素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

陸上日本選手権・男子100m デーデー・ブルーノの存在にオッ!とビックリ為五郎

2021年06月25日 | 日記
 いくら五輪には冷めているとはいっても、今夜8時30分からの陸上日本選手権男子100m決勝は見逃せない。多田、山縣、桐生、小池、サニブラウンの五輪出場枠3をかけたガチンコ勝負。見ごたえがあった。

 先行する多田を追いかけてのレース展開、予想通りであった。アナウンサーも「小池、山県が追いかける。サニブラウンも出てきた。桐生は伸びない・・・」と予定していたであろう原稿に沿って中継していた。「多田、一着でゴール!」と言った瞬間、黒い影が走り抜けた。思わず「おい!誰か行ったぞ!あれは誰や!」と叫んでしまった。その疑問にはアナウンサーは答えない。山県と小池の僅差、サニブラウン、桐生の失速ばかりで
多田の次にゴールしたであろう選手は全く無視されていた。もっと臨機応変に伝達できないのかと腹立たしかった。

 何回かスロービデオが流された後、やっと2着に入ったのがデーデー・ブルーノ選手だと紹介された。でも彼に関してはそれっきり。ゴール後の映像もなかった。5人の中に割って入った彼の存在は気になるところだった。事前の準備不足が露呈した感じ。

 そこでデーデー・ブルーノの情報を収集した。

 1999年(平11)10月7日生まれの東海大4年生。自己記録は100メートルが10秒20、200メートルが20秒77。今回の日本選手権は予選(向かい風2・3メートル)は10秒29、準決勝(向かい風0・4メートル)は10秒21。ともに2着。1着だったのは絶好調の多田。その差は予選が0秒03、準決勝が0秒04。
 ナイジェリア人の父と日本人の母を持ち、陸上を始めたのは長野・創造学園高2年時。もともとサッカーをして、ポジションはサイドバック。ただ、本人いわく「駄目だった」。それで1年生の秋頃に部活を辞めて放課後は飲食店でバイトという生活を5カ月ほど。
 しかし、体を動かすのは大好きで足はもともと速かったので、2年時に陸上部に入部。その当時から技術はまだまだ不足していたが、素質は光っていた。高3の7月に行われた長野県選手権では向かい風0・6メートルの中、10秒45をマークし、関係者の目に留まった。

 標準記録10秒05の壁があるので、五輪出場はかなわないだろうが、これを機に飛躍してほしい。


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「嬉しがらせて泣かせて消えた、憎いあの夜の、旅の風・・・」♪♪

2021年06月24日 | 日記
「嬉しがらせて泣かせて消えた、憎いあの夜の、旅の風・・・」♪♪三橋美智也の「おんな船頭歌」を思わず口ずさんでしまった。河野さんが職域接種の申請を一時休止する。ということを発表したというニュースを見ていた時である。
 菅さんがイケイケドンドンと指示を出してくることに対して河野さんの戸惑い、自嘲気味な発言が気になっていたが、ワクチン接種に関して菅さんが実態を担当者とよく相談しないで独断専行だったことがはっきりした。
 無尽蔵にワクチンを提供できる見通しが立ったと思ったのは私だけではなかったと思う。でなければ短期間にあれだけの職域接種の体制づくりにはならなかっただろう。
 色々あったけどワクチン接種に関しては「さすがすがさん!」と息子も私も評価では一致していた。しかし、需要に供給が追い付かないという実態が見えたことで「世の中甘くない!」をあらためて認識した。
 文芸春秋(2021 第7号)に河野太郎ワクチン接種担当大臣が「全責任は私が引き受ける」と題して、1月にワクチン接種担当大臣になってからのおよそ5ヶ月、その間の経過、内情などを率直に語っている。菅さんのような観念的な話でないのでよくわかる。
 政府では河野さんからの情報が一番信用できるのではないかと考えている。今後の推移に注目しておこう。
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紫式部

2021年06月23日 | 日記
 今日も不安定な天候だった。原因は太平洋高気圧とシベリア高気圧が2階建てになっているためだと言っていた。15時半ごろ雷鳴が聞こえた。見渡すと黒い嫌な雲が空を覆い出した。昨日も19時過ぎから突然の雨に襲われた。今日もか!と大急ぎで洗濯物を取り入れ、窓を閉めた。結果は空振りだった。ただ出かけていた妻によると、2km離れた藤が尾団地ではどしゃ降りだったとのこと。極めて局地的な雨だったようだ、
 夕食後涼みに屋上へ出ると東の空に、大気の2層構造を思わせる少し面白い雲が出ていた。


 百人一首の世界の旅、今日は女流歌人に焦点を当ててみた。9人そろったオンパレードの部分がある。
右大将道綱母   嘆きつつ 独りぬる夜の 明くるまは いかに久しき ものとかは知る
儀同三司母    忘れじの 行末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな

大納言公任    滝の音は たえて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ
和泉式部     あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今一たびの 逢ふこともがな
紫式部      めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな
大弐三位     有馬山 ゐなのささ原 風吹けば いでそよ人を 忘れやはする
赤染衛門     やすらはで 寝なましものを 小夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな
小式部内侍    大江山 生野の道の 遠ければ まだふみも見ず 天の橋立
伊勢大輔     いにしへの 奈良の都の 八重ざくら 今日九重に 匂ひぬるかな
清少納言     夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ


 こうやって並べてみると、当時の宮廷につとめる女房の質の高さを感じる。その中に一人公任が入っているが、彼をあえてここに入れた定家の心を知りたいとも思った。紫式部の歌は女友達との別れを詠んでいることを知った。すっかり男女の別れだと思っていた。
 「紫式部」は優雅な名前だが、私生活は地味だったみたいだ。自分が恋に忙しかったら『源氏物語』は書けなかっただろう。白寿を迎えた瀬戸内寂聴さんも「物書きは孤独なものよ。孤独でなかったら執筆に没頭できない。だからコロナの自粛生活はどうってことない」とテレビのインタビューで言っていた。妙に納得した。
 その優雅な名をいただいている木、秋に紫の小さな実を沢山つけるが、今は小さな花が咲いている。
 
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ピンクのチドリソウも発見

2021年06月22日 | 日記
 今日はフウセンカズラとアサガオのためにネットを張った。フウセンカズラの種はうまく発芽したが、アサガオは芽がs悪実でなかった。よくしたもので昨日、妻の友人が「たくさん芽が出たから」と8株ほど届けてくれた。ネット張りは私の仕事。夏を迎える儀式のようなものである。

 ネット張りに邪魔な鉢を移動していたら人目につかない所にピンクのチドリソウが咲いていた。思わぬ発見である。

 もう一つ、名前のわからない小さな花も発見。
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夏至の夕 月は東に 陽は西に

2021年06月21日 | 日記
 今日は夏至。言うまでもなく一年で最も昼が長い日。とは言っても梅雨の真最中なので例年雨や曇天が多く実感できないことが多い。今日は昼の長さを十二分に感じることができた。日の出から日の入りまで日差しがさえぎられることはなかった。10時を過ぎたあたりから気温がグングン上がり暑かった。ジムの冷房の有り難さを実感できた午後であった。緊急事態宣言が解除されたこともあり、休んでいたいた人も来ていて活気があった。

 夕食を済ませても、外はまだ明るかった。涼みがてら屋上に上がるとちょうど陽が沈んだところだった。「長時間ご苦労sun」とねぎらった。振り返ると月がポッカリと浮かんでいた。
  

 冬至は「これからだんだん日が長くなるぞ!」とホッとした気持ちになるが、夏至はむしろ酷暑の夏に向かうぞというウンザリ感が強い。五輪も予想通り観客を入れての開催と五者会議で決定した。『加茂河の水、双六の賽、山法師、是ぞわが心にかなわぬもの』と白河天皇が嘆いたそうだが『コロナの感染、双六の賽、夏の暑さ、是ぞわが心にかなわぬもの』とならないことを願うのみ。賽は投げられたのだ。
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