かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

一宮市向山の洋館

2009-10-17 | 尾張の近代建築
数年前、柳戸ポンプ場を訪れた時に、偶然なかなか味のある古い洋館を見つけました。
私的には「おっつ、これは!」と思わず心の中で叫んでしまうくらい雰囲気のある建物で、地方都市ではなかなかお目にかかれない優良物件です。
今回も柳戸ポンプ場撮影のついでに寄ってみましたが、幸い建て替えられることもなく健在で安心しました。
建築年は不明ですが、洋館部分の大屋根の張り出し窓や、スクラッチタイルや丸窓のある凝ったデザインの玄関など、細部に設計者のこだわりが感じられ、戦前の昭和モダンな住宅の面影が当時のままの状態で残っています。


■大江川沿い(西側)の道路から見る外観。裏(南東側)に回ると和風の和洋折衷様式。


■二つ並んだドーマー(屋根窓)が見所。小さな煙突が可愛らしい。



■大きなポーチのある玄関の脇に多角形の建物が張り出す



■現在は使われていない石積みの門柱。取って付けたような壁の三角ペディメントが面白い。



■建物東側は和風の造り。(東側の神社境内から撮影)
 右手の多角形の建物は、いかにも戦前のちょっと怪しい洋館の雰囲気が漂い、非常に良い感じです。

撮影:2009/10/11