五条橋から中橋にいたる堀川沿いの西区那古野界隈には昔ながらの街並みが残っています。特に四間道は、清州越え商人が店を開いた町並みが残り、古い町屋と白壁の土蔵が軒を連ねています。
四間道からさらに西側に入った古い町屋が並ぶ通り沿いに、一軒だけぽつんと古い洋風の建物が建っています。
昭和5年に医院として建てられた建物で、道路に面した西側はモルタル塗りの洋館風、建物東側(裏側)は和風建築になっています。
通りに面した洋館部分は医院として、奥の和風部分は住まいとして使われたと思われます。
■北西角より撮影~建物正面(西側)の通りは北へ向かうと円頓寺商店街へ、東側の通りは四間道方面へ続きます
■建物北側の路地からは洋風部分と和風住宅部分の境目が良く分かります
■建物の角と軒下には装飾が施されています
■建物正面の柵にも昭和レトロな雰囲気が漂う
◆医療法人復明館(旧水谷医院)/名古屋市西区那古野町1-22
竣工:昭和5年(1930)
施工:北川組
構造:木造2階建
撮影:2012/02/26