
9月初旬に石川県にある実家へ出掛けました。
普段は上信越道から北陸道へ回るルートを通りますが、この日は群馬県にいる娘の家に寄るため、関越道から北陸道に入りました。
途中、六日町ICで高速を下り、十日町を抜けて上越市へ出ました。寄り道をしたのは、へぎ蕎麦を食べるためです。
へぎ蕎麦は、へぎと呼ばれる木の器で出されるのが特徴の、新潟県の十日町周辺で食べられている蕎麦です。
そして、へぎ蕎麦は、つなぎに布海苔(ふのり)を使っていることも大きな特徴です。
といっても、布海苔を使い出したのは前世紀からで、それまではオヤマボクチの葉や自然薯などが使われていたようです。
(長野県の富倉蕎麦では、今もオヤマボクチの葉が使われています。)
訪ねたのは十日町の松代(まつだい)にある、『まつお』というお店です。店内はゆったりとした配置で、落ち着いていただけました。


お店の周りには、不思議なオブジェ(案山子?)がいくつかありました。こんな大きなイナゴがいたら、他の害虫は逃げ出すかもしれませんね。


松代は棚田のある風景でも有名なところです。国道沿いからも棚田の一部が望めました。

最後は、国道沿いに咲いていたクズ、ツユクサ、セリ科の植物(シシウド?)の花と、ヨウシュヤマゴボウの実です。




そうそう、へぎ蕎麦はとても美味しかったです。
天ぷらの中にはクズの花やアンニンゴ(ウワミズザクラのつぼみ)もありました。クズの花の天ぷらは初めて食しましたが、これがまた絶品でした。