古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

BROTHER製足踏ミシン/昭和30年製・机部分の修理

2015年06月08日 | ミシン

ヘッド部分はその後、欠品部品の装着や下糸巻き用ゴムをいつものように新品に入れ替え

仕上げに磨きを掛けて保管中。

脚部分も洗浄と注油を施し終了です。。。残るは机部分。

前回も描きました「抽斗部分の欠品(欠損)」。向かって正面左側の抽斗の下部の木部が欠損して

いましたので、サンプルとして背面の部品を一旦外し、それを元に木工で作成して行きます。

作成した方の木工部品は目立たない背面側へ取り付け、目立つ正面側には背面より移植します。

本来、左右の抽斗には鍵が掛かりますが、この左側の抽斗の鍵は諦めなくてはいけません。

依って、残った右側の鍵は貴重なわけなのですが、鍵が錆びて固着していました。

これは何とか鍵を復活させなければいけませんので一旦、外して修理に掛けます。

次回は何とか、この場でご紹介できると思いますので、今暫くお待ちください。

 

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BROTHER製足踏ミシン/昭和30年製・入荷

2015年06月01日 | ミシン

久しぶりに足踏みミシンが入荷しました。

BROTHER製足踏ミシン/昭和30年製となりますが、写真でもお分かりの通り、抽斗部分に

一部欠品(欠損)が有り、修理には暫く時間が掛かります。

いつものように、診断がてらに脚部分と机部分、それにヘッド部分と3ツに分け保管。

早速、固着したヘッドの駆動部をクリーニングと注油で解放して行きます。

その中でどうしても固着が解けなかったのが「DROP FEED」(布送り落し装置)部分。

この頃(昭和30年)のBROTHER製足踏ミシンにはヘッド部分にドロップフィードダイヤルが備わり、わざわざ

ヘッドの裏側で操作せずとも布送りの高さ調整や落しも出来るという、優れものになります。

但し、その優れもののせいでテーパーロッドがケース内で固着し、ダイヤルも回らないという症状が

この個体にも出ていました。なので、テーパーロッド自体を外してしまいます。

クリーニングと磨き、最後に注油してケースに組み込み、ピストン運動を確認調整後、元に戻します。

今回のヘッド自体の程度は金装飾の残存率も高く比較的、綺麗なヘッドの部類となります。

今後は机部分の修理レストア作業の後、組み立て試縫い等のルーティーンが終われば、又この場で

ご紹介できるかと存じますので今暫くお待ちください。

 

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福助足袋株式會社

2015年05月25日 | ミシン

以前にも「ミシン缶」については、この場でもご紹介していますが足踏みミシンも製造販売してました

「福助足袋株式會社」の「ミシン油差し」と「ミシン缶」になります。

足踏みミシンのメーカーの中でも「福助」は人気がございます。

縁起物というか、その独特な愛嬌というか何につけても「福助」は人気者です。

福助の「ミシン油差し」&「ミシン缶」: 非売品

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1912年製 SINGER手回しミシン/完成編

2015年04月30日 | ミシン

一時はどうなることかと思ってましたが、何とか完成まで辿り着きましたのでご紹介します。

先ずはヘッド部分。

金細工の剥がれや塗装の剥がれがございますが、今回はあえて補色を施していません。

アンティークミシンの場合、この辺りの判断が難しいところなのですが、一世紀以上も前のSINGER。

これも趣と判断しました。

裏面です。磨けるところは磨き込んでいます。

こちらが最後まで見付けることが出来なかった、木製ベースの丁番に関するところ。

裏側からボルトで締めてあるのですが、2ケ所の内1ケ所は代替ボルトです。

但し、グラつきもありませんので使用上、問題はありません。

こちらは手回しクランク部。修理済みでスムーズに可動します。

拘りは、これも欠品というか擦り減って無くなっていた弾み車に取り付く部分の革バンド取り付け。

無くても使用上特に問題は無いのですが、この部分は遊びがあるための金属と金属とがカチカチと

当たる音を消す役目がございます。

そして、こちらも欠品していたヘッドベース固定用フックも装備しました。(アンティークSINGERの部品です)

下糸巻き用ゴムも装備。。。こちらは中古品になります。通常の足踏みミシン用であれば新品で在庫は

しているのですが、それとは径がまったく違います。

いよいよ、試縫いの段階です。

アンティークSINGER特有の弾丸ボビンケース(シャトル)をホルダーに装填し、下糸も綺麗に拾い出したところです。

糸圧を調整しながら試縫いを行いました。ご覧の通り、綺麗に縫えてます。

インテリアとしてだけではなく、いざとなれば一世紀以上も前のミシンでもちゃんと可動し、縫えるというところが

showa土花亭が扱うミシンであり、アンティークミシンの素晴らしいところです。

「1912年製 SINGER手回しミシン」:¥53,000-(送料別) 

 

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1912年製 SINGER手回しミシン/レストア木工編

2015年04月27日 | ミシン

木箱は両側面が外れていたのを修理し、両側面のみ再塗装。

そして、一部表皮が剥がれた部分もあったため進行を防ぐ意味でも木箱全体にクリアーニスを掛ける。

懸案の手回しクランクは修理を施し、欠品していた取っ手を新たに作成。

本来はもう少し細めの擬宝珠形状ですが、実用を考慮し敢えて回しやすい形状にしました。

又、木箱の内部に物入れが有ったであろうベース部分が現存。

こちらは手元の資料(古い写真)を元にマンガシロ材で復元して行きます。

そして、木箱の物入れ復元。

後は錠部分の修理を行い錠が出来るようになりました。尚、鍵は代替品を装備。

尚、本体ヘッド部分も並行してレストアをしているのですが、木製ベースに丁番を留めるボルトが

どうしても1本見つからない。(太さといい、ネジピッチといい特殊形状です)

後は目途がたちましたので次回はいよいよ完成編となります。

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