素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

香山リカ著  『悪いのは私じゃない症候群』を読む

2009年09月25日 | 日記
 今、香山リカにはまっている。本棚を見ると、その時その時にはまった人がよくわかる。まとめ読みをするので同じ著者が陣取っているのだ。地層のようなものだ。星新一、島崎敏樹、山本周五郎、森本哲郎、小室直樹、高樹のぶ子、宮部みゆき、五木寛之、弘兼憲史などである。人生の各時代にはまった人達だ。

 『悪いのは私じゃない症候群』は2009年8月20日が初版だから、できたてのホヤホヤである。9章からなっているが、第1章の《学校が悪い!》は自分が身近に経験してきただけに、ここ数年何となく感じてきたこととダブり、「そうなんだよな」と心でつぶやく。
 一番面白かったのは第7章《「悪いのは私だ」の歴史》だった。田母神氏が支持される基盤への洞察は鋭いなと感じた。

 第9章は《他罰は自己責任論の裏返し》とゆうタイトルだが、今はやりの『自己責任』という言葉の問題点を鋭くついている。その最後で、《「悪いのは私じゃない」という動きは、日本社会に突然、入り込んできた新自由主義、市場万能主義やそれに基づく成果主義、競争主義のひとつの帰結とも考えられる。》とまとめている。

 エピローグで《悪いのは私じゃない症候群》の処方箋を2つあげている。
①「ピンチはチャンス」の自己責任論より、「ピンチはピンチ」の分かち合い精神を
②「悪いのは私じゃない」-そう言わない勇気

ただ、あとがきで香山さんも自戒をこめて《「ずいぶん高みから世の中のことを批判しているようだが、いったいおまえはどうなんだ?」ときかれたとき、私は胸を張って「私は自分で負うべき責任はきちんと負うて、人のせいにしたり自分は被害者だと主張しようとしたりはしない」といえるだろうか・・・・。
 正直言って、自信はない。》と書いている。わたしも同様である。愚痴ったり、人のせいにしたりしたことは多々ある。これからもなくならないと思う。しかし、「本気に思ってはいけない」というところで一線は引いていたし、常に「自分はどうなんだ?」という問いかけもしていた。このことは忘れないでいきたい。

 職場でも、クラブでも、クラスでもチームを創っていく時の基本となるスタンスはみんな 完璧ではない だから お互い助け合おうだと思う。蛇足だが、そういう観点からも『教職員の評価・育成システム』は即刻やめないといけない。

 そして、五木寛之と香山リカの対談をまとめた『鬱の力』を読み始めている。



 
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昨今の永田町の動きを見て

2009年09月24日 | 日記
 政権交代で、活気を感じるが、各大臣の発言を聞くとあまりにも色を出すことに心が行き、思慮に欠けている感がする。

 300を超える議席を獲得したことで、自分達の政策が全面的に支持されていると錯覚しているのではないかと思える。

 ダムの問題も、長年振り回されてきたのは地域住民だろう。彼らが望んだのではなく、外部のいろいろな思惑の中で巻き込まれたといってよい。そのことに思いを馳せるなら、結論を宣言する前にするべきことがあったように思う。事の順序が違う。国家権力の横暴にしかうつらない。

 借金の猶予についても普通に考えたら無理な話。本気でなくパフォーマンスとして、自分はやろうとしたがまわりにつぶされた。という絵を描いているのではと勘ぐりたくなる。借金は、返済のことも考え、慎重にすべきである。というのが基本だろう。国自体がそのあたり甘いのではと思ってしまう。

 高速道路無料化もしかり。日本の地震対策で、フェリーの存在は不可欠だと思う。共存できる交通体系こそ国家戦略室でしっかり考えて、示してほしい。

 高校の実質無償化もいいが、義務教育の実態もみてほしい。とにかく動き始めだから高ぶるのはいいが、そろそろ地に足をつけて取り組んでもらいたい。

 掛け声をあげるのは簡単。意外とそういう人ほど実務の大変さに無頓着。
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『第九』のチラシ出来ました

2009年09月23日 | 日記
 12月16日(水)pm7:00開演 会場ザ・シンフォニーホール 
  指揮 齊藤一郎 管弦楽 京都市交響楽団
  独唱 畑田弘美 福原寿美枝 竹田昌弘 三原 剛
  合唱 大阪新音フロイデ合唱団

 昨日の練習から、団員向けのチケット申込み受付が開始になりました。ザ・シンフォ二ホールの客席数は約1650席です。合唱団は素人ですが、それ以外は一流のプロです。どこからの援助もなく独立採算で運営しているので、少し高くなりますが協力していただけるとありがたいです。

チケットの種類は *特A 6000円 *A 5500円 *B 4500円 
         *学生(大学生まで)2000円 
         *親子《大人+子ども(学生以下)の2枚組み》6000円
 の5種類です。ご希望がありましたら、種類と枚数を下記メールに知らせてもらえれば、手配いたします。
   showa26125hy5@mail.goo.ne.jp

よく結婚式のスピーチに出てくる3つの坂。《上り坂》《下り坂》と《まさか》。私は今、この《まさか》に出会った。

『第九』より 大工が似合う 我なれど ベストを尽くし 《まさか》をこえる
 




         
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秋分の日はやはり曼珠沙華がよく似合う

2009年09月22日 | 日記
明日は秋分の日。交野の方ではずい分減ったが、こちらでは曼珠沙華が群をなして咲き誇っている。家にちょうど『ラジオ深夜便10月号』があり、「鷹羽狩行の季語で日本語を旅する」という連載で(曼珠沙華)がとりあげられていた。400以上の別名があるみたいで、歳時記に載っているのでも(彼岸花)(幽霊花)(葬式花)(死人花)(狐花)(天涯花)(捨子花)があるみたいだ。
  つきぬけて 天上の紺 曼珠沙華    山口誓子
奈良に見て けふは伊勢路の 曼珠沙華   鷹羽 狩行

昨日のスペイン村は、いつになく大混雑だったそうだ。30分~50分の待ち時間は珍しい。元気なのは子供。大人はお疲れ。
今日、朝食を済ませたら帰るつもり。まだ、道は混まないだろう。
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昼はてこね寿司

2009年09月21日 | 日記
両親は10時30分からある地区の敬老行事に参加。65歳以上だと人数が多すぎて会場に入ることができないので70歳以上しかだめだそうだ。高齢化社会を実感する。今日の新聞によれば、15日現在で65歳以上の人口は昨年より80万人増の2898万である。過去最大である。特に女性は4人に1人が高齢者だそうだ。 女房と娘と孫の3人はスペイン村で楽しむ。車で送りがてら、途中にある『バレンシア』という軽食喫茶で「てこね寿司セット」を食べる。シンプルにして美味。
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