長良川鉄道越美南線は、美濃太田駅(美濃加茂市)から北濃駅(郡上市)へ至る鉄道路線で、元々は国鉄の岐阜県と福井県を結ぶ越美線として建設されましたが、結局福井県側とはつながりませんでした。(福井県側の路線は越美北線と言い、福井市の越前花堂駅と大野市の九頭竜湖駅を結んでいます)
越美南線は大正12年(1923)に美濃太田~美濃町間が開業、昭和9年(1934)美濃白鳥~北濃間が開業し、全通しましたが、昭和61年(1986)国鉄から第3セクターの長良川鉄道に移管されました。
大矢駅は、長良川沿いに走る美濃市駅から北濃駅までの間に残る、一番美濃市寄りの開業時からの木造駅舎で、昭和初めに建てられた開業時の雰囲気が残っています。
◆大矢駅~長良川鉄道 越美南線/岐阜県郡上市美並町大原
竣工:昭和2年(1927)美濃下川駅として開業
構造:木造平屋
撮影:2012/09/16
■駅舎玄関~装飾は一切なく質素なつくり
■駅舎待合室
■美濃市~郡上八幡間では唯一列車交換が可能な駅で、ホームも2面あります。
ここで列車の行き違いが行われます。