古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

精工舎スリゲル8号 その2

2016年12月11日 | 時計

前回、紹介した「精工舎スリゲル8号」の整備が完了、組み立てて行く。 

各金具類は洗浄磨き及び再使用出来ないビスは新品(真鍮マイナスビス)に入れ替える。

文字盤のセルロイドは歪があったため出来る限りの修正を行い、24時間支は消す。

よくよく観ると消した跡は分りますが、普通には違和感はありません。

そして、純正オリジナルではなかった剣(針)の内、手持ちのユンハンス型短針のみ入れ替え。

これだけでも雰囲気は純正オリジナルに近づきます。

後は3ケ所のハトメを新品(真鍮製)装着。

各丁番の洗浄磨き具合も写真で確認できます。

振り子室の「SEIKOSHA」金文字も残っております。

残念なのは振り子室の扉部分にクラックが1本入っております。(赤丸部分)

当然、これ以上広がぬよう接着の後、目立たぬよう補修してあります。(上の写真でご確認ください)

上宮飾りのレリーフも新品当時の輝きを取り戻しております。 

実物は小ぶりな宮型で、欅の木目が大変美しい時計です。 

精工舎スリゲルシリーズの内でも人気の「8号」。  

既に1世紀近い経年を考えれば、又とない逸品です。 

 

精工舎スリゲル8号 その2/大正期:¥60,000円(送料別)

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