少年マガジンで絶賛連載中の漫画『進撃の巨人』のアニメ版『進撃の巨人 Season3 (#50~)』 が、NHKで深夜に放送されているのを娘たちが録画していて、何気なく途中の一話を観てしまってから、遅まきながらハマってしまいました
なかなか深くて面白い内容に、すっかりファンになってしまった私が、たまたまNHKで22:00~やっていた番組『シリーズ深読み読書会「進撃の巨人~人類再生の物語」[BSプレミアム]後10:00』を見つけてしまい、あわてて録画しました
あとからゆっくり観たんですが、この内容が深い。というか『進撃の巨人』が深~良い作品なんですね。
「文学探偵」である出演者は、高橋源一郎さん(小説家、文学者、文芸評論家)、鹿島茂さん(フランス文学者、評論家、明治大学国際日本学部教授)、新井英樹さん(漫画家)、鈴木杏さん(女優)が、『進撃の巨人』について、深い考察を展開します。
『進撃の巨人』を読んでいない人でも、これさえ見れば一発で理解できるという、大変優れた番組でした。
番組の中で、特に印象に残っているやりとりがあって(うろ覚えですが・・・)、
・昔の父親は威厳を持って子どもたちに接していたし、
子ども達も『大人になったら、あんなことが出来る、
こんなことをやりたい』っていう憧れがあった。
・子どもたちは、厳しい父親に抑圧されながらも、
自分自身が成長することのよって、父親という壁を
乗り越えて大人になった。
・現代は、メディアやインターネットの普及によって、大人も子どもも同じものを見て、
同じものを手に出来る。
・最近は、大人の方が『私は若者達のやっていることを理解しているし、
同じことが出来る』ということが自慢のようになっている。
・現代は威厳を持った父親像というのが小説でも漫画でも描かれなくなって
『父親不在』の物語が多い。
・抑圧者は身近な父親ではなく、目に見えない『社会』によって、
抑圧されている若者たち。
『進撃の巨人』のストーリーの中で重要なファクターとなっているのが、『壁」です。巨人の襲来を防ぐ為に張り巡らされた、高さ50mの壁ですが、巨人という未知の外敵から身を守ると同時に、『壁』の外の世界は、どのようになっているのか、国民には知らされないし、わからないということです。
これは、親が子どもたちを危険な外敵や目に触れさせたくない情報から守るという意味からも、親が社会と通じている扉であり、防護壁でもあるということに重なります。
この壁が取り払われているのが現代社会といえるのかも知れません
子どもたちが、その未熟な見識のままで、剥き出しの社会に接するという現代の状況は、とても危険ですし、様々な犯罪に巻き込まれたり、飛び込んでいったりする可能性が相当あるということです。
『進撃の巨人』は、ファンタジーでありながら、北欧神話をモチーフとしながら、教育問題、人種差別問題、そして「自由とは?」「正義とは?」を問う社会派作品ともいえます。
7月14日(日)の午前1:15※土曜深夜に、再放送されますので、見逃した『進撃の巨人』ファンの方は、是非とも観て下さい。
なかなか深くて面白い内容に、すっかりファンになってしまった私が、たまたまNHKで22:00~やっていた番組『シリーズ深読み読書会「進撃の巨人~人類再生の物語」[BSプレミアム]後10:00』を見つけてしまい、あわてて録画しました
あとからゆっくり観たんですが、この内容が深い。というか『進撃の巨人』が深~良い作品なんですね。
「文学探偵」である出演者は、高橋源一郎さん(小説家、文学者、文芸評論家)、鹿島茂さん(フランス文学者、評論家、明治大学国際日本学部教授)、新井英樹さん(漫画家)、鈴木杏さん(女優)が、『進撃の巨人』について、深い考察を展開します。
『進撃の巨人』を読んでいない人でも、これさえ見れば一発で理解できるという、大変優れた番組でした。
番組の中で、特に印象に残っているやりとりがあって(うろ覚えですが・・・)、
・昔の父親は威厳を持って子どもたちに接していたし、
子ども達も『大人になったら、あんなことが出来る、
こんなことをやりたい』っていう憧れがあった。
・子どもたちは、厳しい父親に抑圧されながらも、
自分自身が成長することのよって、父親という壁を
乗り越えて大人になった。
・現代は、メディアやインターネットの普及によって、大人も子どもも同じものを見て、
同じものを手に出来る。
・最近は、大人の方が『私は若者達のやっていることを理解しているし、
同じことが出来る』ということが自慢のようになっている。
・現代は威厳を持った父親像というのが小説でも漫画でも描かれなくなって
『父親不在』の物語が多い。
・抑圧者は身近な父親ではなく、目に見えない『社会』によって、
抑圧されている若者たち。
『進撃の巨人』のストーリーの中で重要なファクターとなっているのが、『壁」です。巨人の襲来を防ぐ為に張り巡らされた、高さ50mの壁ですが、巨人という未知の外敵から身を守ると同時に、『壁』の外の世界は、どのようになっているのか、国民には知らされないし、わからないということです。
これは、親が子どもたちを危険な外敵や目に触れさせたくない情報から守るという意味からも、親が社会と通じている扉であり、防護壁でもあるということに重なります。
この壁が取り払われているのが現代社会といえるのかも知れません
子どもたちが、その未熟な見識のままで、剥き出しの社会に接するという現代の状況は、とても危険ですし、様々な犯罪に巻き込まれたり、飛び込んでいったりする可能性が相当あるということです。
『進撃の巨人』は、ファンタジーでありながら、北欧神話をモチーフとしながら、教育問題、人種差別問題、そして「自由とは?」「正義とは?」を問う社会派作品ともいえます。
7月14日(日)の午前1:15※土曜深夜に、再放送されますので、見逃した『進撃の巨人』ファンの方は、是非とも観て下さい。