一時はどうなることかと思ってましたが、何とか完成まで辿り着きましたのでご紹介します。
先ずはヘッド部分。
金細工の剥がれや塗装の剥がれがございますが、今回はあえて補色を施していません。
アンティークミシンの場合、この辺りの判断が難しいところなのですが、一世紀以上も前のSINGER。
これも趣と判断しました。
裏面です。磨けるところは磨き込んでいます。
こちらが最後まで見付けることが出来なかった、木製ベースの丁番に関するところ。
裏側からボルトで締めてあるのですが、2ケ所の内1ケ所は代替ボルトです。
但し、グラつきもありませんので使用上、問題はありません。
こちらは手回しクランク部。修理済みでスムーズに可動します。
拘りは、これも欠品というか擦り減って無くなっていた弾み車に取り付く部分の革バンド取り付け。
無くても使用上特に問題は無いのですが、この部分は遊びがあるための金属と金属とがカチカチと
当たる音を消す役目がございます。
そして、こちらも欠品していたヘッドベース固定用フックも装備しました。(アンティークSINGERの部品です)
下糸巻き用ゴムも装備。。。こちらは中古品になります。通常の足踏みミシン用であれば新品で在庫は
しているのですが、それとは径がまったく違います。
いよいよ、試縫いの段階です。
アンティークSINGER特有の弾丸ボビンケース(シャトル)をホルダーに装填し、下糸も綺麗に拾い出したところです。
糸圧を調整しながら試縫いを行いました。ご覧の通り、綺麗に縫えてます。
インテリアとしてだけではなく、いざとなれば一世紀以上も前のミシンでもちゃんと可動し、縫えるというところが
showa土花亭が扱うミシンであり、アンティークミシンの素晴らしいところです。
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