『盤上に散る』by塩田武士
~母を亡くし、家族がいなくなった蒼井明日香は、遺品の中に一通の封筒を見つける。
宛名には母の字で「林鋭生様」。どうやら将棋指しであるらしい。母はこの得体の知れない男に何の用があったのか―。明日香は未知の将棋界で捜索を開始する。
昭和の終わりに忽然と姿を消した伝説の真剣師・林鋭生。冷血非道な男が人生のすべてを賭けた恋!笑いと勝負と情熱を描く圧倒的エンターテインメント!「BOOK」データベースより
『盤上のアルファ』でも書きましたが、『罪の声』を読んで、そしてようやくここに辿りつきました。読んでいくうちに「あぁ~、そやったそやった」と、朧気に思い出しましたが、もう「アルファの記憶が鮮明なうちに読んだら良かったぁ」と、残念に思う作品でした。
もちろん、『盤上のアルファ』に出てくる登場人物はほとんど登場しますし、「真田と静」のその後や、関のオモロイ突っ込みなど、なかなか面白みがありましたね。
新しいキャラクターの明日香と逹也のキャラクターも良く、「塩田さんはキャラの立て方が上手いよねぇ」と唸らされました。
そして、『盤上のアルファ』と同様に、展開とエンディング、そして人間相関図が繋がりすぎていて、「そんなに上手いこといくかい!」と突っ込みたくなりました。
京都や大阪などが頻繁に出てきて、関西弁も多用されており、大変親しみ深く読ませていただきましたし、まさに一気に読ませる「徹夜本」と言えるでしょう!
人探しの面白さはありましたが、シリアスな場面と盛り上げる場面とが、少しだけ物足りなく、「もう少し掘り下げてもいいのでは?」とも思いました。
『盤上のアルファ』と『盤上に散る』を上下巻セットで販売してもいいと思いますよ。
★★★3つです。
~母を亡くし、家族がいなくなった蒼井明日香は、遺品の中に一通の封筒を見つける。
宛名には母の字で「林鋭生様」。どうやら将棋指しであるらしい。母はこの得体の知れない男に何の用があったのか―。明日香は未知の将棋界で捜索を開始する。
昭和の終わりに忽然と姿を消した伝説の真剣師・林鋭生。冷血非道な男が人生のすべてを賭けた恋!笑いと勝負と情熱を描く圧倒的エンターテインメント!「BOOK」データベースより
『盤上のアルファ』でも書きましたが、『罪の声』を読んで、そしてようやくここに辿りつきました。読んでいくうちに「あぁ~、そやったそやった」と、朧気に思い出しましたが、もう「アルファの記憶が鮮明なうちに読んだら良かったぁ」と、残念に思う作品でした。
もちろん、『盤上のアルファ』に出てくる登場人物はほとんど登場しますし、「真田と静」のその後や、関のオモロイ突っ込みなど、なかなか面白みがありましたね。
新しいキャラクターの明日香と逹也のキャラクターも良く、「塩田さんはキャラの立て方が上手いよねぇ」と唸らされました。
そして、『盤上のアルファ』と同様に、展開とエンディング、そして人間相関図が繋がりすぎていて、「そんなに上手いこといくかい!」と突っ込みたくなりました。
京都や大阪などが頻繁に出てきて、関西弁も多用されており、大変親しみ深く読ませていただきましたし、まさに一気に読ませる「徹夜本」と言えるでしょう!
人探しの面白さはありましたが、シリアスな場面と盛り上げる場面とが、少しだけ物足りなく、「もう少し掘り下げてもいいのでは?」とも思いました。
『盤上のアルファ』と『盤上に散る』を上下巻セットで販売してもいいと思いますよ。
★★★3つです。