古物商  showa 土花亭

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4号A卓上カラー電話の劣化

2021年02月09日 | 電話機

4号カラー電話につきまとう発色の劣化。。。

これについては所有者の皆様の長きに渡る悩みの種ですね。

最近のWikipediaなどでは「黒以外の塗装・・・」などと書いてありますが、ご承知の通りコレは全くの誤りで

ベークライト(フェノール樹脂)に色粉を入れ成型されたもの。(古い洋服のボタンなどと同じ)

ベークライトの特製として経年とともに色が濃くなる特製があるようでその分、通常の黒電話の劣化度は

少ないように感じ、既に70年ほど経った黒電話でも色艶の良い個体も見掛ける。

一方、カラー電話の場合(特にわかくさ色とふじ色)、色艶の落ちようが顕著に感じられる。

一説には「酸化」によるものと言われていますが確か、ベークライトは耐酸性は強い筈。(逆に耐アルカリ性は劣るとされる)

写真のような「白く粉」が吹いたような現象がよく観られ一旦、ケミカル等で落とし切ったかに思えても

やがて又、時間が経つと発生する。

悩ましき問題ではありますが、既に半世紀以上70年近く経過している物。

ある程度は妥協しなくてはいけないのかも知れません・・・。

 

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コメント (1)
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