古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

1912年製 SINGER手回しミシン/レストアへ移行

2015年04月20日 | ミシン

前回、ご紹介した「1912年製 SINGER手回しミシンの行く末」の診断過程で、何とかなると判断し

レストアへ移行することに。

各部に注油をしながら部品を外して行く過程で、何とか初動も確認し各部品を磨いてゆく。

最も103年という経年のせいで塗装や金装飾にメッキの状態は決して宜しいとは言えない。

本来ですと補色を施したりもするのですが、今回はあえて施さないことにする。

最も、木箱の状態に関しては蓋の側面の状態があまりにも酷い状態だったため一旦、塗装を剥がし

再度、側面のみ塗装の予定です。

それよりも難題は欠品部品。当方で保管してあった古い部品も今回は投入しますが、それでも

未だ足りない部品が幾つか見つかる。

今回は(も?)長期戦となること間違いありません。。。

 

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1912年製 SINGER手回しミシンの行く末

2015年04月16日 | ミシン

アンティークミシンの代表格の「SINGER」。その手回しミシンが入荷したのですが残念ながら状態は宜しくありません。

木箱の状態も決して宜しくないのですが、肝心のヘッドも宜しくありません。

下糸用弾丸ボビンケースのホルダーも錆びて固まり、重要な滑り板もない状態。

そして、手回しクランクのギア部分も壊れています。序に木製の取っ手部分もありません。

ロット番号からすると1912年アメリカ・ニュージャージ州エリザベス工場で製造されたミシンであることが

手元に資料から判断することが出来、103年前のミシンになります。

とりあえずは、診断しながら外せる部品は全て外してみて、レストアへ移行するかどうかを判断します。

但し、欠品部品も多いようなので見込みは薄いようですが・・・。

 

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ミシン用椅子のレストア完成

2015年04月09日 | ミシン

いよいよ最終段階、表皮張り作業になります。

表皮については「カリモク」でもお馴染みの「アンティークグリーンのモケット地」をチョイス。

タッカーで均等に張り込んで行きます。(2脚同時進行作業です)

表皮が張り終ったところで、端の余り地をカッターで慎重に取り除いて行きます。

大分、形に成って来ました。

次に同じモケット地でモールを作り、鋲で留めて行きます。

そして、完成です。。。

ミシンに備え付けると、ご覧のようなとても良い雰囲気になります。

ミシンをお買い上げ頂いた方にオプションとして付属する予定でいますが、椅子単体でもお譲り

することも可能ですので、別途お問い合わせください。

(サイズ300×300×H480&300×300×H460)

 

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ミシン用椅子のレストアその2

2015年04月06日 | ミシン

フレームの塗装が終わったところで一気に作業を進めて行きます。(ここからは室内作業)

座面の板には自然木(無垢材)を使用しているため隙間がございます。

当然、このままでは下地の藁が隙間から落ちて来ますので麻布を敷き、その上にクッション性を

稼ぐために土手の内側に収まる大きさのスポンジを1枚敷きます。

そして、その上に元々の藁とフェルトを敷きます。

写真では端の方のフェルトが足りてないので補充後に仕上げのスポンジ(10mm厚)を被せます。

このサンドイッチのような、ハンバーガーのような状態が下地となります。

次は、いよいよ表皮を張る作業となります。

 

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ミシン用椅子のレストアその1

2015年03月30日 | ミシン

先日、ご紹介した「ミシン用椅子のレストアベース」のレストア作業に取り掛かります。

先ずは座面本来の表皮を捲り、中のクッション材の取り外し作業。

錆びた釘は途中で折れたり抜けなかったりもしますが、出来るだけ取り除きます。

取り除いた釘は再利用の可能性もありますので一応は瓶に入れて保管して置きます。

古い椅子の特徴でもある、定番の藁で土手を形成した仕様になっていました。

取り除かれた釘穴の数がその多さを物語ってます。

クッション材は予想通り、藁とフェルトのみ。

このことについては、レストア後の座り心地の問題もありますので今後の課題です。

釘とクツション材は袋に入れて保管後、経年劣化により剥げた塗装をサンドペーパーで剥離して行きます。

次の段階は、いよいよ塗装と座面の形成となります。。。(続く)

 

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