shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

尾瀬、晩夏 - その④(晩夏に咲く黄色い花、オゼミズギク、ミヤマアキノキリンソウ、チョウジギク など)

2022-09-03 05:06:16 | 山行・旅行
8月29、30日に、尾瀬沼と尾瀬ヶ原を歩いてきました。
その③では、晩夏の尾瀬を代表する白い花をご覧いただきました。今回は黄色い花をご覧いただきます。

■オゼミズギク(尾瀬水菊、キク科オグルマ属の多年草)
尾瀬沼にこの花が咲き出すと、夏の終わりを感じます。この花はミズギクの変種で尾瀬以外に裏磐梯などにも咲いています。

分布:本州(尾瀬、東北地方)。冷温帯の湿原に生育する。
特徴:ミズギクの変種で、ミズギクとの違いは葉の裏に腺点が多くあること。
 



この花は群生しないと言われていますが、見晴から東電小屋に向かう途中で小さな群生を観ました。
 

■ミヤマアキノキリンソウ(別名コガネギク、深山秋の麒麟草、キク科アキノキリンソウ属の多年草)
この時期、尾瀬の湿原で一番多く観られる黄色い花が、ミヤマアキノキリンソウです。

分布:東北アジア及び日本の北海道と本州中部以北の亜高山帯〜高山帯の草地、砂礫地に生育する。
特徴:高さは15~30cmで、黄色の直径1.2~1.5cmの花を咲かせる。花期は8〜9月。アキノキリンソウの高山型。本亜種の花は茎の上部に頭花が集まってつくのに対し、キリンソウの花は、頭花は茎の上部の葉腋にもついて全体が穂状となる。総苞片は、アキノキリンソウが四列であるが、本亜種は三列。中間型もあり、厳密な区別は難しい。


次の2枚の写真を観ると、高山に咲くミヤマアキノキリンソウとは花のつき方が明らかに違います。尾瀬では中間型が多いのかもしれません。
 

 

■チョウジギク(別名クマギク、丁子菊キク科ウサギギク属の多年草)

分布:本州、四国に分布し、深山の多湿の斜面などに自生する。
特徴:茎は、高さ20~85cmくらいになり、上部は縮れ毛が密生する。葉は茎に対生し、形は長楕円状披針形で長さ7~12.5cm。葉柄はなく、基部は茎をとりまいて短く鞘状になり、縁は鋸歯状になる。花期は8~10月。頭花は径1.5~2cmで、茎の先端に6~9個散房状につけ、横向きに咲く。花柄は長く白い毛が密生する。小花は両性の黄色の筒状花だけで、舌状花はない。果実は痩果となり長さ5mm、冠毛の長さは6~7mmになる。


 

■キンコウカ(金光花、金黄花、キンコウカ科キンコウカ属の多年草)
キンコウカが咲くのは盛夏です。この時期は草紅葉になっていました。写真はいずれも尾瀬沼の沼尻付近で撮りました。


 

■オトギリソウ(弟切草、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)
観たのは下田代の東電小屋分岐近くでの1株だけでした。


■マルバダケブキ(丸葉岳蕗、キク科メタカラコウ属の多年草)
観たのは山ノ鼻から鳩待峠へ向かう途中の、川上川に沿った辺りです。たくさん咲いていました。


明日の最終回は、これまでにご覧いただけなかった花を載せていきます。
コメント (12)
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