『亀蔵』はさらに用心深くなったみたいで、亀石の下にもぐりこんであまり姿を見せない。動いている感じがした時のぞきに行くと2mほど近づくと気配を察するのか引っ込んでしまう。それでも、エサを10粒ほど入れて2,3分離れてもどってみると平らげている。食べているところを見ようと少し離れて見ていると亀石からは出てこない。あきらめて用事を済ませてもどると亀蔵の姿はないが、エサもきっちりなくなっているのである。‟亀蔵の早業”と呼んでいる。
こうなると食べているところを写真に撮りたいという気持ちが湧いてくる。有名人をフォーカスする三流カメラマンと同じである。気配を消すことと死角に入ることを試すのだがなかなかうまくいかなかった。どの場合も上部からアプローチしていたので今度は下から迫ってみた。すると私の動きに対していつものような反応をしない。このあたりに死角があるのかと考え、エサを入れてから待つことにした。
待つこと20秒。首をのばしていく亀石から出てきたと思ったらパクパクとエサを食べ始めた。ものすごい勢いである。
食欲旺盛なところを見て安心した。
「覚えろよ お前のことを 気にかけて エサやる人は この家に一人」 と思いつつ、せっかくの食事タイムを邪魔しないように気配を消して水槽から離れてあげた。
こうなると食べているところを写真に撮りたいという気持ちが湧いてくる。有名人をフォーカスする三流カメラマンと同じである。気配を消すことと死角に入ることを試すのだがなかなかうまくいかなかった。どの場合も上部からアプローチしていたので今度は下から迫ってみた。すると私の動きに対していつものような反応をしない。このあたりに死角があるのかと考え、エサを入れてから待つことにした。




「覚えろよ お前のことを 気にかけて エサやる人は この家に一人」 と思いつつ、せっかくの食事タイムを邪魔しないように気配を消して水槽から離れてあげた。