shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

吾妻連峰縦走登山 その② ゴンドラ山頂駅~西吾妻山

2022-09-18 05:30:37 | 山行・旅行
9月12、13日に吾妻連峰の西にある日本百名山の西吾妻山(にしあずまやま、標高2035m)から、東にある日本三百名山の一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)までを縦走した。

その①ではグランデコスノーリゾートのゴンドラ(ロープウエイ)山麓駅(標高1020m)から、山頂駅(標高1390m)までの様子をご覧いただいた。
今回は、ゴンドラ山頂駅から西吾妻山までの様子をご覧いただきたい。
<縦走全体の地図>


<今回(その②)歩いた範囲の地図>
 

9時52分にゴンドラ山頂駅がある建物の前を出発した。当初の計画より52分の遅れだ。
歩き始めてしばらくは傾斜が緩く、見かける花も山というより野に咲くものが多かった。ブタナ、ヒメジョオン、ハナニガナ、ゴマナ、マツヨイグサが咲いていた。
  

  

4~5分歩くと傾斜が急になった。斜面にたくさんの花が咲いていた。
 

中でも目立ったのはヨツバヒヨドリだ。ここではたくさんのアサギマダラが乱舞していたが、持参のカメラでは撮れないので諦めるしかなかった。
■ヨツバヒヨドリ(四葉鵯、キク科ヒヨドリバナ属の多年草)


足元にリンドウが現れてきた。その①で書いたが、この時季の吾妻山ではエゾリンドウ、エゾオヤマリンドウ、オヤマリンドウが観られるようだ。
花が茎頂だけにつくのはオヤマリンドウ、エゾオヤマリンドウの特徴である。どの葉にも1本だけ太い葉脈の筋が見られるのはエゾリンドウ、エゾオヤマリンドウである。オヤマリンドウは、並行して3本の太めの葉脈の筋が見られる。従ってこの花はエゾオヤマリンドウであることが分かった。
■エゾオヤマリンドウ(蝦夷御山竜胆、リンドウ科リンドウ属の多年草)




登山道が森の中に入っていくと、ゴゼンタチバナ、カニコウモリが観られた。どちらも数カ所で群落が観られた。
■ゴゼンタチバナ(御前橘、ミズキ科ミズキ属ゴゼンタチバナ亜属の多年草)


■カニコウモリ(蟹蝙蝠、キク科コウモリソウ属の多年草)


エゾオヤマリンドウは、その後も至る所で観られ、自生している密度が濃くなってきた。
 

 

途中30分ごとに3回の休憩を挟み、3回目の休憩地からは西吾妻山を望むことができた。


最後のひと登りでは途中に小さなセリ科の花を観た。ハクサンボウフウのようだった。
 

ウメバチソウも観ることができた。それ以外は、エゾオヤマリンドウをたくさん観たが、ひとつはエゾリンドウのように見えた(下の左の写真)。
 

 

11時56分に西大巓(にしだいてん、標高1982m)に到着した。当初の予定より56分の遅延である。当初予定は宿泊地に15時10分に着くことになっていて、天候もよく余裕があったので、西大巓では予定通りおよそ30分休憩し、12時23分に出発した。

<西大巓の三角点と、西吾妻山>


<西大巓から観た飯豊連峰>


<西大巓から観た磐梯山。左奥に猪苗代湖>


<西大巓から観た磐梯山。左手前に秋元湖、右に桧原湖>


西大巓から西吾妻山へは、一旦標高1865mほどの鞍部まで下る。その後170mほど登り返すが、急傾斜はなくお花を楽しみながら歩けた。
 

やはりそこでもエゾオヤマリンドウが多かったが、エゾリンドウのような花も観られた。


リンドウ以外では、赤く熟したウラジロナナカマドの実、シナノオトギリの花が観られた。
 

途中の鞍部では、ウメバチソウが咲くお花畑が観られた。この時期のお花畑は珍しい。
ウメバチソウ以外では、リンドウ、コバイケイソウの花後、黄色く色付き始めたイワイチョウの葉なども観られた。


最後にエゾオヤマリンドウを観ながらひと登りして、13時24分に西吾妻山(にしあずまやま、標高2035m)の山頂に着いた。
 

その③ 西吾妻山~弥兵衛平小屋 に続く。


縦走で踏破した主な峰
・西大巓(にしだいてん、標高1982m)
・西吾妻山(にしあずまやま、同2035m)
・凡天岩(ぼんてんいわ、同2004m)
・東大巓(ひがしだいてん、標高1928m)
・昭元山(しょうげんざん、同1893m)
・烏帽子山(えぼしやま、同1879m)
・ニセ烏帽子山(にせえぼしやま、同1836m)
・家形山(いえがたやま、同1877m)
・一切経山(いっさいきょうざん、同1949m)
コメント (12)
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