2日目は早朝に南竜を出発し、御前峰へ登頂した後、お花松原を目指す計画だった。
ところが、ヒルバオ雪渓の雪の多さと、その先のお花松原付近にも雪が残っているようなので、引き返すことにした(その⑨参照)。
もともと3日目の計画に多少の不安があった。早朝南竜を出発し、別山を経由し市ノ瀬まで下る計画だが、夜露に濡れたテントは重さを増すし、暑さに備えて水も多く持たなければならない。天候や疲労の状況次第で、砂防新道を下ることも視野に入れていた。
お花松原に行かずに、ここで引き返すと南竜に10時半に戻れる。遅くとも午前中に南竜を出発すれば、ゆっくり歩いても5時までにはチブリ尾根避難小屋に着く。そうすれば3日目が楽だ。決断は早かった。
そう決まると、お腹が空いてきた。剣ヶ峰と御前峰を正面に観ながら、朝用意してきた山菜五目ご飯に塩昆布を加え、熱いお茶を掛けて食事とした。まだ8時10分だった。
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結局、2日目の行程は次のようになった。
■2日目(7月24日、快晴のち曇り) コースタイム9時間35分。
南竜ヶ馬場野営場→(南竜道)→エコーライン分岐→(エコーライン)→エコーライン分岐(砂防新道合流点)→白山室堂→御前峰→お池めぐり分岐→大汝峰下の分岐→(中宮道、途中まで)→大汝峰下の分岐→お池めぐり分岐→白山室堂→エコーライン分岐(砂防新道合流点)→(エコーライン)→エコーライン分岐→(南竜道)→南竜ヶ馬場野営場→(油坂)→油坂の頭→(石徹白道)→御舎利山分岐→別山→御舎利山分岐→チブリ尾根避難小屋(泊)
(赤字部分が今日ご覧いただく範囲。)
地図はハイキングマップ(白山ベストガイドから引用)と、YAMAPの歩跡(2日目途中から3日目終了まで)を載せてご覧いただきたい。
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それでは南竜へ戻るまでに撮った写真から、抜粋して様子をご覧いただこう。
先ずはオンタデ(タデ科オンタデ属)の雄株と雌株。オンタデは風衝地、砂礫地、岩礫地、火山の荒地などの他の生物が生育しにくい場所に真っ先に生育し始めるパイオニア植物だ。
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チングルマ(バラ科ダイコンソウ属)の群落。
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ミヤマキンバイ(バラ科キジムシロ属)の群落。
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左はヒルバオ雪渓の上部と大汝峰。右は御前峰の巻き道から室堂を見下ろす。見えている雪渓は水屋尻雪渓。
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左の鳥はイワヒバリのように見えた。イワヒバリはあまり人を恐れない。右はハナニガナ(サクラソウ科サクラソウ属)で、舌状花が11枚あった。いずれもエコーラインで撮影した。
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エコーラインを歩くと、南竜(写真の左の端)から別山までを一望できた。南竜から別山までのコースタイムは2時間半だ。
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9時52分、南竜に到着。ハクサンコザクラ(サクラソウ科サクラソウ属)の群生が迎えてくれた。
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軽く腹ごしらえを済ませ、テントを撤収する。テントはよく乾いていたので撤収が楽だった。
周囲のキャンパーも撤収作業をしていた。この時間からテントを持って別山へ向かうのは、私だけだろうと思った。
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10時52分、南竜ヶ馬場野営場を出発。南竜庭園を経由して別山へ向かう。
左の写真は、南龍山荘からの道と野営場からの道との合流点だ(地図参照)。正面左がエコーライン、右の谷がトンビ岩コースになる。
右の写真は、南竜庭園の様子だが、期待したほどお花が見られなかった。
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イワイチョウ(ミツガシワ科イワイチョウ属)が僅かに咲いていた。周辺のチングルマはお花が終わっていた。
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南竜庭園を過ぎると、一旦赤沢を越えるため高度を下げる。そして赤沢から油坂の頭まで、一気に240mを登るこの日いちばんの急登だ。5年前に登ったときも辛かったのを思い出した。
そうはいってもエコーラインと比べてみると標高差に大差はない。ゆっくり登ることにしよう。
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マルバダケブキ(キク科メタカラコウ属)が現れた。夏から初秋に掛けて石徹白道で多く見られる花だ。
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カラマツソウ(キンポウゲ科カラマツソウ属)。白山にはミヤマカラマツ、カラマツソウ、モミジカラマツのいずれも見られる。
ちなみに、ミヤマカラマツはカラマツソウより標高が低いところで見られる。
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石ゴロゴロの急登が続く。
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登山者とすれ違う都度、振り返って御前峰を撮影した。
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12時7分、ようやく油坂の頭(標高2256m)に到着した。ここからは石川・岐阜の県境を歩く。この尾根の南に降った雨は岐阜県側に流れ、庄川を経て富山湾に注ぐ。
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南側の斜面にはお花畑が広がっている。ゼンテイカ、イブキトラノオ、ハクサンフウロ、シモツケソウが確認できた。
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登山道のすぐ脇にも咲いている。天空の散歩道だ。
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ハクサンチドリ(ラン科ハクサンチドリ属)が現れた。
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こちらではアカモノ(ツツジ科シラタマノキ属)がまだ咲いていた。名前は赤い実から「アカモモ(赤桃)」と呼ばれ、これが訛って付けられたといわれる。
一方、別称のイワハゼ(岩黄櫨)の名の由来は、実が蝋を取るハゼの実に似ていることによる。
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天池が近づいてきた。正面に見える山は標高2276mのピークだ。このピークも越えていく。
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ピークを登り切ったところで開けたところがあり、ザックを下ろしてコーヒーを淹れて飲んだ。なんとも気持ちが良かった。
お花はエゾシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)。
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タテヤマウツボグサ(シソ科ウツボグサ属)が現れた。観光新道でも見ていたが、花数はこちらの方が多かった。
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カライトソウ(バラ科ワレモコウ属)。学名のSanguisorba hakusanensisは、白山に由来している。
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クルマユリ(ユリ科ユリ属)。
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三方崩山には、30年以上前に積雪期に登ったことがある。雪上にテントを張って泊まったが、夜間岩が崩れ落ちる音が鳴り止まず、怖かったのを覚えている。
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振り返って御前峰。
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シモツケソウ(バラ科シモツケソウ属)。
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再び、御前峰。
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登山道の左右に池現れ現れ、付近にミツバオウレン、ハクサンイチゲなどが群生していた。
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ミツバオウレン(キンポウゲ科オウレン属)。白山にはミツバノバイカオウレンの方が多く見られ、ミツバオウレンは少ない。
両者は花茎の色を見ると容易に区別できる(ミツバオウレンは緑色、ミツバノバイカオウレンは赤銅色)。
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ハクサンイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)。今回の白山行では、ここへ来て初めてハクサンイチゲが見られた。
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ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属)。
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ハクサンコザクラ(サクラソウ科サクラソウ属)。
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キバナノコマノツメ(スミレ科スミレ属)。
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ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)とヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属)。
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御舎利山の山頂が近づいてきた。斜面にゼンテイカ(ススキノキ科キスゲ亜科ワスレグサ属)が咲き乱れていた。
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エゾシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)。
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ハクサンイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)がきれいだ。
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ミツバノバイカオウレン(キンポウゲ科オウレン属)。
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御舎利山の分岐に着いた。ザックを置いて別山まで往復する。
途中、ハクサンシャクナゲ(ツツジ科ツツジ属)が咲いていた。
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14時19分、別山に到着。南竜からここまで、コースタイム2時間半のところを3時間27分掛けて歩き、天空の楽園を満喫した。
別山の社に参拝し山頂に立った。山頂には15分ほど佇んだ。
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展望はいまいちだったが、御前峰の方角はよく見えていた。御前峰(標高2702m)、大汝峰(同2684m)、七倉山(同2657m)、四塚山(同2519m)が並んで見える。同じ日に御前峰と別山に登ったのは初めてだった。どうせなら大汝峰にも登れば良かったと思った。
※御前峰、大汝峰、別山を白山三山という。
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14時46分、御舎利山の分岐まで戻ってザックを担いだ。後はチブリ尾根避難小屋まで2.2kmを下るのみだ。
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真下に避難小屋が見えていた。近そうに見えてもなかなか着かなかった。16時9分に避難小屋に到着した。
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※避難小屋の写真は翌朝に撮影したもの。
避難小屋には誰もいなかった。窓を開け、床を掃除し、寝床を用意した。この日の夕食はカレーライスとキュウリの漬物にした。
食後にコーヒーを飲みながら菓子を食べた。
17時頃に2人の若者が入ってきた。これからチブリ尾根を下るという。若くて元気があるのが羨ましかった。
白山テント泊お花見ハイキング その⑪ チブリ尾根(最終回) に続く。
ところが、ヒルバオ雪渓の雪の多さと、その先のお花松原付近にも雪が残っているようなので、引き返すことにした(その⑨参照)。
もともと3日目の計画に多少の不安があった。早朝南竜を出発し、別山を経由し市ノ瀬まで下る計画だが、夜露に濡れたテントは重さを増すし、暑さに備えて水も多く持たなければならない。天候や疲労の状況次第で、砂防新道を下ることも視野に入れていた。
お花松原に行かずに、ここで引き返すと南竜に10時半に戻れる。遅くとも午前中に南竜を出発すれば、ゆっくり歩いても5時までにはチブリ尾根避難小屋に着く。そうすれば3日目が楽だ。決断は早かった。
そう決まると、お腹が空いてきた。剣ヶ峰と御前峰を正面に観ながら、朝用意してきた山菜五目ご飯に塩昆布を加え、熱いお茶を掛けて食事とした。まだ8時10分だった。
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結局、2日目の行程は次のようになった。
■2日目(7月24日、快晴のち曇り) コースタイム9時間35分。
南竜ヶ馬場野営場→(南竜道)→エコーライン分岐→(エコーライン)→エコーライン分岐(砂防新道合流点)→白山室堂→御前峰→お池めぐり分岐→大汝峰下の分岐→(中宮道、途中まで)→大汝峰下の分岐→お池めぐり分岐→白山室堂→エコーライン分岐(砂防新道合流点)→(エコーライン)→エコーライン分岐→(南竜道)→南竜ヶ馬場野営場→(油坂)→油坂の頭→(石徹白道)→御舎利山分岐→別山→御舎利山分岐→チブリ尾根避難小屋(泊)
(赤字部分が今日ご覧いただく範囲。)
地図はハイキングマップ(白山ベストガイドから引用)と、YAMAPの歩跡(2日目途中から3日目終了まで)を載せてご覧いただきたい。
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それでは南竜へ戻るまでに撮った写真から、抜粋して様子をご覧いただこう。
先ずはオンタデ(タデ科オンタデ属)の雄株と雌株。オンタデは風衝地、砂礫地、岩礫地、火山の荒地などの他の生物が生育しにくい場所に真っ先に生育し始めるパイオニア植物だ。
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チングルマ(バラ科ダイコンソウ属)の群落。
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ミヤマキンバイ(バラ科キジムシロ属)の群落。
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左はヒルバオ雪渓の上部と大汝峰。右は御前峰の巻き道から室堂を見下ろす。見えている雪渓は水屋尻雪渓。
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左の鳥はイワヒバリのように見えた。イワヒバリはあまり人を恐れない。右はハナニガナ(サクラソウ科サクラソウ属)で、舌状花が11枚あった。いずれもエコーラインで撮影した。
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エコーラインを歩くと、南竜(写真の左の端)から別山までを一望できた。南竜から別山までのコースタイムは2時間半だ。
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9時52分、南竜に到着。ハクサンコザクラ(サクラソウ科サクラソウ属)の群生が迎えてくれた。
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軽く腹ごしらえを済ませ、テントを撤収する。テントはよく乾いていたので撤収が楽だった。
周囲のキャンパーも撤収作業をしていた。この時間からテントを持って別山へ向かうのは、私だけだろうと思った。
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10時52分、南竜ヶ馬場野営場を出発。南竜庭園を経由して別山へ向かう。
左の写真は、南龍山荘からの道と野営場からの道との合流点だ(地図参照)。正面左がエコーライン、右の谷がトンビ岩コースになる。
右の写真は、南竜庭園の様子だが、期待したほどお花が見られなかった。
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イワイチョウ(ミツガシワ科イワイチョウ属)が僅かに咲いていた。周辺のチングルマはお花が終わっていた。
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南竜庭園を過ぎると、一旦赤沢を越えるため高度を下げる。そして赤沢から油坂の頭まで、一気に240mを登るこの日いちばんの急登だ。5年前に登ったときも辛かったのを思い出した。
そうはいってもエコーラインと比べてみると標高差に大差はない。ゆっくり登ることにしよう。
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マルバダケブキ(キク科メタカラコウ属)が現れた。夏から初秋に掛けて石徹白道で多く見られる花だ。
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カラマツソウ(キンポウゲ科カラマツソウ属)。白山にはミヤマカラマツ、カラマツソウ、モミジカラマツのいずれも見られる。
ちなみに、ミヤマカラマツはカラマツソウより標高が低いところで見られる。
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石ゴロゴロの急登が続く。
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登山者とすれ違う都度、振り返って御前峰を撮影した。
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12時7分、ようやく油坂の頭(標高2256m)に到着した。ここからは石川・岐阜の県境を歩く。この尾根の南に降った雨は岐阜県側に流れ、庄川を経て富山湾に注ぐ。
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南側の斜面にはお花畑が広がっている。ゼンテイカ、イブキトラノオ、ハクサンフウロ、シモツケソウが確認できた。
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登山道のすぐ脇にも咲いている。天空の散歩道だ。
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ハクサンチドリ(ラン科ハクサンチドリ属)が現れた。
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こちらではアカモノ(ツツジ科シラタマノキ属)がまだ咲いていた。名前は赤い実から「アカモモ(赤桃)」と呼ばれ、これが訛って付けられたといわれる。
一方、別称のイワハゼ(岩黄櫨)の名の由来は、実が蝋を取るハゼの実に似ていることによる。
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天池が近づいてきた。正面に見える山は標高2276mのピークだ。このピークも越えていく。
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ピークを登り切ったところで開けたところがあり、ザックを下ろしてコーヒーを淹れて飲んだ。なんとも気持ちが良かった。
お花はエゾシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)。
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タテヤマウツボグサ(シソ科ウツボグサ属)が現れた。観光新道でも見ていたが、花数はこちらの方が多かった。
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カライトソウ(バラ科ワレモコウ属)。学名のSanguisorba hakusanensisは、白山に由来している。
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クルマユリ(ユリ科ユリ属)。
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三方崩山には、30年以上前に積雪期に登ったことがある。雪上にテントを張って泊まったが、夜間岩が崩れ落ちる音が鳴り止まず、怖かったのを覚えている。
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振り返って御前峰。
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シモツケソウ(バラ科シモツケソウ属)。
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再び、御前峰。
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登山道の左右に池現れ現れ、付近にミツバオウレン、ハクサンイチゲなどが群生していた。
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ミツバオウレン(キンポウゲ科オウレン属)。白山にはミツバノバイカオウレンの方が多く見られ、ミツバオウレンは少ない。
両者は花茎の色を見ると容易に区別できる(ミツバオウレンは緑色、ミツバノバイカオウレンは赤銅色)。
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ハクサンイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)。今回の白山行では、ここへ来て初めてハクサンイチゲが見られた。
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ミヤマキンポウゲ(キンポウゲ科キンポウゲ属)。
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ハクサンコザクラ(サクラソウ科サクラソウ属)。
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キバナノコマノツメ(スミレ科スミレ属)。
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ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属)とヤマハハコ(キク科ヤマハハコ属)。
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御舎利山の山頂が近づいてきた。斜面にゼンテイカ(ススキノキ科キスゲ亜科ワスレグサ属)が咲き乱れていた。
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エゾシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属)。
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ハクサンイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)がきれいだ。
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ミツバノバイカオウレン(キンポウゲ科オウレン属)。
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御舎利山の分岐に着いた。ザックを置いて別山まで往復する。
途中、ハクサンシャクナゲ(ツツジ科ツツジ属)が咲いていた。
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14時19分、別山に到着。南竜からここまで、コースタイム2時間半のところを3時間27分掛けて歩き、天空の楽園を満喫した。
別山の社に参拝し山頂に立った。山頂には15分ほど佇んだ。
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展望はいまいちだったが、御前峰の方角はよく見えていた。御前峰(標高2702m)、大汝峰(同2684m)、七倉山(同2657m)、四塚山(同2519m)が並んで見える。同じ日に御前峰と別山に登ったのは初めてだった。どうせなら大汝峰にも登れば良かったと思った。
※御前峰、大汝峰、別山を白山三山という。
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14時46分、御舎利山の分岐まで戻ってザックを担いだ。後はチブリ尾根避難小屋まで2.2kmを下るのみだ。
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真下に避難小屋が見えていた。近そうに見えてもなかなか着かなかった。16時9分に避難小屋に到着した。
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※避難小屋の写真は翌朝に撮影したもの。
避難小屋には誰もいなかった。窓を開け、床を掃除し、寝床を用意した。この日の夕食はカレーライスとキュウリの漬物にした。
食後にコーヒーを飲みながら菓子を食べた。
17時頃に2人の若者が入ってきた。これからチブリ尾根を下るという。若くて元気があるのが羨ましかった。
白山テント泊お花見ハイキング その⑪ チブリ尾根(最終回) に続く。
昨夜コメントをいただき、ありがとうございました。
別山への道は、油坂ノ頭まで上がってしまえば、後は穏やかな尾根歩きです。
左に御嶽山や乗鞍岳、右には日本海が見えます。
お花を探しながらののんびり歩きでした。
明日はいよいよ最終日。次の山が待ってます。
お盆休みで毎日夜更かししております(笑)
状況を即座に判断してのコース変更。
たった一人で、これだけのコースを走破されるのはすごいです。
私は登山をしないので人間業とは思えません。
高山植物の群生がすごいですね!
こんな光景を見ていたら、低地の帰化植物が憎たらしく思えるのでしょうね~
(今日は地元山科川のヤナギバルイラソウのすごい群生を見てきたところです・・・笑)
それにしても何と言っても天空の散歩道がすごいです。
こんな光景を実際に目にしたら、何度でも上りたくなるのでしょうね・・・
次回、最終回も楽しみにしております!!
台風お見舞いいただき、ありがとうございました。
当地では思いの外風も雨も強くなく、既に去って行ったようです。
さて、仰るとおり、一つの山に登るとそこから見える山に登りたくなるものです。
白山は独立峰と言われていますが、実は2500~2700mクラスの峰々が連なってできています。
御前峰を中心に、北部縦走路、南部縦走路が整備されています。
このうち別山を通る南部縦走路は、古の時代の美濃禅定道そのものです。
石徹白登山口から別山の間には、神鳩ノ宮避難小屋、三ノ峰避難小屋があり、宿泊が可能です。
一方北部の縦走路は複数あります。私は加賀禅定道と楽々新道を歩きました。
次回は中宮道に挑戦したいと思います。いずれの道にも宿泊可能な避難小屋があります。
ミツバノバイカオウレンについて書かれていました。
私は記事の中で、ミツバノの「ノ」が抜けていたのにはっと気づき、修正しました。ありがとうございました。
そのミツバノバイカオウレンですが、室堂平をトンビ岩コースの方へ歩いて行くと、雪渓跡にたくさん生えているはずです。
一緒にハクサンコザクラ、チングルマ、イワカガミなどが咲いていると思います。
ハクサンイチゲは、室堂平や南竜で見かけなくなりました。南縦走路ではたくさん咲いていました。
台風は御地では影響はありませんでしたか?
こちらは珍しく夕方から吹き返しの風が吹いて、昨日までより幾分涼しくなっています。
さて、昭文社の山と高原地図を広げて、2日目に歩かれたコースを眺めています。コースタイムを合計するのは面倒なのでしませんが、ずいぶん歩かれましたね。
去年歩きながら別山方面を眺めて、そのうちいつか別山にも登って見たいと思いました。山は実際に登って別の山を見ると、あの山に登りたいという気持ちが湧いてくるものですね。
また別山方面は人も少なくて静かそうです。
お花も別山方面までくるとハクサンイチゲやミツバノバイカオウレンがたくさん咲いているんですね。
台風が近づいています。お昼前に一時突風が吹きましたが、今は穏やかです。
昨日、台風の前にお墓参りができてよかったですね。
さて、別山に登ると御前峰、大汝峰、七倉山、四塚山が見えます。
いずれもこれまでに歩いてきた山なので、懐かしく眺めました。
別山は3回目ですが、いつ来ても空いているし、静かでいい山です。
登ったら下りなければなりません。
御舎利山の分岐の標柱を見ると、市ノ瀬まで9kmあります。
長い下りが続きます。途中の避難小屋で泊まれてよかったです。
ハクサンイチゲが始めて出て来ましたね。
それにしても何と美しい山々!
岩ゴロゴロ後残道を登るのは大変そうですね。
御前峰のお写真に見とれました。
1日に御前峰と別山に登られたのですね。
凄い体力がおありですね。
お若くて元気があるのはshuさんの方ではありませんか。
こんな景色を見られたら、「俺たちゃ街には住めないからに」になってしまいますね。
素晴らしいお写真を見せて下さって、有難うございました。
正直にいうと、かなり頑張ったと思います。その分翌日が楽でした。
もし、当初の計画通りに歩いていたら、3日目に足を痛めていたかもしれません。
この頃ココヘリを持参しているので、遭難しても居場所は分かるのですが、計画変更は遭難の時が気がかりです。
予定時刻に予定の場所にいれば、遭難しても発見は早いです。
ところが、予定と違うところを歩いていたら、見つけるのは容易ではありません。
今回は、家内に計画変更をラインで伝えましたが、どこまで理解できたいたのか今思うと不安です。
登山届を出す時点で、Bプランについても詳細を伝えるべきだと思いました。
日帰りだと12時間ほど行動することがありますが、テント装備では稀です。
知っている道で、泊まりも避難小屋だったのでできたことです。
お花の写真は天気が良すぎていまいちでしたが、後半は薄日になってくれて良かったです。
お花の種類として、ウサギギクを期待していたのが見られず残念でした。
他はハクサンチドリもハクサンイチゲも見られて、良かったです。
南竜から別山までのコースタイムは2時間半で、南竜から軽装備で往復する人が多かったです。
一気に240mを登る油坂がなければ、この道はもっとポピュラーになると思います。
おはようございます。
若くて元気がある若者を羨ましがっておられますが、なかなかどうしてshuさんの体力気力は若者に負けていないと思います。
若者より経験値が高いだけ、強みかと思っています。
それにしてもすごい行動力ですね。
決断も早い!
単独登山のいい所でもあり、怖い所でもありますね。
お写真から気持ちのいい尾根歩きを想像しております。
shuさんのこれだけの行動力に、驚きます(@_@)
それでも、こんなにたくさんの花々、そして、
雄大な景色を見られることを知っているからも、
登山を楽しむ背景があるんでしょうね
オンタデ、
生物が生育しにくい場所に真っ先に生育し始めるパイオニア植物、
大昔、何も無かったところに咲き始めたとは、
そこから、徐々に進み今の景色になったんですね。
ヒルバオ雪渓、
下界では、一番暑い時期に雪が残る、高さと気温を
感じ、真冬の積雪量の多さ、人を寄せ付けないんでしょうね。
240mを登る急登、
見ているだけで、急騰(@_@)、
shuさんが、以前も辛かったと言われるのが伝わってきます。
それでも、その先に開ける景色、
今回も、白山の素晴らしい景色、花を楽しませていただきました。
ありがとうございます^^