
いきなりアオサギの写真で驚かれたかもしれない。単調な川沿いの散策だったが、目の前をアオサギが飛んでくれたのでよい刺激になった。
10月11日に、神崎川に架かる「二重川橋」から、下流に向けて「鎌倉橋」までを歩いた。2枚目の地図で分かるように、単調な一本道だった。
この間は1.7kmあり、途中でいくつかの橋を通過した。1つめは県道189号千葉ニュータウン北環状線の橋で、その橋の下を通った。さらに「小室橋」を通過し、国道464号と北総鉄道「北総線」の間際に「鎌倉橋」があった。この日は午後に用事があり、そのためここで切り上げて、残りを後日歩くことにした。

今回はYAMAPで歩跡を取るのを忘れなかった。Sがスタート地点の「二重川橋」で、Gがゴール地点の「鎌倉橋」だ。

併せてGoogle Mapも載せておこう。見にくいかもしれないが、赤色の点線で市の境界線が示されている。行政区分は今日歩いた神崎川の右岸が船橋市で、左岸が白井市となっている。概ね神崎川と二重川で囲まれた範囲は船橋市小室町である。

それでは歩いた順に川沿いの風景、見かけた草花、野鳥などをご覧いただきましょう。
その⑧では「二重川橋」から上流に向かって左岸を歩いたが、今回は「二重川橋」から下流に向かって右岸を歩いた。先述したとおり、神崎川が市境となり右岸は船橋市になるが、歩きやすかったことからこの道を選んだ。この日は自転車を押しながら進んだ。


堤防の下に家庭菜園の畑があり、その奥は田んぼ、さらに集合住宅が連なって見えた。

見かける花に珍しいものは無い。今回も植物の名前を写真の後に記した。

■ヒメジョオン(姫女菀、キク科ムカシヨモギ属の一年草または二年草)

■キクイモ(菊芋、キク科ヒマワリ属の多年草)
今回はじっくり観たところ、葉はすべて互生だった。

■ムラサキツメクサ(紫詰草、マメ科シャジクソウ属の多年草)

■コセンダングサ(小栴檀草、キク科センダングサ属の一年草)

■セイタカアワダチソウ(背高泡立草、キク科アキノキリンソウ属の多年草)




■アキノエノコログサ(秋の狗尾草、イネ科エノコログサ属の一年草)
上4枚の写真のうち、1枚目の背景に見えるのがエノコログサ(狗尾草、イネ科エノコログサ属の一年草)だ。
アキノエノコログサは、エノコログサと比べると穂が大きく、垂れている。またアキノエノコログサの小穂は粒が大きく、第2苞頴が少し短いため、先がむけて見える。
※苞頴:イネ科植物の小穂の外側にある葉状の2枚の小片。

■チカラシバ(力芝、イネ科チカラシバ属の多年草)

■セイバンモロコシ(西播蜀黍、イネ科モロコシ属の多年草)
ヨーロッパ地中海地域に自然分布する植物で、日本には1945年頃、非意図的移入された。現在は、本州・四国・九州で見られる。
川岸に樹木が生えていて、そこにツタ植物が繁茂しているため、川沿いの道を歩いていても川面が見られるところは限られている。
上流から下流にかけて、歩きながら撮った写真を順にご覧いただきたい。



上の写真のうち、真ん中の写真の左側が川だが、樹木が邪魔をして川面が見えない。集合住宅は空き家になっているようだった。手前にススキとセイタカアワダチソウが繁茂していて、スズメが飛び交っていた。



道は最近除草されたばかりで、自転車を押して歩いても歩き易かった。


■イネ(稲、イネ科イネ属の一年草)
イネの草紅葉がきれいだった。収穫が終わったイネから二番穂が出ていた。二番穂は多くの野鳥の餌になる。



左は県道189号千葉ニュータウン北環状線の橋。この橋の近くのススキの群落にスズメが集まっていた。真ん中はセイタカアワダチソウの群落。


「小室橋」の西詰を通過した。カラスウリは、きれいなものをいくつか持ち帰った。



下流に行くに従って、川面が見えるところが増えてきた。右の写真では国道464号と北総線が見える。
この道を歩いていて見かけた鳥は、遠くのスズメとハシボソガラスとヒヨドリだけだった。
結局、鳥の写真は撮らずに終わるのかと思ったところで、ダイサギとアオサギを見かけた。
■ダイサギ
Great Egret
ペリカン目サギ科
Andea alba
大鷺/L88~98cm
40mほど離れたところにダイサギがいた。近寄ろうとしたが樹木が邪魔で近寄れなかった。その後ダイサギは南に向かって飛んでいった。

■アオサギ
Grey heron
ペリカン目サギ科
Ardea cinerea
青鷺/L93cm
さらに少し歩いたところで、50mほど先にアオサギがいた。30mほどまで近寄ってカメラを向けたら、すぐにこちらへ向かって飛び立った。











樹木の陰に入り、数秒ほど見えなくなった。

樹木から出て東へ向かい、その後方向を変えて南へ飛び去っていった、



最後に北総線に乗り入れている京成スカイライナーを見て、自転車に乗って自宅へ帰った。
歩き残した「鎌倉橋」から下流の区間は、後日歩こうと思う。

2022/10/11