古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

珍品/4号A自動電話機

2017年04月21日 | 電話機

数多くの4号自動電話機に触れて来ましたが今回、レストア過程において「珍品」と言える品に遭遇。

因みに製造メーカーは「NEC製」で本体ケース、送受話器、ダイアル部、内部機械等全てメーカー揃いのオリジナル品になります。

問題は写真では分り辛いですが本体ケースの艶感がベークライトのそれとは違うこと。(送受話器はベークライト)

本来あるべき背面のメーカー刻印は見当たらない。

内部を開けてみると4号A本体ケースには無い筈の本体ケースにリブ状の物が備わる。

多分、補強目的と思われるリブが至る所に施されている。

どうもケースの材質は本来の「ベークライト」ではなく、600型電話機以降に採用された「硬質塩化ビニール」と思われる。

しかし、本体裏面の製造年月は「1957.9」。。。1963年の600型電話機のデビュー6年前。

何とも不思議な硬質塩化ビニール製ケースの4号A自動電話機。

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電話機の送受話器たち

2017年02月22日 | 電話機

古い電話機の送話器や受話器。

今では当然、入手不可能なものばかりなのですがストック部品として保管しております。

残念ながら「非売品」扱いになっております。

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3号自動式卓上電話機のセンターラベルレプリカ

2017年02月15日 | 電話機

今までも「3号自動式卓上電話機の種類」等でご紹介して来ました「3号電話機」の修理。

先ずは内部を開けてみて多分、初期型であろう配線が全て布打ち線。

そのため、配線図に示す線の色の識別が難しく結構、手間取る。

(最も、当方が久しぶりの電話修理というせいもありますが・・・)

ダイヤル配線部分は比較的、色が残っていて助かる。。。

機能も回復し、通話可能となった所で欠品状態であったダイヤルセンターラベルの装着。

写真に映るセンターラベルは「showa土花亭 オリジナルレプリカラベル」。

比較的、厚紙で色も白ではなく少し黄色みが掛かっているとは言っても、経年による黄ばみを伴うオリジナルと比較すると

どうしても白く映ってしまう・・・。

これはクリアーカバーの透明度によるものでもあるのですが、致し方ないところ。

今回、修理を施した単体で観る分には全く違和感はないと思います。

3号電話機については全て「価格応談」となります。

尚、センターラベルのレプリカ品(showa土花亭 オリジナル)についても、お問い合わせ可能です。

 

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4号A自動電話機用カールコードの違い

2016年10月21日 | 電話機

久しぶりの電話機についてのお話。

今まで数多くの「黒電話」を触って来ましたが、今回のお話は「4号A自動電話機」のカールコードのお話。

「布打ちストレートコード」や「ゴム被膜ストレートコード」「ビニル被膜ストレートコード」のお話はさて置き、このカールコードについても

いくつかの種類がございます。当方が知る限りでは3種ございます。

この電話機に着いているカールコードが初期型(勝手にそう言ってますが)で、コード自体も太くカールの巻径も大きいものです。

後はコート両端の保護材がゴム製となっております。

そして、直ぐ左隣のカールコードが中期型。カールの巻径はほぼ同じですがコードの太さが少し細く感じます。

そして、一番左が後期型でカールの巻径は細くその分、巻き数は多くなってます。

もう少し、アップで観た方が分り易いですか。。。

艶についても、今まで観た初期型は全て艶がありませんでした。

これについては経年による艶落ちなのかは不明ですが、左2本のカールコードが新品保管品のため艶が有る分

尚更、初期型の艶消しが目立ってしまってます。

以上、他愛もない「カールコード」のお話ですが、何かのご参考になれば幸いです。

 

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4号A自動電話機の違い

2015年12月17日 | 電話機

今まで数々の「4号A自動電話機」をご紹介して来ましたが当時、6社において約400万台製造された

「4号A自動電話機」も各製造メーカーによって残存率が相当違います。

「残存率が少ない=希少価値」ということになるわけですが、下の左側が最も残存率が高いとされる

「岩崎通信機」製で、右側が最も残存率が低い「東芝製」となります。

ここのご紹介する個体は旧電電公社のエンブレムではない、メーカーエンブレムが備わった内部の機械まで

全てに至ってメーカー揃いの4号A自動電話機となります。

この残存率が高い「岩崎通信機」については、三つ葉マークが特徴的なダイヤル部分が相当な数、

他メーカーの後年修理用として使われています。

一方、残存率が非常に低い「東芝」製。

この独特な「東芝」のエンブレムは先ずお目に掛かれないと思います。

当然、この個体も全てメーカー揃いなのですが、同じ「4号A自動電話機」でも先ず、外装や機械に至るまで

メーカーが揃っているのか、次にそのメーカーは何処のメーカーなのかに依って価値が違ってくるというお話です。

 

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