古物商  showa 土花亭

          効率性や利便性だけで埋め尽くされた今の時代。少しだけ時計の針をゆっくりと進めてみませんか。

精工舎/黒柿並スリゲル・作業その②

2022年06月06日 | 時計

何とか正確に時を刻み、時打ちも順調にするようになったムーブメント。何故か車庫の中で仮稼働中。

一方、文字盤の補色修正は、この手の経年のためや汚れのため少しグレーが混じると厄介で中々、近似色が出ないものの

この辺りで妥協し、艶消しクリアーを施し保護を施す。文字盤のリング等は既に洗浄磨き済み。

後はガラス押えがGボンドで接着してあったため全て撤去の上、新しく作り直して塗装を施し基本通りの

釘止めを行う。(写真は塗装前の白木の状態で釘用の下穴は明けてある状態)

ガラスも入ったところで蘇ったムーブメントも取り付け本稼働及び調整。

最後に文字盤のベースである部分がラワンベニヤで後年作ってあったため、こちらも新しく作り直すことに。

円形の開口部も整え、端部も見た目が良いように加工。

この部分も塗装を施し、いよいよ最終段階へ。。。

 

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精工舎/黒柿並スリゲル・作業その①

2022年06月03日 | 時計

先ずはケースの洗浄と蜜蝋にて保護。

外したビス、金具類の洗浄(足りてない木ネジが数本)。。。この後、磨きに掛ける。

外した文字盤の状況。この手の色は多分、色合わせは上手く行かないと予想されるが、クリアー塗装を施し

これ以上の剥離を防ぎたいところ。(振り子は手持ちの並スリゲル用が有ったため、こちらを使用予定。)

一方、機械(ムーブメント)の方は発条(ゼンマイ)は切れてないものの少し手間取っている・・・。

 

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精工舎/黒柿並スリゲル

2022年06月01日 | 時計

不動の精工舎「黒柿並スリゲル」。。。当たり前の擬宝珠類は欠品状態ですが、珍しく黒柿の上宮飾りが残ってます。

「並スリゲル」については、明治35年(1902)から大正12年(1923)の関東大震災まで製造していましたので

既に100年以上も前の時計になります。

今までも「並スリゲル」については幾度か紹介してますので以下をご参照。

精工舎 並スリゲル 黒漆塗のレストア

精工舎 並スリゲル レストア第一段階終了

無残な「黒柿」

精工舎 並スリゲル 黒柿

文字盤張り替え

夏休みの工作

夏休みの工作成果「並スリゲル」

文字盤は辛うじて補色修正出来そうなレベルです。ガラスの金細工模様は残っている方かと思います。

渦リンは非オリジナルで、振り子のペイントは既に剥離して剥げ落ちてる状態で、補色は無理なレベル。

早速、ムーブメントを取り出してみると、何とか動きそうなことが分かる。

手元の「黒柿並スリゲル」とでニコイチにするか迷うところですが何せ、修理を進めて行く予定です。

 

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