素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

統計史上最も早い『梅雨入り』

2021年05月16日 | 日記
 今日は近畿、東海各地に平年より3週間ほど早い『梅雨入り宣言』が出た。四国と近畿は統計史上最も早い『梅雨入り』。何となく予感はあったが早過ぎる。地震発生の速報が最近よく流れる。それに豪雨被害が加わらないことを願うのみ。
 昨日の夕方から娘と孫がやって来て一泊していった。娯楽施設も閉じたままなので一泊4食付きの極小旅行のつもりなのだろう。雨の合間に近くの公園まで散歩に行ったり、星田会館の池の鯉にパンくずをあげたりと近場で時間をつぶした。寝屋川公園の事務所の中にあるキッズスペースは閉じていなかったのでありがたかった。
 孫の相手をすると「余禄」を書き写す時間がなくなる。以前、遊んでいる隣で書き写していたら、ちょっと離れた隙に落書きされてしまった。好奇心旺盛な年頃なので見ていないようでよく見ていて、しかも白の修正液を面白く思ったのかやたらと消そうとして困ったことがあったので孫のいる時は「余禄日記」のノートは見えない所に隠すことにした。

 19時過ぎに帰ったので、静寂をかみしめながら半分残っていた去年の5月15日(金)の余録の続きを書き写した。
 およそ100年前に猛威を振るった「スペイン風邪」、日本では相撲界から始まったという話である。1918年4月台湾巡業中の尾車部屋の3人の力士が謎の感染症で急死、その翌月の東京の夏場所は高熱などによって全休力士が相次ぎ、世間は「相撲風邪」「力士風邪」と呼んだが、これが「スペイン風邪」で、その秋から日本でも本格流行となり死者39万人を数えたという。そして、今回の新型コロナウイルスでは28歳の勝武士が亡くなった。20代以下の死亡例は国内初ということで感染症と相撲界との因縁に触れている。そして、最後をこう締めくくっている。
 『・・・おりしも緊急事態宣言が39県で解除となったが、「次」の流行の波への警戒や対策も決して怠ってはならないというのが1世紀前の教訓である。』 今は「次」の「次」で難儀しているのである。中日を迎えた大相撲を見ると複雑な思いに駆られる。

 統計史上最も早い『梅雨入り』で心配しているのは、キュウリの苗が日照不足で根腐れしないかということだ。何事もほどほどが良い。
 
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毎日新聞・オピニオン「加藤陽子の近代史の扉」を読んで

2021年05月15日 | 日記
 毎日新聞・オピニオンに毎月第3土曜日に掲載される「加藤陽子の近代史の扉」を楽しみにしている。今月のテーマは〈新型コロナと対中戦略〉を例に焦燥感より冷静な「構想」の重要性を説く。
 その冒頭で、朱戸アオ氏の「リウ―を待ちながら」(講談社)という漫画を紹介している。特異型のペストに襲われた現代日本の地方都市を舞台に、それに関わったさまざまな立場の人たちの造形が見事だという。そして、おのおのが立場の違いを超えて①自らの責任で現状を理解し➁何が問題かを考え➂明日のための解決策を探そうと誠実に動く姿に心揺さぶられたとあった。
 主人公らのこの3つの行動原理をまとめながら以前読んだ、防衛研究所主任研究官の下平拓哉氏が米海軍大の講義を紹介した論文にあった「構想手法」という手法と同じだと気づく。それは①現在の作戦環境を理解し➁問題点を明確化し③将来のための解決策を案出するという3段階をいう。そして①を可能とするのは、「情報」収集への不断の努力に他ならない。
 この「構想手法」が必要な緊迫した事態は新型コロナウイルス対応の他に、先月日米両首脳の共同記者会見で、現代を「驚くべき地政学的変化の時代」と位置付づけられた点にもあるという。米国の対中戦略への焦燥感が前面に押し出されたものだと危惧している。そして脅威に対して焦燥で応ずるのは賢明ではない。と断じている。
 考えさせられることの多かった加藤さんの話だった。さっそく朱戸アオ氏の「リウ―を待ちながら」(講談社)を購入することにした。
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「自立のための3歩の住まい」

2021年05月14日 | 日記
 毎日新聞に【がんドクトルの人間学】という連載コラムがある。県立静岡がんセンター総長の山口 建さんが寄稿している。1~2ヶ月に1回の連載だが興味深く読ませてもらっている。5月13日(木)付けのタイトルは『老後安住への挑戦』とあった。
 「人生100年時代」が現実のものになってきた今日、山口さんは医療者の立場から〈激増する高齢者が、命の寿命と健康寿命との間の自立困難な約10年間をどう過ごすのか?〉が課題だと指摘する。
 医療機関や施設での介護には限界があり、自宅で本人や家族の努力に頼るという精神論ではこの難題を解決することはできない。ということで科学技術の粋を集めた「人生100年時代の終の棲家」のモデルルーム作りに挑戦したことを紹介している。
 静岡県のホームページで詳しく見ることができた。
 ファルマモデルルーム「自立のための3歩の住まい」
~ファルマバレープロジェクトから人生100年時代への住まいを提案~http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-580/pharma/model_room2.html

ファルマモデルルーム紹介ムービー


 このテーマは私にとっても興味を持っているものである。両親や叔父叔母、知人の「老い」を見つめる中で、住まいの発想を変えないといけないと強く思うようになった。私の祖父母の時代であれば、住まいのことを考えるのは独身時代と結婚子育て時代の2回で事足りていたが両親、叔父叔母の時代になると80歳以後の住まいをどうするかという問題に直面する。両親、叔父叔母がそれらを考えるモデルがほとんど存在しなかったために準備をすることができなかったのは致し方ない。しかし、私は命あって80代後半を迎えた時の「老い」の姿は両親、叔父叔母のおかげで容易に想像することができる。今暮らしている家では限界があることははっきりしている。といってもいろいろなしがらみがあるからこのまま住み続けるかもしれないが、もしこんな家であればもっと快適に暮らせるだろうなというモデルハウスを考えることは無駄ではないと思っている。
 
 山口さんたちの発想、取り組みには共感大である。
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花散歩⑬クスノキの辻

2021年05月13日 | 日記
 久保池、寝屋川公園、打上治水公園の3つのランニングコースのいずれを走っても必ず通る場所がある。「クスノキの辻」という名前がつけられている三叉路である。家からおよそ900mの地点。もともと星田パブリックゴルフ場だったところを積水ハウスが中心となりコモンシティ星田として宅地化をしたのである。バブル期の最後の大開発だった。25年余りの間にクスノキもずいぶん大きくなった。いつもは通り過ぎて行くだけだったが今日は走らずにゆっくり散歩でながめた。
 ちょうど花期にあたり、 葉の付け根から円錐花序を出して、直径5 mmほどの白く淡い黄緑色の小さな花がびっしり咲いていた。

道をはさんであるのがヤマボウシ。今、一番目立つ木である。真っ白な花を樹頭いっぱいにつけている。
 しかし、この白い花はつぼみを保護する葉で、花は真ん中の緑黄色の玉のように見える部分である。それを法師の頭に見立て、白い苞を頭巾に見立てて「山法師」という。

 その隣のモミジは花が終わり実になっていた。竹トンボのような形状は自然の妙を感じる。
 
 走り馴れた道も、スピードをゆるめて眺めるのもまたいいものである。
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梅雨入り間近か?

2021年05月12日 | 日記
 夕方からの雨の予報が外れ、昼過ぎからポツポツと降り出した。大したことはないだろうとジムへ自転車で出かけたが帰る時は本降りになっていた。しかも風も強く難儀した。夕方の天気予報を見ると梅雨前線が太平洋側に横たわりその動きによって天気が左右されている。この動きの予測がなかなか難しい。朝、夕、夜の予報をこまめにチェックしていくしかない。
 夜の週間天気予報では朝の予報より雨マークが1つ増えていた。九州南部では梅雨入り宣言が出るみたいで、こちらの方も風薫る5月をほとんど味わえないうちに梅雨入りとなる様相。
 ワクチン接種の混乱が各地で続いている。大規模接種会場の件も具体的な運用段階で諸課題が見えてきた。すべてにチグハグさが目立つ。天気以上にスッキリしない。
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