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締め括りかたに一抹の不満あり『深夜特急 1~6巻』by沢木耕太郎

2019年05月07日 | 小説レビュー
『深夜特急 1~6巻』by沢木耕太郎

~インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く―。
ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。
途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。
マカオでは、「大小」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや…。
1年以上にわたるユーラシア放浪が、今始まった。いざ、遠路2万キロ彼方のロンドンへ。「BOOK」データベースより


26歳の青年が、1年2ヶ月にわたって、バックパッカーとしてアジアからヨーロッパへ一人旅に出掛けるノンフィクションドキュメンです。

図書館の方から、ずっと薦められていたんですが、なんせ6巻組みなので手を出すのを躊躇していました(^_^;)

10連休のGWを控えていたので、「よっしゃ一気に読んだろ!」と、4月20日頃から読み始めました。

『深夜特急』に感化されて、『GW琵琶湖一周』を計画したのも否めませんな(^_^;)

文章、情景・心理描写の妙もさることながら、よく1年以上も一人で無事に旅を続けられたものだと心から感心しました。

6巻組みは確かに大変ですが、スラスラと読めるので、時間のある方にはオススメします。

ドキュメンタリー小説なので、あっと驚く展開や、どんでん返しなどはありませんし、出来れば日本に帰国した際の感想なんかも書いて欲しかったですね。

しかしながら、読み終えた後に、何か心の中でフツフツと湧き上がる『一人旅への情熱』を感じることが出来るはずなので、特に男子高校生、大学生に薦めたい一冊ですね。

★★★3つです。


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