ジムの受付での会話。「何で来たのですか?」「自転車で」「暑かったでしょう!」「半端じゃないですね」「毎日毎日暑いですね」「早朝が少しましになったぐらいですね」「どこかに秋はないですかね?」「ウ~ン・・・つくつく法師が鳴きだしたぐらいかな」
特徴のある鳴声をよく耳にするようになった。“日本歳時記”の表現を借りると、「ジー」で始まり、「ツクツクホーシ・ツクツクホーシ」と何回も繰り返した後、「ウイヨース」ときて、最後に「ジー・・・・」と鳴き終わる。「ウイヨース」の部分は意識していなかったので明日じっくり聴いてみよう。
鳴き立ててつくつく法師死ぬる日ぞ 夏目漱石 今は道路の上にアブラゼミの死骸をよく見かける。
盆明けからジムには全然行っていなかったので昨日は6日間分を思い切りこなした。筋力トレーニング10種類を3セット、アークトレイナー(ステップ運動)を60分、ランニングマシーン90分・15km。こなせるだけの体力がついたのだがさすがに体中の筋肉がパンパンになった。今日はさすがに負荷を減らした。
夕刊に“歌舞伎俳優の舞台裏”という欄に坂東三津五郎さんが「2時間の一人芝居に稽古ひと月」というタイトルで執筆されていた。井上ひさしさんの『芭蕉通夜舟』のことである。芭蕉の19歳から51歳までの一生を、芭蕉が一人でいる場面ばかりを選んで36景にちりばめた作品を、4人の朗誦役はいるものの、2時間弱を一人で演じ切るという三津五郎さんにとっても生まれて初めての経験だそうだ。
演出の鵜山仁さんと1対1で、王将戦のような緊密な稽古がほぼ1ヶ月続いたそうだ。膨大なセリフの量に加え36景の時と場所も違う芭蕉を多面的に表現することに格闘したみたいだ。8月17日に初日を迎えているが、大阪に来るのは9月15日。チケットはゲットしてある。今までとは一味違う井上作品を楽しみにしている。
2時間弱の芝居に1ヶ月をかけるのに対して、三津五郎さんのホームグランドである歌舞伎は興行の関係で、全員が集まって稽古できるのは4日間。しかも上演時間は昼の部と夜の部合わせて6~7本の芝居や踊りで7時間。その分量を4日間の稽古で仕上げなければならないのだから稽古の密度の濃さは相当なものであろう。
最後に三津五郎さんはこうしめくくっている。
「2時間の芝居に1カ月、7時間の芝居を4日。同じ演劇なのに稽古の量と質はこんなにも違う。長い慣習のもとに成り立った世界だから一概にどちらが良いとは言えないが、片方はもう少し短くていいと思うし、片方はもう少し余裕が欲しいと思うのが、私の正直な気持ちである。」
私もそれまでに芭蕉について少しだけ勉強しておきたい。
特徴のある鳴声をよく耳にするようになった。“日本歳時記”の表現を借りると、「ジー」で始まり、「ツクツクホーシ・ツクツクホーシ」と何回も繰り返した後、「ウイヨース」ときて、最後に「ジー・・・・」と鳴き終わる。「ウイヨース」の部分は意識していなかったので明日じっくり聴いてみよう。
鳴き立ててつくつく法師死ぬる日ぞ 夏目漱石 今は道路の上にアブラゼミの死骸をよく見かける。
盆明けからジムには全然行っていなかったので昨日は6日間分を思い切りこなした。筋力トレーニング10種類を3セット、アークトレイナー(ステップ運動)を60分、ランニングマシーン90分・15km。こなせるだけの体力がついたのだがさすがに体中の筋肉がパンパンになった。今日はさすがに負荷を減らした。
夕刊に“歌舞伎俳優の舞台裏”という欄に坂東三津五郎さんが「2時間の一人芝居に稽古ひと月」というタイトルで執筆されていた。井上ひさしさんの『芭蕉通夜舟』のことである。芭蕉の19歳から51歳までの一生を、芭蕉が一人でいる場面ばかりを選んで36景にちりばめた作品を、4人の朗誦役はいるものの、2時間弱を一人で演じ切るという三津五郎さんにとっても生まれて初めての経験だそうだ。
演出の鵜山仁さんと1対1で、王将戦のような緊密な稽古がほぼ1ヶ月続いたそうだ。膨大なセリフの量に加え36景の時と場所も違う芭蕉を多面的に表現することに格闘したみたいだ。8月17日に初日を迎えているが、大阪に来るのは9月15日。チケットはゲットしてある。今までとは一味違う井上作品を楽しみにしている。
2時間弱の芝居に1ヶ月をかけるのに対して、三津五郎さんのホームグランドである歌舞伎は興行の関係で、全員が集まって稽古できるのは4日間。しかも上演時間は昼の部と夜の部合わせて6~7本の芝居や踊りで7時間。その分量を4日間の稽古で仕上げなければならないのだから稽古の密度の濃さは相当なものであろう。
最後に三津五郎さんはこうしめくくっている。
「2時間の芝居に1カ月、7時間の芝居を4日。同じ演劇なのに稽古の量と質はこんなにも違う。長い慣習のもとに成り立った世界だから一概にどちらが良いとは言えないが、片方はもう少し短くていいと思うし、片方はもう少し余裕が欲しいと思うのが、私の正直な気持ちである。」
私もそれまでに芭蕉について少しだけ勉強しておきたい。