毎年秋に行われる岐阜基地の航空際ですが、今年も天気に恵まれ大勢の人でにぎわいました。
皆さんのお目当てはブルーインパルスの曲技飛行ですが、私の目的は基地内の近代建築です。
岐阜基地の歴史は古く、明治初期に陸軍の大砲射撃場として開設され、その後各務原飛行場として使われました。
基地内には陸軍各務原航空隊当時の古い建物が、現在も数多く残っています。
■大勢の人でにぎわう正門附近
■航空自衛隊岐阜基地渉外室広報館(旧陸軍飛行第一聯隊将校集会所)/岐阜県各務原市那加官有地無番地
竣工:大正9年(1920)
施工:北川組
構造:木造平屋
撮影:2009/10/12
■建物正面~屋根や外壁はリニューアルされ塗装も真新しい
■8本の石柱が並ぶ玄関部分
■下見板貼りに縦長の上げ下げ窓が当時の雰囲気を伝えます
■補給倉庫(旧飛行機格納庫)昭和3年(1928)
■基地内に現存する古い洋風の建物
昭和40年代は基地に勤務する隊員の住宅として使われていました。
私が中学生の頃の友人は、実際にこの建物の一軒に住んでいてよく遊びにいきました。
玄関を入ると当時では珍しい広い板貼りのワンルームになっていて、日本式住宅に慣れていた私はそのモダンさに驚いたものです。
おそらく戦後のアメリカ軍による接収期に住宅として使用されたようで、広い敷地に点在する洋風住宅は、とても同じ日本とは思えない風景だったのを記憶しています。
実家にいた頃は余りに身近すぎて航空際もご無沙汰でしたが、ブルーインパルスの飛行展示も久しぶりに間近で堪能しました。