今回のアンティークミシンは1900年頃のドイツ製手回しミシンになります。
シャトル型下糸ボビンが左右に水平移動する構造がドイツ製ミシンの特徴となります。
ヘッド部分の装飾は百年以上の経年と共に落ちてしまっていますが微かに螺鈿細工が確認出来ます。
ベース部分の螺鈿は比較的残っています。
そして、この象嵌細工によるスケールは綺麗ですね。
同じく、専用の上箱の象嵌細工もこのように綺麗です。取っ手も当時のオリジナルのようです。
上箱の鍵は有りませんでしたので汎用にてご使用頂けるようにしてあります。
四隅の内、向かって右側出隅の面取り部、擬宝珠が1ケ所欠品しております。
ヘッド部分のマニュアル表示。
手回し部分も当時のオリジナルです。下糸巻き用のゴムは新品に交換済みです。
後、ベース木部分に虫食いの跡(小さな穴)が点在しております。
ドイツ製ミシンの場合、ボビンと針が特殊なモノになります。以前にご紹介した「QUEEN 手回しアンティークミシン」と同じく
残念ながら「ボート型」ボビンケースと「ドイツミシン針」が欠品しておりますので試縫いは出来ませんでした。
但し、各駆動部分はレストア済みとなっておりますのでご安心ください。
「SINGERミシン」とは違い、ドイツ製ミシンは日本国内への当時の輸入数も少なく、今でも大変希少となります。
手元に飾って頂くだけで、とても満足して頂けるかと思います。
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