素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

世界陸上2015・北京開幕

2015年08月22日 | 日記
 世界陸上2015・北京大会が開幕した。華やかな開会式の模様をテレビで見ながら、ついさっき見た迷彩服を来て会議に望んでいる韓国指導部の様子とのギャップに「虚と実」という何とも言えない思いが湧いてきた。
    すぐ隣の朝鮮半島の板門店では地雷、宣伝放送を巡り南北の高官会談が開かれている。また、同じ北京では9月3日の「抗日戦争勝利記念日」での天安門付近での軍事パレードに向けての準備が着々とされている。また、ロシアのメドベージェフ首相が択捉島を初めて訪問し北方領土の実効支配をさらに強化する姿勢を鮮明にしてきた。

 北、西、南の3方向で日本にとって看過できない事態が活発化している。華やかな式典が「虚像」に見えてくるのも無理はない。

 1936年8月の2週間、夏季オリンピック・ベルリン大会の開催中、アドルフ・ヒトラーのナチス独裁政権はその人種差別主義、軍国主義の特性を隠蔽し、オリンピックを利用して、平和的で寛容なドイツのイメージで多数の外国人観客や報道記者を惑わせた歴史の事実も思い起こされた。

 とはいっても、鍛え上げれれた肉体のぶつかる世界陸上は見ごたえがある。100m予選で軽く流して9秒83を出したJ.ガトリンを始め、世界の一流ランナーの走りを見ていると10秒の壁の前で一喜一憂している日本陸上界との差を強く感じるのである。アメリカ、カナダの20歳ランナーの出現で新旧交代時期に入っていることが実感できた。明日の100m決勝は見逃せないものになりそう。

 10000mのファラーとケニア3選手の駆け引きも見ごたえがあった。

 「虚と実」の混じりあった8月の最後を楽しみたい。
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