古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

ARS社Arsenカメラ・44判/1938年(昭和13年)

2015年01月22日 | カメラ

昭和初期の戦前、カメラ雑誌を出版していた「アルス社」から発売されたカメラ「Arsen(アルゼン)」。

価格¥88円。当時の教員の初任給が¥50円の時代ですから、いかにカメラが高価だったかが窺えます。

参考:カメラ雑誌「正しい写真の写し方」ARS(アルス社)表紙。モデルの女性が手に持つ「Arsen」

レンズ:アナスチグマット・グリルメン50mm/F4.5

鏡胴直進ヘリコンド・焦点距離50cm~∞。(最短撮影距離50cmまで寄れるという凄さ)

軽合金ダイカスト製ボディーに腐食も観られますが75年以上も前のカメラであることをご理解下さい。

黒モロッコ革張りの正面右角に「ARSEN」のエンボス加工。

背面の赤窓。最初の1コマはここで確認し、後は自動巻止めのようです。(内部にスプール1本付属)

シャッター(3枚羽根)も全速切れますし、各操作部分も問題無さそうではありますが試写は行っておりません。

専用レンズキャップ付属。専用革ケースも痛みはございますが残っております。

オークションを含め市場には先ず出ないカメラかと存じますので、この機会にどうぞ。

ARS社Arsenカメラ・44判/1938年(昭和13年):¥15,000円 (送料別)

 

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MAMIYA6 スプリングカメラ・バックフォーカス式/1955~

2014年07月28日 | カメラ

MAMIYA6。 劣化はあるもの革ケースにストラップ(切れてますが)にフィルターにフードと、これは凄いと感動。

しかし、入庫時に色々と手を加えている途中にフォーカスリングが動かず「ダメか?・・・」と間違った判断を。。。

実はこのカメラ、レンズ側を動かしフォーカスするのはなく、フィルム側を動かしフォーカスするという

「バックフォーカス式」であることに気付く。

右肩にスケールがあり、直ぐ下のダイヤルにてフォーカシングする構造。

このフィルム面が前後に動く構造で珍しいフォーカシング構造。

左肩には巻き上げ量を変える「シックス判12」と「セミ判16」の切り替えノブ。

蛇腹を伸ばした状態でのプロポーション。

そして、フィルターに純正フードを装備時のプロポーション。

いくつかの蛇腹カメラを所有しますが、それぞれが違った機能と顔があり奥が深いですね。

以前の「合羽三羽烏

 

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OLYMPUS 35

2014年01月06日 | カメラ

明けましておめでとうございます。

本年も当ブログ「showa土花亭」を宜しくお願い申しあげます。

では恒例「お正月を写そう♪」で新年、最初にご紹介するのは「Olympus35」。

戦後間もない1948年(昭和23年)に発売以来、「よく写る」と当時、評判だったカメラ。

今回ご紹介するOlympus35は1955年辺りの機種かと思われます。

外装も当時のオリジナルを残し「MADE IN JAPAN」に「OLYMPUS OIC」の文字が誇らしげです。

レンズはZuiko C  40mmF3.5。 シャッターはCOPAL B、1~1/200。コダック型シンクロソケット付き。

R、D、Aの3ポジション付き。Rは普通のカメラ同様巻戻しポジションでギアがフリー。

Aは通常撮影時のポジション。この位置で一度シャッターを切ると、シャッターはチャージ出来ても

切ることは出来ない。要は二重撮影防止。

Dのポジションはフィルムを巻かなくてもシャッターは何度もチャージでき切ることが出来る二重撮影可能ポジション。

外観の程度も良く、今直ぐにでも撮影可能のようにも思えますが「未試写」状態です。

シャッターが少し渋い時がございます。後、残念なのが革ケースのトップ部分が無いことぐらいで

レンズキャップも奇跡的に付属しています。

この「Olympus35」は大変、希少なカメラになります。是非、一度ご検討ください。

Olympus35/1955年?製(¥15,000-送料別)

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豆カメラ/ START 35

2013年11月25日 | カメラ

前回、チラ見せしました「START 35」のご紹介です。

昭和20年代から30年代に造られたベークカメラ。戦後間もない頃は「MADE IN OCCUPIED JAPAN」も存在する。

因みに本機は「MADE IN JAPAN」の刻印が有るので、1947年~52年以降の機種と判断出来ます。

(何と、三脚用ホールも装備)

一説には「一光社」製らしいのですが正直、分りません。

「ベークカメラ」の名の通り、素材はプラスチック製ではなく「ベークライト製」。(4号黒電話等と同じ)

パッと見ぃはプラスチック?と感じますが4号黒電話を扱ってるせいか、直ぐにベークライトと分ります。

メッキ製のレンズキャップにフィルターフィード。完品ですね。

キャップを外し、フードを装着してみると、一丁前の姿になります。

ファインダーはこの手の豆カメラと同じ素通し。但し、絞りは8/11/16の3段有りますので

多分、「モデルⅡ」と呼ばれる機種になります。後、シャッター速度は定速I(1/30位)とBです。

裏窓はこんな感じです。

そして、いつもこの手のカメラで問題となるフィルム。「ボルタ判」と呼ばれる裏紙つきの35mm。

当然、今では販売もしてなく入手は困難です。たまたまフィルムが装填したままの状態でしたが

多分、感光しているものと思われます。

「みのりフィルム」。。。

実はこの使えないであろうフィルムも貴重でスプール共々、大切に保管です。

結局は「豆カメラ/HIT」同様、フィルムの問題で「試写」が出来ません。

以前、「通常の35mmフイルムを加工して・・・」な~んて話も聞いたことも有りますが、その方法が分りません。

まぁ~、この手のカメラはコレクションアイテムとなりますので、飾って眺めているだけで満足感は有ります。

還暦カメラ START 35 model Ⅱ(一光社?)/非売品

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豆カメラ/ 増殖中

2013年11月20日 | カメラ

この手のモノは場所もとらず、眺めているだけで思わず微笑んでしまいます。

前回ご紹介した豆カメラ/HIT CAMERAの弐号機を増備。

正式には多種の「HIT CAMERA」が存在するため、これが何代目の東郷堂「HIT」かは不明。

機能的にはまったく問題なし。前回の壱号機?と比較すると、こちらの弐号機の方がメッキの状態が良い。

「HIT」のロゴデザインが違いますねっ。

当然?革ケース付きです。

ところで、後ろに写る少し変わった形のカメラ。

「START 35」については次回、じっくりと沢山の写真を交えご紹介しますね。

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