』で、ラーメンの具材の焼肉をチャーハンに乗せたことがあったが、それを具現化した商品である。
あらかじめ湯通しされた豚肉を、特製ダレでさっと炒め、チャーハンに乗せて完成。

横アングルがこちら。なかなかの迫力である。元のチャーハンの味付けが過剰ではないため、焼肉の甘辛いタレがマッチする。
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醤油味のスープと一緒にガツガツとたいらげ、肉の脂とチャーハンの油で口の周囲をギラギラにして「ごちそうさまです」。
お会計の結果、豚角煮定食800円の単品は…600円! 単品は200円引き、ご飯は200円と理解していいのかな。
会計時、常連さんたちが入れている眞露のボトルの価格を聞き、「次回入れます」と告げてから退散。
眞露のボトルは2500円。年明け初訪問時に必ず入れよう。生涯で何本入れられるか楽しみだ。
英福
東京都国立市富士見台4-12-10
JR矢川駅から徒歩約2分半、立川駅からも28分くらい
営業時間 11時~14時半、17時~22時半(夜のラストオーダーは1時間前)
定休日 日曜、年末年始 今年は本日5日から営業開始
※テイクアウト用のチラシでは「ラーメン食堂 英福」名義
※追記 5日からと聞いたのですが、10日からでした。行った人がいたらゴメンなさい
前回掲載した点灯式置き看板には、「食事処 酒処 英福」と記されていたが、
別の場所に掲示してある、渋い木製看板にも「お食事 酒処 英福」と書かれている。
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メインは中華だが、中華以外のおつまみや定食もあり、「お食事」の表記からも、カテゴリーは「定食・食堂」にした。
個人的には、酒処の二文字が嬉しい。飲み客を嫌がる食堂もあるからね。
ここで、卓上のメニュー画像を掲載。こちらは【定食・ご飯・麺】。
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右下の<あさひなぐ>は、女性アイドルグループが出演した同名の映画で、こちらのお店がロケで使用されたとのこと。
作品中で彼女たちが食べた、「特製タンメン」を目当てに、遠くから訪れるファンもいるらしい。
裏面には【おつまみ・ドリンク】。一般的な食堂より、明らかに品揃えがいい。
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この他にも日替わり商品や、おツマミが記されたホワイトボードもあり、とにかくメニュー豊富である。
初訪問時は瓶ビール、餃子、チャーシューエッグ、さらにビールとウーロンハイを追加し、シメのお食事…と、
ここまでは前回参照で、以降が<前回からのつづき>となる。
シメはベーシックな「ラーメン」600円だけでもよかったが、この日の日替わりセットは「ラーメン+半チャーハン」。
通常だと1000円なのが、サービス価格で750円とお得だったので、こちらを選ばせてもらった。
数分後、日替わりセットが到着。ラーメンは、「昔ながらの」という表現が似合う醤油ラーメン。
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創業時は自家製だったらしい麺は、現在もそうなのかは不明だが、やや縮れた舌触りのいいタイプ。
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チャーシュー、メンマ、ネギ、ノリにワカメ、そして私の好きなナルトが入る、伝統の東京醬油スタイルだ。
量的には確かにハーフサイズの半チャーハンは、紅生姜以外は、いかにも正統派のビジュアル。
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一見してわかるように、パラパラではなくしっとりとした仕上がり。
チャーシュー、玉子、ナルト、ネギと奇をてらわぬ具材で、味付けはそれほど濃くない。
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胡椒を振りかけ、紅生姜と一緒にレンゲですくい、満腹中枢が反応する前に、一気にたいらげた。
どの料理も美味しく、自宅から徒歩30分弱という近距離(?)ながら、今まで訪問しなかったのが悔やまれる良店であった。
メニュー豊富で味ヨシ価格ヨシ、そしてお酒も飲める英福さんだが、特に気に入ったのが、今回タイトルの「安心安泰」だ。
年末にここで語ったように、年に一度の競輪グランプリを33回経験している私は、当然ながらもう若くない。
このブログにもたびたび登場する、私が愛してやまない個人経営=家族経営の飲食店で働くご夫妻を、
私は親しみと敬意をこめて、おじちゃんおばちゃん、あるいはお父さんお母さんと呼んでいるが、
おっさんの私がおじちゃんorお父さんと呼ぶのだから、実は皆さん、かなりご高齢である。
「あと何年できるかな…」とつぶやく店主もいるが、年齢的にもそれは本音だと思う。
失礼を承知で書くが、「今のうちに通っておかねば」と決意しているお店も、いくつかある。
前回報じた『双葉食堂』も、そのうちの一軒であった。覚悟していたとはいえ、急な閉店はショックだった。
近年、仲の良い友人に「オレが死ぬまで死なないでくれ」と懇願している私だが、好きな飲食店にも、同じ感情を抱いている。
英福さんは木製看板によると、創業が昭和46(1971)年。
代替わりしたようで、働いているご夫婦は、私より若いと思われる。もうそれだけで、なんだか安心させられる。
初訪問時は、先代らしき方がいて、空いた食器を下げたり、常連客と挨拶していた。
常連さんが退店したあとは、客席に座り店内を隅々まで凝視。目力が強かったので、つい視線をそらしてしまった(笑)。
それに気付いたワケではないだろうが、厨房の旦那さんが出てきて、「父さんは休んでてくれ」とでも告げたのか、
先代は厨房の奥に引っ込んでしまった。するとその直後、先代のおじいちゃんに代わり、
お孫さん、というかご夫妻の娘さんらしき女の子が、奥から出てきて、ホール係としてお手伝い。
二代目が若く、三代目候補(?)までいるとは、英福さんはしばらく、安心安泰であろう。
生涯通えそうなお店の「全商品制覇」を目標に掲げ、その後も何度か訪問している。
2度目は、「タンメン」730円と+400円で付けられる「ミニ肉スタミナ焼丼」。お新香と小鉢も付いてくるのが嬉しい。
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タンメンは、油分多めの濃厚スープに、たっぷりの炒め野菜が入る。先述した縮れ麺とも好相性だ。
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ミニ肉スタミナ焼丼は、ミニではなくハーフサイズ。レギュラーサイズには生玉子が付くので、いつか食べてみたい。
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どちらも濃いめの味付けで、お新香や小鉢もあるため、仕事の都合で控えた酒を、やっぱり追加しようか悩んだよ。
3度目は飲むために訪問。「ホッピー(白)」430円を注文したら、最初から焼酎と合わせた状態で登場。
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毎回異なるお通し、この日の「里芋とイカの煮っ転がし」は、味が浸みていて抜群にウマかった。
あと、書き忘れていたけど、おしぼりが出てくるのも、手や卓上を汚しがちな私(←子供か)にはありがたい。
おツマミには「豚バラネギ辛炒め定食」880円の単品。ホッピーやビールに合う料理だ。
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シメには、レギュラーメニューにはない、日替わり商品の「もつ煮込み定食」800円を注文。
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メインのもつ煮に、ご飯と味噌汁、お新香、小鉢は厚揚げに納豆。ご飯は大盛(無料)にしてもらった。
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野菜も多く具だくさんのもつ煮だが、汁自体はドロドロとしておらず、ご飯に合うタイプ。
さっきの豚バラネギ辛炒めも残っていたし、大盛のご飯もすぐに食べ終えてしまった。
まだおかずも残っているし、ここでホッピー(3杯目)に戻ってもよかったが、
お米が美味しかったので、ご飯の追加を選択。並盛なので、さっきの大盛より少なめである。
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苦手な納豆だけ残し、あとはしっかり食べ切り、お会計。ここで定食屋さんで飲むときの最大のテーマ、
定食のおかず単品はいくらなのか問題が立ちはだかる!
こちらのメニューには単品価格、たとえば「おかずのみは100円引き」などの記載はない。
果たして、豚バラネギ辛炒め定食880円の単品価格は、お店を出てから暗算した結果…880円?
そうか、もつ煮定食でご飯をお替わりしたから、単品+ご飯で定食扱いになったのか。
イヤ、それでは味噌汁や小鉢が足りない。なので単品価格、そしてご飯の価格(こちらも記載なし)は不明のまま。
その大いなる謎を解くため、昨年末に英福さんへ4度目の訪問を果たした。
さっきから「最大のテーマ」とか「大いなる謎」などと書いているが、実際は数百円前後のみみっちいハナシである。
ドリンクは瓶ビール、続いてウーロンハイ。そしておツマミは、やはり日替わりだった豚角煮定食800円の単品をチョイス。
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柔らかく煮込まれた豚角煮と大根、そしてハードボイルド玉子ちゃん。間違いのない組み合わせである。
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前回の煮込みもだが、非中華メニューも美味しいのが、英福さんの魅力である。
そしてこの日も、娘さんがお手伝いしていたのだが、初回の子は妹さんで、今回はお姉さんのようだ。
働き盛りの元気なご夫婦に、看板娘もふたりいて、英福さんの未来は明るそうだ。
この日のシメは、初回の半チャーハンが気に入ったので、「焼肉チャーハン」800円。
以前、同じ国立市の『餃子王』で、ラーメンの具材の焼肉をチャーハンに乗せたことがあったが、それを具現化した商品である。
あらかじめ湯通しされた豚肉を、特製ダレでさっと炒め、チャーハンに乗せて完成。
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横アングルがこちら。なかなかの迫力である。元のチャーハンの味付けが過剰ではないため、焼肉の甘辛いタレがマッチする。
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醤油味のスープと一緒にガツガツとたいらげ、肉の脂とチャーハンの油で口の周囲をギラギラにして「ごちそうさまです」。
お会計の結果、豚角煮定食800円の単品は…600円! 単品は200円引き、ご飯は200円と理解していいのかな。
会計時、常連さんたちが入れている眞露のボトルの価格を聞き、「次回入れます」と告げてから退散。
眞露のボトルは2500円。年明け初訪問時に必ず入れよう。生涯で何本入れられるか楽しみだ。
英福
東京都国立市富士見台4-12-10
JR矢川駅から徒歩約2分半、立川駅からも28分くらい
営業時間 11時~14時半、17時~22時半(夜のラストオーダーは1時間前)
定休日 日曜、年末年始 今年は本日5日から営業開始
※テイクアウト用のチラシでは「ラーメン食堂 英福」名義
※追記 5日からと聞いたのですが、10日からでした。行った人がいたらゴメンなさい