「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

激戦を制し、ベスト16へ!

2016年10月30日 | 家族・友達
今日は朝から長女のバレーボールの応援に来ました。

いわゆる、「春高バレー予選」というやつで、負けたら三年生は引退という、大切な戦いです!

しかし、ベスト16をかけた相手チームの試合前の公式練習を見る限りでは「かなり強そうな(^_^;) 」なチームで、「これは厳しいかも?」と、気合いをいれて応援しましたp(^д^)q

1セット目は、チームのリズムもよく、リードを保ったままゲットして!「\(^o^)/オォ!」となりましたが、2セット目は逆に終始リードされながら落としてしまいました(×_×)

気持ちを切り替えて臨んだ3セット目は、お互いに譲らず、まさにシーソーゲームで、デュースまでもつれこみ、最後は29-27の劇的な勝利でした!

もう、チームのみんなは嬉し泣き\((T∀T))/で、本当に熱くなる良い試合を見せてくれました!

来週はベスト8をかけた戦いになりますが、ここまできたら一戦必勝で頑張ってほしいものです!

京大の総長カレー

2016年10月29日 | グルメ
今日は仕事で京都大学に来たので、話(ブログ)のネタに「総長カレー」を食べました。

前評判はイマイチやったので、あまり期待はしていませんでしたが、前評判通りでした(^_^;)

ステーキカレー780円で値段的にはバッチリでしたが、味は酸味がきつく・・・、二回目はないね(×_×)

長編悲喜劇『天国でまた会おう 上・下』byピエール・ルメートル

2016年10月28日 | 小説レビュー
~1918年11月、休戦が近いと噂される西部戦線。
上官プラデルの悪事に気づいたアルベールは、戦場に生き埋めにされてしまう!
そのとき彼を助けに現われたのは、年下の青年エドゥアールだった。
しかし、アルベールを救った代償はあまりに大きかった。
何もかも失った若者たちを戦後のパリで待つものとは―?『その女アレックス』の著者が書き上げた、サスペンスあふれる傑作長篇。
フランス最高の文学賞ゴンクール賞受賞。「BOOK」データベースより


読みごたえある戦争長編大作でしたf(^_^;

第一次世界大戦時、フランスにおける、戦争末期〜戦後混乱期の兵士たちを取り巻く様々な階層の人達との関わりを描いた物語です。

まぁ〜、とにかく上巻がしんどかったぁ〜(×_×)

戦争の悲惨さをピエール・ルメートルらしく、無惨にリアルに、そして残酷に描かれていますから、とにかくしんどいお話に明け暮れます

しかし、暗〜く、ジメジメとした、しんどい上巻を頑張って乗り越えると、クライマックスに向かっていく期体感と個性的な脇役たちの活躍によって、活劇的な下巻がスタートします。

加速度的に物語が進行していく様は、チャップリンのモノクロ映画のような滑稽さと物悲しさが混在する独特の世界観です。

ミステリー的な要素は少なく、勧善懲悪ストーリーで、読み終えたあとは、「ふぅ~」と大きなため息と、一種の清々しささえ漂う感覚でした。

あとがきを読めば、いかに作者が沢山の文献や資料を読み、時間と情熱をかけて書き上げたかがわかりますが・・・。
まぁ、時間がたっぷりとあり、エグい描写に耐えられる方になら薦めてみてもいいですけどねぇ

★★★☆3.5です。

あなたの人生の値段は?『三日間の幸福』by三秋縋

2016年10月20日 | 小説レビュー
~どうやら俺の人生には、今後何一つ良いことがないらしい。
寿命の“査定価格”が一年につき一万円ぽっちだったのは、そのせいだ。
未来を悲観して寿命の大半を売り払った俺は、僅かな余生で幸せを掴もうと躍起になるが、何をやっても裏目に出る。
空回りし続ける俺を醒めた目で見つめる、「監視員」のミヤギ。
彼女の為に生きることこそが一番の幸せなのだと気付く頃には、俺の寿命は二か月を切っていた。
ウェブで大人気のエピソードがついに文庫化。「BOOK」データベースより


京都市の図書館に会員登録をして、初めて借りた本なんですが、正直、この作品にあまり期待をせずに読み始めました。

でも、とぉ〜〜〜っても素晴らしい作品でした!

これはファンタジーです。現実には起こり得ない物語です。それをわかっていながら、これほど物語にダイブできる作品はないでしょう!

よく、「あと余命一ヶ月と宣告されたら、あなたはどう過ごす?」という疑問について考えなかった人はいないのでは?

また、「あなたの命の値段はいくらぐらいだと思いますか?」、「あなたの人生の価値はどのくらい?」等々・・・、僕もたまに考えたりします。

そして、「僕の人生は輝いているのか?これから輝くのか?」、「人生をやり直せるなら、何歳に戻ってやり直す」、「昔付き合っていたあの人は、今どうしているんだろ?」、「あの時、あいつには迷惑をかけたなぁ」、「あいつには救われたなぁ」等々、人は自分の人生について一度も振り返らずに生きていくことはできないでしょう。

僕も、もちろんそんな一人です。

この小説は、そんなことを改めて考えさせられる、貴重な作品です。

『三日間の幸福』という題名から、「最後は『悲しいハッピーエンド』を迎えるんやろうな」と、漠然と思いながらページをめくりましたが、途中から本当にページをめくる手が止まりません!グングン物語に引き込まれて、ラストには涙がこぼれました。

一日で読めてしまうくらい、とっても読みやすく、感情移入してしまい、最後には思わず空を見上げて清々しい気持ちになってしまう作品です。

これから輝かしい人生を過ごす可能性に満ちた若い人たちに読んでもらいたいですが、僕たちのような人生の折り返し点を迎えている世代、そして、いよいよ人生の幕引きを迎えようとしている方々にも、ぜひ読んでもらいたい素晴らしい作品です。

★★★★4つです!

いつもスッキリ『祈りの幕が降りる時』by東野圭吾

2016年10月19日 | 小説レビュー
~悲劇なんかじゃない これがわたしの人生。極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。夢見た舞台を実現させた女性演出家。彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが…。「BOOK」データベースより


いつもながら、東野圭吾さんの作品はクオリティが高いですね!期待を裏切りません。

加賀恭一郎シリーズなんで、最後には犯人が逮捕されるのは分かってるんですが、伏線もキッチリと回収して、スッキリ終わらせてくれます。

でも、こういう名刑事が難事件を解決していくというのは、僕の中では今一つなんですよねぇ(^_^;)

東野圭吾さんの作品らしい作品です。

★★★3つです。

ため息の読後感・・・(-_-;)『悲しみのイレーヌ』byピエール・ルメートル

2016年10月14日 | 小説レビュー
~『その女アレックス』の刑事たちのデビュー作連続殺人の捜査に駆り出されたヴェルーヴェン警部。事件は異様な見立て殺人だと判明する…掟破りの大逆転が待つ鬼才のデビュー作。


「はぁ~・・・。」と、ため息しか出ません。とても暗い気持ちになる小説でした

ピエール・ルメートルという作家さんは天才です、奇才です!なのに、この読後感の原因は、日本の出版社の責任が大きいと思いますね

1、翻訳出版の順番を間違えている。
2、邦題が悪い。

というところですね

ピエール・ルメートル氏のデビュー作が「Travail soigné(丁寧な仕事)邦題:悲しみのイレーヌ」で、二作目が「Alex(アレックス) 邦題:その女アレックス」でした。

両方の作中で活躍する切れ者刑事、カミーユ・ヴェルーヴェン警部ですが、この2作品は繋がっていて、「悲しみのイレーヌ」の大事件の後に、『その女アレックス』の事件へと続きます。

日本の出版社は、売上げのことを考えて、順番が逆になってしまったのかも知れませんが、やはり「丁寧な仕事」から翻訳出版するべきだったでしょう。

「アレックス」を読んだ後に「イレーヌ」では、2作目には居なかった人たちがいるので、「あぁ~、この人たちは何らかの理由でいなくなってしまうんやろうなぁ・・・。」と、予想というか、結果が見えているので、かなり興ざめでした。

また、何故に邦題が『悲しみのイレーヌ』になってしまったのか?色々な方がレビューにも書いておられる通り、「最後にはイレーヌに悲しい出来事が・・・。」と、簡単に想像できてしまう邦題でしょう?

しかも、イレーヌが悲しむというよりは、ヴェルーヴェンが悲しいのではないでしょうか?それこそ邦題は「模倣犯」でもよかったでしょう。

さて、本書の感想ですが、アレックスよりも更に残虐なシーンが多く、女性には読むに耐えない描写が多くありますので全くオススメできません。

しかしながら、ただ単にトリックが仕掛けられていて「本当の犯人は!?」というミステリーではなく、一段上というか、本全体がトリックのような、「ほほぅ~そうきたか!」と唸らせるような、奇想天外な仕掛けがあるので、やはりルメートル氏は奇才だなとも思いますね。

色々と書きましたが、プラスマイナスを色々と加味して、

★★★3つです。

10年・・・。歳月が過ぎるのは早いです。

2016年10月10日 | 家族・友達
父が亡くなって、ちょうど10年の節目で、今日は法要でした。

法要といっても、お坊さんに実家に来ていただいて、家族だけで小じんまりとやりました。

本当に10年って、あっという間でしたね。

今日は亡き父を偲んで過ごしたいと思います。

引っ張った割には(^_^;)『死のドレスを花婿に』byピエール・ルメートル

2016年10月05日 | 小説レビュー
~ソフィーの目の前に転がる男児の無残な死体。ああ、私はついに人を殺してしまった。
幸福だった彼女の破滅が始まったのは数年前。記憶にない奇行を繰り返し、彼女はおぞましい汚名を着て、底辺に転落したのだ…。
ベストセラー『その女アレックス』の原点。あなたの心を凍らせる衝撃と恐怖の傑作サスペンス。「BOOK」データベースより


『その女アレックス』のピエール・ルメートルの二作目です。

恥ずかしい話ですが、物語の終盤に差し掛かるまで、題名が『死のドレスを花嫁に』だと思い込んで読んでいました(^_^;)

大きく分けて三つの章に別れていて、「起(ソフィー)」→「承(フランツ)」→「転・結(ソフィー&フランツ+親父)」という感じです。

(起)は、なぜこんなことが起こるのか?もう頭の中は(・_・;?です。

しかし、(承)で、全てが明らかになり、その恐ろしい陰謀に戦慄を覚えます。

そして(転・結)からは、もうページをめくる手が止まりません!

引っ張った割には最後の最後があっさりしていたので、もう一捻り欲しかったですね(^_^;)

親父がやってくれたので、気持ち良くエンディングを迎えられたのは良かったです。

でも、相変わらず素晴らしい作品を書いてくれる小説家ですね!

★★★☆ 3.5です。