shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

花と野鳥と、虫もいっぱいだった高妻山ハイキング - その①

2022-06-29 04:23:32 | 山行・旅行
高妻山(たかつまやま、標高2353m、日本百名山)は、長野県と新潟県の境にあると言うより、戸隠の奥にあると言った方が分かりやすい。
私もこの山を初めて見たのは、戸隠からだった。ピラミダルな急峻な山容は威風堂々としていて、簡単に登れそうには見えなかった。


6月27日に高妻山へ出かけた。
今回歩いた軌跡をYAMAPの活動データで見てみよう。この縮尺では1枚に収まらなかったので、2枚に分かれている。
歩いた距離は12.6km、累計標高差は1460mになった。YAMAPの標準タイムは8時間12分だが、私はそこを9時間45分(休憩時間込み)かけて歩いた。




さて、それでは出発しよう。歩き出しは4時32分。県道沿いにある登山者専用駐車場から、戸隠キャンプ場登山口へと向かう。
歩き出して10分で雨が降ってきた。この日の北信地方の予報は、晴れのち曇りで、所によって朝のうち雨となっていた。だいたいの場合、山では所によってが適用される。
ちょうどキャンプ場の受付テントの所へ来ていたので、そこで雨宿りして、行くべきか待つべきかを思案した。
 

初めのうち見えていた戸隠山がみるみる曇りだし、やがて見えなくなった。この雨はすぐには止まないと判断し、暑さも考慮して雨具は上だけを着用して出発した。
10分ほど歩くと、道は戸隠牧場の中に入っていく。馬がいた。牛もいた。勿論、柵が施してあって近づくことはできない。
 

しばらくは舗装路を歩く。正面に見えるのは、先ず最初に登る五地蔵山(ごじぞうやま、標高1998m)のようだ。道脇に、ヤマボウシが咲いていた。
 

4時59分、登山口に着いた。ゲートにある柵は、牛が逃げ出さないためのものだ。登山口から先も、牧場の中とさほど変わらないような平原がしばらく続いた。
 

標高は1200mほど。この辺りから、いつものお花見ハイキングを始める。雨の中なのでレンズに水滴がついてうまく撮れていないのは、ご容赦願いたい。
最初に撮ったのはウツボグサ(シソ科オドリコソウ属)。


続いては、ウマノアシガタ(キンポウゲ科キンポウゲ属)のようだ。牧場内では群生が観られたが、この辺りではぽつぽつ咲いていた。


お馴染みのムラサキツメクサ(マメ科シャジクソウ属)と、シロツメクサ(マメ科シャジクソウ属)。




このキク科の花は何だろう? 頭花の径が3~4cmほどあった。


再びゲートを通り、道は森の中に入っていく。
すぐに大洞沢(おおぼらさわ)を渡るが、橋が壊れていて、表示に従って徒渉した。この先何度か徒渉を繰り返すようだが、雨が降り増水するとやっかいだ。
 

森の中に入ると、野鳥の声が賑やかになってきた。中でもミソサザイは素敵な声だった。姿は見えないが、ずっと鳴き続けてくれていた。


お花では、この辺りで多かったのがカラマツソウ(キンポウゲ科カラマツソウ属)だ。


こちらはヤグルマソウ(ユキノシタ科ヤグルマソウ属)のようだ。他にはウマノアシガタも咲いていた。


樹木の花では、ガマズミ(スイカズラ科ガマズミ属)、トチノキ(ムクロジ科トチノキ属)、タニウツギ(スイカズラ科タニウツギ属)の花が咲いていた。タニウツギは、この後何度も観られた。








先日、谷川岳でも観たチャイロヒダリマキマイマイに出会った。今度は角も目玉もしっかり撮れた。


ついでに言うと、この道ではカエルやサンショウウオにも出会った。カエルはヒキガエルの仲間(アズマヒキガエル)で、体長が8~10cmほど、サンショウウオは体長が15cmほどあり、ヒダサンショウウオでないかと思う。
私のブログのコアリーダーさんは、カエルもトカゲもヘビも平気なので、写真を上げておく。




この後、ヤマオダマキ(キンポウゲ科オダマキ属)や、オオバミゾホオズキ(ハエドクソウ科ミゾホオズキ属)をよく見かけた。特にオオバミゾホオズキは登山道脇にたくさん生えていた。




登山道は、徒渉を繰り返しながら高度を上げていく。雨は降ったり止んだりで、その都度レインウエアを脱ぎ着した。
 

この花はクルマバソウ(アカネ科ヤエムグラ属)かと思ったが、同属のオククルマムグラのようだ。


こちらはもっと小さい上に、風で揺れている。残念ながら名前が分からない。


サンカヨウ(メギ科サンカヨウ属)はすでに実になっていた。と思ったら、一つだけ花が残っているものを見つけた。




エンレイソウ(シュロソウ科エンレイソウ属)も花が終わっていた。


こちらの樹は、マルバウツギ(ユキノシタ科ウツギ属)のようだが、自信がない。


このセリ科の植物は、シャク(セリ科シャク属)のようだが、自信がない。


ラショウモンカズラ(シソ科ラショウモンカズラ属)が咲いていた。知っている花に出会うとホッとする(ブログを書く際も)。




ホッとしたのもつかの間、滑滝(なめたき)が現れた。ここはチェーンを持って慎重に登る。そして滑滝を登り終えると、登山道は沢の中を進んで行く。
もう完全に沢登りになってきた。今日は果たして歩ききれるのか? 多少不安になってきた。
 

まだ標高が1500mに達したばかりで、全体の20%程度しか進んでいない。
花と野鳥と、虫もいっぱいだった高妻山ハイキング - その② に続く。
2022/06/27
コメント (12)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする