まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【氷の禁域】氷の首都いかなる亀裂も無修復 夏石番矢/新俳句入門*特別編

2018-06-11 21:36:45 | エッセー・評論

氷天国二足歩行はとても野暮

氷の下で天使の翼増殖す

手長足長の神舞い降りる氷の平原

氷の上で白馬が白鳥になる夕べ

冒頭に置かれた4句から、まず『手長足長の神舞い降りる氷の平原』を読み解いてみたい。人類の誕生は約四百万年前に遡り、二足歩行による脳の容積の拡大によってもたらされた。《手長足長》の神とは、全地球が氷結する前の人類の《原型》を指し、そこでは「白馬」も「白鳥」も「人間」と同時に偏在していた。あらゆる生命体が《天使の翼》を持ちながら互いに侵食し合うことなく存在していたのだ。人類学の定説では、氷河期以後には生命維持のため人類の手足は短縮していったという。そして、現代の作者を取り巻く《氷》の時間と空間の交錯は、【氷の首都】なる仮象をしか生み出さない。そこでは、人間は依然として《手長足長》のままである。言い換えれば、《氷》とは人間のこの世界の時空の《氷結》を意味する。あらゆる存在と認識が引き裂かれたまま放置されている。

鬱の鎖を引きずりながら氷の首都

氷の首都いかなる亀裂も無修正

氷の上で無窮動の炎が手足か

ここで明らかになるのは、すべてが引き裂かれている中で、おのれの与えられた存在をなぞるだけの《発語》の不確定さから逃れるためには、ひたすら沈黙の時間に耐えるしかないことである。・・・《続く》

 

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【新潟の良心】シンガー・ソングライター琴音さんの奇跡!知事選の偽装反対派に怒り/J-POP論・POP詩の宇宙

2018-06-11 18:37:19 | J-POP論/POP詩の宇宙
私が新潟県民だったなら、何の迷いもなく『琴音』と書いて投票した。それは決して無効票ではない。人間としての絶対に譲れない魂の一票である。
新潟県知事選で保守陣営に身を置きながら、米山前知事の【県民党】の旗と県民一人々々の日々の暮らしと安全を守るため原発再稼動慎重論を唱えた花角英世氏が当選した。その県民の一人に、イジメ登校拒否と引き籠りを歌うことで克服し、今夏オリジナル曲『願い』でメジャー(CD)デビューを果たした高ニ生【琴音(ことね)】さんがいる。彼女の圧倒的な感動を呼ぶ歌声に浸っていると、反対派の池田千賀子候補(県議)らの県民無視、生活者無視、人間無視の空疎な政治イデオロギー(反安倍・モリカケ)優先への怒りがこみ上げて来る。・・・《続く》
 
 
琴音 カバー 『明日への手紙
 
  〃 オリジナル 『願い   新潟テレビ放送