「精工舎/黒柿並スリゲル」もここまで来ると、ニコイチどころか最後まで仕上げて上げたくなります。
擬宝珠についてはご承知の通り、木工旋盤で作るものなのですが、ここでは「石粉粘土」により作成します。
形状や大きさは以前に作成した図面を元に作成。
大まかな形を作り乾燥後に成形して行きますが、完璧に再現することは無理にしても、そこそこの
雰囲気を出すことが本来の目的であり、妥協すべきところは妥協します。
そして塗装工程へ。。。オリジナルの「黒柿並スリゲル」も擬宝珠部分は黒漆塗りで黒柿ではありませんので
その点は救いでもあり、再現は可能と判断。
使用する塗料は水性のアクリル絵具で、アクリルガッシュの黒とアクリルカラーのローアンバーを混ぜ合わせ艶のあるような
真っ黒ではない、半艶の少しくすんだ黒色になるように刷毛で塗ってゆきます。
因みに通常のアクリル絵具に比べアクリルガッシュは刷毛ムラも出難く扱いやすい。
これは未だ1回塗りの状態で乾燥後にもう一度2度塗りします。
後はダボ穴用のダボ(突起)約直径8mmを擬宝珠側に接着取付け。
そして、調整をしながら装着。
雰囲気は出たようで、無いよりは断然良いかと思います。