枯れ木いっぽん平成の世に覇をとなふ 師走空スカイツリーの打ち込まれ カラシニコフ乱射す冬帝の夢つづく 真珠湾の日の遥かなりレノンの死 進撃の巨人といふアニメ冬が来た ここからは凍空人間の声を出す 炎上す真珠湾の日の選挙カー 黄落のとどのつまりに叫びをり 三の酉は無かった裏庭の太平洋 大氷河期の巻頭人間は無謬なり 十二月何か忘れたものないか
今日は12度とまだ暖かい方で何と言っても下が連日2度である。部屋に戻っただけで天国である。今日12月号の俳句雑誌が総合誌1誌を除いて揃った。特に今日届いた「船団」は約35年前のその前身「現代俳句」(同名の現俳協機関誌とは別)以来の坪内(稔典)ワールドへの復帰となった。無事に自選7句掲載されていた。句の良し悪し以前に「船団」に参加出来たのが嬉しい。その他では2誌と入れ替えにある雑誌に入会した。私は他誌の元同人なのでいきなり同人になることも可能だが、当面雑詠欄に投句するよう主宰が一筆添えていただいた。至極妥当な判断で私も1年くらい選句していただくつもりである。その上で同人に御推挙いただければと思う。主宰(選者)は名の知れた理論派の俳人であり申し分ない。同誌の雑詠欄を見ると火の消えたような寂しさでぜひ熱の籠った現代の俳句を提示したい。 激愛といふことばレノン忌に翳りなし まほろば