かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

尾西繊維協会ビル(愛知県一宮市)

2009-10-15 | 尾張の近代建築


■尾西繊維協会ビル(旧尾西織物同業組合事務所)/一宮市栄4-5-11
 竣工:昭和8年(1933)
 設計・施工:清水組名古屋支店
 構造:鉄筋コンクリート3階
 撮影:2009/10/11

この地方が「毛織物王国」と呼ばれ隆盛を極めた、昭和の古きよき時代の面影をとどめる一宮を代表する近代建築です。
落ち着いた毛深い茶褐色のスクラッチタイルの外壁に、建物の角や窓の縁に使った白い石が華やかを加え、洋館らしい瀟洒な雰囲気を演出しています。



■建物北側~西洋館には欠かせない煙突もスクラッチタイル貼り



■建物東側遠景~屋上に神社があるのが分かります



■二階分の高さの縦長のアーチ窓
 窓枠の中はタイルの並び方が変えてあり、編みこんだ毛糸のように見えます。
 スクラッチタイルと白い石積みのコントラストが抜群です。