瑞穂区役所方面から瑞陵高校の前の通りを西へ向かい正門を過ぎると、北へ入る狭い道があります。その突き当たり、旧講堂の東側に、旧愛知商業学校時代の校門がひっそりと建っています。
デザインは大正末~昭和初にかけて、県営繕課が手掛けた一連の旧制中学の校門と同じなので、旧講堂が竣工した大正13年頃に建てられたと思われます。
名古屋市内では旧制中学時代の講堂と校門がセットで現存する唯一の例で、愛知県内では津島高校、小牧高校、西尾高校(講堂ではなく武道館)がセットで現存しています。
学校の歴史を語る古い建物や校門を時代を超えて大切に受け継いでいくことは、その学校の在校生や卒業生はもちろん、地域にとっても大きな財産になるに違いありません。
撮影:2012/09/22