今日は、公式戦のインターハイ予選です。
無事に予選を突破し、6月4日からのトーナメントにいきます。
何とか上位を目指して、頑張ってほしいものです!
〜七人もの人間が次々に殺されながら、一人の少女が警察に保護されるまで、その事件は闇の中に沈んでいた―。明るい人柄と巧みな弁舌で他人の家庭に入り込み、一家全員を監禁虐待によって奴隷同然にし、さらには恐怖感から家族同士を殺し合わせる。まさに鬼畜の所業を為した天才殺人鬼・松永太。人を喰らい続けた男の半生と戦慄すべき凶行の全貌を徹底取材。渾身の犯罪ノンフィクション。内容「BOOK」データベースより
『黒い看護婦ー福岡四人組保険金連続殺人』に続く、凶悪殺人事件ドキュメンタリー第2弾です。
神戸にいく行き帰りで3時間あったので、一気に読みきってしまいました。
本当にこんなことが現実に起こっていたなんて信じられないぐらいの事件です。
犯罪に巻き込まれていく過程で、気が付けば、家族が互いにがんじがらめに縛り合い、階級がつくられ、・・・、被害者が加害者に・・・、そして最愛の家族に手をかけてしまうという、逃れられない、どうしようもない蟻地獄のような状態に追い込まれていく様が如実に描かれており、尼崎の事件を思い起こします。
被害者となった緒方家の人々は、度重なる虐待によって、精神に異常をきたし、正常な判断が出来なくなってしまいます。
「なんで逃げられなかったのか?」、「なぜ警察に通報できなかったのか?」など、第三者から見れば不思議に思うかもしれませんが、松永太は、それほど巧みに家族を操縦していたんですね。
5歳の男の子から、61歳のお祖父ちゃんまで、一家6人が皆殺しとなった最悪の結末を迎えますが、その数ヶ月間の密室での苦痛は想像を絶する世界だったと思います。
2017年現在、主犯の松永太には死刑、共犯の内縁の妻、緒方純子には無期懲役が確定しています。松永は拘置所で死刑執行の日を待っている状態であるとのこと。
最後に、筆者と共犯の緒方純子との拘置所でのやりとりが書かれております。
犯した罪は罪として、生きながら贖罪の日々を過ごすことになった緒方純子は、松永のマインドコントロールから解放され、人間味を取り戻したような言葉や表情に、少しホッとするような気がしました。
とても残忍で凄惨な事件でありながら、尼崎の事件ほど全国ネットで取り上げられなかったのは、報道機関が自主規制したとのこと。それほどの事件だったんでしょう。
こういうドキュメンタリーものは、数多く出ています。次は尼崎のドキュメンタリーを読む予定ですが、あまりにも残酷な内容だったので、しばらく普通の小説を読んで、リハビリをしてからにしたいと思います。
★★★3つです。