「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

映画が原作を超えた!\(((T_T)))/『僕は明日、昨日のきみとデートする』

2018年09月30日 | 映画・音楽
先日ブログで、「映画は小説を超えられないのか!?」と、書きましたが、あっさりと意見を覆します!

「映画は小説を超えることがあります!」と、

今日、高校生の娘と二人でDVDを返しに行った時に、娘が「何を観よっかなぁ~、何かおススメある?」と言いながら邦画の棚を探していたので、「僕は明日、昨日のきみとデートする」ぐらいでエエんちゃう?と、そんなに深く考えず、そこにあったものを指定しました。

台風も近づいてきていたんで、家族揃ってリビングで観ることにしましたが、序盤は「小松菜奈って可愛いんやなぁ・・・」と、思っていたぐらいで、


今一つ、感情移入できずに観ていました。

しかし、中盤あたりから、「これはヤバいかも」と、涙がこみ上げてきて、もうラストでは号泣でした

小説も本当に良かったですし、少し泣きましたが、これは名作です!

福士蒼汰も好演してますし、東出昌大もエエ味出してます。お母さん役の宮崎美子以外に、知っている俳優・女優さんが出ていませんから、主演の二人の姿、セリフのやりとりを見せるだけで十分に長編映画として完成するだろうという、三木孝浩監督の先見の明があったのか無かったのか?

いずれにしても、美しい映像と音楽、セリフなどなど、小説では想像の域を出なかったものがダイレクトに五感を刺激して、号泣必至の作品に仕上がっています。

三木監督作品(ソラニン、陽だまりの彼女、ホットロード、くちびるに歌を等々)を他にも観たくなりました。

京都の知っているところばっかり映るので、それを見つけるのも楽しみの一つですが、本当におススメの映画ですよ。

映画化に期待!『サハラの薔薇』by下村敦史

2018年09月28日 | 小説レビュー
エジプト発掘調査のハイライト、王家の墓に埋葬されていた石棺の中にあったのは、死後数ヵ月のミイラ状死体だった!そして、考古学者の峰は何者かの襲撃を受ける。
危うく難を逃れたが講演先のパリへ向かう飛行機が砂漠に墜落し、徒歩でオアシスを目指すことになった。
同行者は美貌のベリーダンサー・シャリファ、粗暴で残酷なアフマド。何かを思い詰めている技術者の永井、飛行機オタクのエリック、不気味な呪術師。
誰もが謎を抱え、次々と危険なカードを切ってくる―やがて一行は分裂し、巻き込まれた戦闘の中で峰は、永井の過去と真実の使命を知る。
果たして「サハラの薔薇」とは何なのか。それが未来にもたらすものは!?「BOOK」データベースより


「この10年で最高の徹夜本!」との見出しに興味を惹かれて読みました。

下村敦史氏の作品は、『告白の余白』以来ですが、正直あんまり良い印象はありませんでした。

しかし、今作は中々の出来で、導入部から一気に持っていかれます!

いきなりの墜落事故、そして恐ろしい砂漠、太陽、まさに灼熱の地獄というサハラ砂漠における自然との闘い。

そして、極限まで追い詰められた人間同士の闘い。

また、自分自身の心の中での様々な葛藤との闘い・・・。

「まぁ、よくぞここまで書いたねぇ」と感心させられます。

最後のクライマックスから、真相が明らかになる場面では、まさに世界が直面している人類が避けては通れない闘いへと物語が繋がっていきます。

途中の展開の甘さや、エピローグの無意味感など、減点材料も溢れていますが、なかなかの良作だと思います。

ハリウッドで映画化されても良い作品ですね!

★★★☆3.5です。

展開に期待するも・・・『星の子』by今村夏子

2018年09月26日 | 小説レビュー
大切な人が信じていることを、わたしは理解できるだろうか。
一緒に信じることができるだろうか…。
病弱なちひろを救うため両親はあらゆる治療を試みる。
やがて両親は「あやしい宗教」にのめり込んでいき…。第39回野間文芸新人賞受賞作。「BOOK」データベースより


ほのぼのとした描写を読み進めながら「このままで終わるわけがない!きっと最後にとんでもないクライマックスとオチが待ってるはず!」と、信じて読み続けましたが、最後まで何にも起こらず(-_-;)

そういう期待をしながら読む小説ではなかったのかも知れませんがねぇ(^_^;)

とても惹き付けられる物語の展開だけに、ドーンとくるラストを期待せずにはいられませんでした。

まぁ、かえってそれが良いのかも知れませんが、個人的には、大どんでん返しを期待してしまいました。

ハートウォーミングなファミリーストーリーとして捉えれば、それはそれで良作かも知れません。

★★★3つです。

何にも残らんね『頼子のために』by法月倫太郎

2018年09月26日 | 小説レビュー
「頼子が死んだ」。十七歳の愛娘を殺された父親は、通り魔事件で片づけようとする警察に疑念を抱き、ひそかに犯人をつきとめて相手を刺殺、自らは死を選ぶ―、という手記を残していた。
手記を読んだ名探偵法月綸太郎が、事件の真相解明にのりだすと、やがて驚愕の展開が。精緻構成が冴える野心作。「BOOK」データベースより


う〜ん・・・(-_-;) なんやろうねぇ(^_^;) 既視感というか、「あぁ〜多分この人が犯人で、オチはこうなって、最後にこの人がニヤリやな」と、予測がつく中で、何とか最後まで読みきりました。

目が肥えてきてるのか?ミステリー小説に慣れすぎているのか?展開が読め過ぎて、何の感想もありません。

可もなく不可もなく・・・。

★★☆2.5です。

こんな日がくるとはね(^-^)

2018年09月24日 | 家族・友達
運転免許を取った長女の運転で、地元の図書館まで行って来ました!

嫁さんから「いままで乗った、どんなアトラクションより恐怖を感じたわ((((;゜Д゜)))」
とのことやったんで、かなり心配しながら乗りました(^_^;)

変なところでブレーキ踏んだり、車庫入れが全然あかんかったりしますが、思ったより全然大丈夫でした(^^)d

まぁ、こんな日がくるとはねぇ・・・(о´∀`о)
なかなか感慨深いものがありますよ。

映画は小説を超えられないのか!『彼女がその名を知らない鳥たち』

2018年09月23日 | 映画・音楽
前にオススメされて小説を読み、とっても良かったので、ずっと映画を観たいと思っていました。

久しぶりにレンタルshopへ行ったものの、なかなか見つけることが出来なくて・・・(@_@;)

あらゆる邦画の棚をくまなく探して、やっとこさ見つけることが出来て、無事に借りることが出来ました(^_^;)

ストーリーはわかっているだけに、「蒼井優と阿部サダヲが、どれたけ魅せてくれるのか?」に期待しながら観賞しました。

慣れない関西弁を駆使しながらの二人の体当たり演技は中々見応えありましたよ。

映像と音楽のバランスも良く、二時間ほどに、よくまとめたと思います。

しかしながら、やはりあらゆる面において浅く、「なんでここまでの想いが?」という面を描ききれていません。

かといって3時間も4時間もの作品を作るわけにもいかないですしね(^_^;)

出来としては、まずまずでした。

普通にオモシロいです『破門』by黒川博行

2018年09月23日 | 小説レビュー
「わしのケジメは金や。あの爺には金で始末をつけさせる」映画製作への出資金を持ち逃げされた、ヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。
失踪したプロデューサーを追い、桑原は邪魔なゴロツキを病院送りにするが、なんと相手は本家筋の構成員だった。
禁忌を犯した桑原は、組同士の込みあいとなった修羅場で、生き残りを賭けた大勝負に出るが―。
直木賞受賞作にして、エンターテインメント小説の最高峰「疫病神」シリーズ!「BOOK」データベースより


桑原&二宮のコンビが今作でも暴れ回ります!
どう読んでも、桑原=遠藤憲一にしか見えず、ずっとそのイメージで読んでいました(^_^;)

相変わらず、程よい緊張感もあり、カジノの細かい描写など、非常にわかりやすく、読みやすいです。

黒川氏は、セリフや描写が絶妙で、「さすがは直木賞やな!」と唸らせれます。

『疫病神シリーズ』は、二作しか読んでいませんが、最後の『喧嘩(ステゴロ)』を読んでみたいですね。

僕としては、『国境』の方がオススメです。

★★★3つです。

京阪のプレミアムシート

2018年09月21日 | 雑感・日記的な
仕事で天満橋まで行くことになったんですが、上司が「一回乗ってみようや!」ということで、出町柳から乗ることにしました。

シートもゆったりしてて、プレミアムカー専属のアテンダントがいたり、なかなか上質な時間を過ごせました。

1時間の寛ぎを500円で買うんですが、高いか安いかは、人それぞれでしょう(^_^;)

僕は自腹なら乗りません(^_^;)

まぁ話のネタに一度乗ってみて下さいな(^_^;)

うまくいきすぎ(^_^;)『青年は荒野をめざす』by五木寛之

2018年09月19日 | 小説レビュー
ジャズ・ミュージシャンを目指す二十歳のジュンは、ナホトカに向かう船に乗った。
モスクワ、ヘルシンキ、パリ、マドリッド…。時代の重さに苛立ちながら、音楽とセックスに浸る若者たち。
彼らは自由と夢を荒野に求めて走り続ける。60年代の若者の冒険を描き、圧倒的な共感を呼んだ、五木寛之の代表作。「BOOK」データベースより


有名な五木寛之氏の作品であり、1967年に連載され、同時に若者に爆発的に支持されたとのこと・・・、ですが、全くおもしろくありませんでした。

才能はあるが、モラリストの若手ジャズミュージシャンが単身海外へ飛び出し、様々な国で、様々な人びとに出会い、刺激を受けて成長していく自分探しの旅行記です。

海外旅行が珍しく憧れこであった、我々の親世代の人たちには、「夢を抱いて海を渡る」という設定がウケたんでしょうかねぇ?

上梓された時代背景を考慮したとしても、全然面白くなかったです。

主人公の『ジュン』が、色んな国で色んな体験をするんですが、設定が甘過ぎて、全てがうまくいきます。

いく先々で、美しく魅力的な女性や、個性的で天才的なジャズミュージシャン、敏腕プロデューサー、頼りになる友人、パトロンなどにタイミング良く巡り合い、とても好感を持たれ、全てがうまく運び過ぎて興ざめすることしばしば・・・。

軽くピンチになったりするんですが、あっさりと回避されたりして、「そんなにうまいこといくわけないやん(^_^;)」って、冷めた目で読み続けました。

物語の終わり方も中途半端ですし、未だに何でこんなに評価が高いのか不思議です。

★★☆2.5です。

よく練れてます!『ラバーソウル』by井上夢人

2018年09月16日 | 小説レビュー
洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが、社会との繋がりだった鈴木誠。
女性など無縁だった男が、美しいモデルに心を奪われた。偶然の積み重なりは、鈴木の車の助手席に、美縞絵里を座らせる。「BOOK」データベースより


最近、ストーカーものが続いていますが、意図はありません(^_^;)

事件の関係者が、都度都度、事件について語る内容で、とてもわかりやすく、読みやすいです。

若干、間延びするところもありましたが、全体として、読む手が止まりません。

心と身体にハンディキャップがある鈴木誠という男性が、思い込みから美縞絵里というモデルに付きまといます。

この鈴木誠は、大金持ちの家庭の一人息子であり、息子を不憫に思う両親から、際限なく使うことが出来るお金と、忠実な執事を与えられ、思いのままにストーキングをしまくります(-_-;)

仕事や遊びなど、普通に生活をしている女性は、一度ストーカーに狙われると大体は常に守勢に回らされます。

ストーカーは、24時間、唯一その女性のことのみを考えが出来ますし、そのためなら、全てを犠牲にすることが出来ます。
はじめから勝負はついてると言っても過言ではありません。

友人や仕事関係者が一生懸命に守ろうとしますが、虚しい結果に終わり、ヒロインが逃げ切れずに最期には・・・。

というなら想像の範囲ですが、ただでは終わらないのが井上夢人です!

岡嶋二人というペンネームで、ミステリー業界を騒がした人ですからね!

想像も出来ないエンディングを迎え、読後には「ふぅ〜・・・、そうきたか(;゜∀゜)」と唸らせれました。

本当にお金の力と、最新のコンピューター技術は恐ろしいです((((;゜Д゜)))

美しい片想いは、「究極の恋愛」や、「純粋な愛情表現」とも言われますが、相手が受け入れてくれて、初めて恋愛が成立すると思います。
思い込みから来る付きまとい、ましてや犯罪行為は、絶対に許されません!

★★★☆3.5です。