古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

マツダ電気時計 レストア完了

2018年03月31日 | 時計

前回の「マツダ電気時計の救出」のレストア作業。

枠(鉄製)は錆を落とし再塗装を施す。(本来は濃いこげ茶色ですが黒色に塗装)

裏蓋は朽ち果てた裏蓋から型取りの上、新規に作成。

風防ガラスはクリーングを施すも長年の曇りは少し残る。

風防フレームは幸運にも真鍮製でしたので、手を施せば綺麗に輝きを取り戻します。

剣(短針・長針)は剥げていたので再塗装。

そして、一番苦労したのが文字盤の汚れ(染み)取り。

方法については企業秘密故この場では公開出来ませんが、ある程度は妥協が必要です。

あまりやり過ぎると文字の黒色も落ちてしまいます。

電源コードは現代もので代用。拘るのであれば布打ちコードとポニーキャッププラグに交換も可能。

早速、始動させます。。。「ジー」というモーター音と共に時を刻んでくれます。

本機は50Hz仕様ですが、当地は60Hzのため正確かどうかは不明です。

因みに特許番号の「39913号」はマツダ製の電気時計に限ったことではなく、真空管ラジオ等も同じ番号です。

苦労した文字盤部分。点錆びや落とし切れない染みもございますが、鑑賞には耐えられるレベルです。

マツダ得意の曲面風防ガラス。いつ観ても造りが良いです。

今回も相当、苦労してのレストア作業。

前回のレストア前の記事の状態を観ていただければ、その苦労はご理解頂けるかと思います。

マツダ電気時計/昭和初期:非売品

 

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