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精工舎スリゲル13号の修理

2022年03月13日 | 時計

精工舎のスリゲルシリーズでも人気の「スリゲル13号」。。。

13号の剣について、この剣がオリジナルなのかユンハンス型がオリジナルなのか正直、分からない。

現状は時打ち側が壊れているということで早速、中を観てみると発条は開放状態。

いつものゼンマイの破断かとよくよく観てみると、ゼンマイ自体は切れてはなくロックスプリングが無い状態で

ゼンマイを巻くことが出来ない状態であることが判明。

このまま機械を箱から取り出すことは少々、危険なので手動でロックを掛けながらゼンマイを巻き、慎重に

針金でゼンマイを絞め付け開放しないように固定後、取り出す。

機械を取り出してみるとやはりスプリングが無い状態。

手持ちの精工舎の部品取り用からスプリングを拝借し、それを移植することに。

この移植作業は今までも経験はあるのですが結構、手間取る作業。

何とか移植も終わり締め付け用の針金も外し、ゼンマイを巻けるようになったことを確認。

そして早速、時打ちをさせようとすると?・・・。

他にも沢山の不都合があることが判明。

これは相当、修理調整に時間を要することが分かり長期戦になることを覚悟。

 

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