素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

自然界の掟を垣間見る

2010年10月12日 | 日記
 天の川とその堤につくられている遊歩道は、地域の方々の努力で美しくなってきた。遊歩道には四季折々の花が咲き、川には大きな鯉やかめがのんびりと泳いでいる。野鳥も多く、愛好家がいつもカメラを向けている。

いつも、哲学者のように一点を見つめ身じろぎもせず立っているコサギの様子が今日は違った。よく見るとカエルをつかまえ食べようとしているところであった。

 小学校1年生の頃、鍵っ子であった私は、学校から帰ると近所の家に行って夕方まで過ごしていた。ある日、その家で飼われていた鳥かごに蛇が侵入して、小鳥を丸のみにしている現場に出くわした。ボールが入ったようにプックリふくらんだ蛇の腹はいまだに覚えている。

 おそらく目に見えないさまざまな場所で生存するための“弱肉強食”の生々しいバトルが繰り返されているのだろう。偶然、それらを目にした時、自然の掟というものを再認識するのである。

 夏以来、きれいな鳴き声を聞かせてくれていた鈴虫。先週あたりから鳴き声を聞かなくなった。大半が寿命をまっとうし、四匹だけがひっそりと生きている。

 来年には新しい命が誕生することを期待するが、何となく夜がさびしくなった。

コメント
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