『隠蔽捜査9 探花」by今野 敏
~信念のキャリア・竜崎伸也に同期トップ入庁の新ライバルが出現! ? さらに横須賀の米軍基地近くで殺人事件が発生、米海軍犯罪捜査局(NCIS)捜査官が捜査本部に加わるを異例の事態に……。累計300万部突破の大人気シリーズ最新刊! 波乱含みのシリーズ第9弾!『BOOKデータベース』より
『隠蔽捜査』の第一作が2005年9月に発刊されて以来、大ヒットを続けている『隠蔽捜査シリーズ』ですが、果断 隠蔽捜査2、疑心 隠蔽捜査3、初陣 隠蔽捜査3.5、転迷 隠蔽捜査4、宰領 隠蔽捜査5、自覚 隠蔽捜査5.5、去就 隠蔽捜査6、棲月 隠蔽捜査7、清明 隠蔽捜査8と読みました。
どれも珠玉の作品ばかりで、主人公の竜崎伸也の原理原則に基づいた判断・行動・発言など、快刀乱麻を断つ活躍に、清々しい気分で読み終えることが出来ます。
今回の、『探花 隠蔽捜査9』は、2021年4月に『本当に気持ちのいい小説です『清明』by今野 敏 』と書いて以来、3年半ぶりに読む隠蔽捜査シリーズです。
毎回、サブタイトルの意味が作品に色濃く反映されているのですが、今回の 『探花』をWikipediaで調べてみると、
探花(たんか)は中国の科挙制度で殿試で、第3位の成績で進士に及第した者の名称。
首席及第者の状元、第2位及第者の榜眼と併せ て「三鼎甲」「三魁」などと呼ぶ。
とのことです。
ネタバレになるので、詳しく書くことは無いのですが、神奈川県警刑事部長に就任した竜崎が、東大卒業後、警察庁に同期入庁したライバル?八島の出現によって、どのように展開するのか?大変注目しながら読みました。
神奈川県というと、米軍基地を包含する特殊な港町・横須賀市がありますが、その横須賀を舞台に、日米関係や国際問題。
相変わらず、竜崎の考え方や行動は明確で、これまでの悪しき慣習や慣例などに囚われず、原理原則に基づいて、冷静沈着ながら縦横無尽に活躍してくれます。
組織で働くうえで、私も色々な人から教えていただいたことがたくさんあります。
「出世して人の上に立つには、上からの引き上げももちろん重要だが、下の人たちからの押し上げがもっと大切なんだ」と。
上の人の顔色ばかり見て、組織論に囚われすぎていては、下の人たちからの支持も得られないと思いますし、下の人に良い恰好ばかりしていても、結局「何のために?誰の為に仕事をしているのか?」ということになります。
そういう意味でも、今野敏氏が描く、竜崎伸也という人物の考え方や行動は大変参考になりますし、これからの社会人としての生き方、身の振り方を考えていくうえで、確かなヒントを与えてくれています。
★★★☆3.5です。
~信念のキャリア・竜崎伸也に同期トップ入庁の新ライバルが出現! ? さらに横須賀の米軍基地近くで殺人事件が発生、米海軍犯罪捜査局(NCIS)捜査官が捜査本部に加わるを異例の事態に……。累計300万部突破の大人気シリーズ最新刊! 波乱含みのシリーズ第9弾!『BOOKデータベース』より
『隠蔽捜査』の第一作が2005年9月に発刊されて以来、大ヒットを続けている『隠蔽捜査シリーズ』ですが、果断 隠蔽捜査2、疑心 隠蔽捜査3、初陣 隠蔽捜査3.5、転迷 隠蔽捜査4、宰領 隠蔽捜査5、自覚 隠蔽捜査5.5、去就 隠蔽捜査6、棲月 隠蔽捜査7、清明 隠蔽捜査8と読みました。
どれも珠玉の作品ばかりで、主人公の竜崎伸也の原理原則に基づいた判断・行動・発言など、快刀乱麻を断つ活躍に、清々しい気分で読み終えることが出来ます。
今回の、『探花 隠蔽捜査9』は、2021年4月に『本当に気持ちのいい小説です『清明』by今野 敏 』と書いて以来、3年半ぶりに読む隠蔽捜査シリーズです。
毎回、サブタイトルの意味が作品に色濃く反映されているのですが、今回の 『探花』をWikipediaで調べてみると、
探花(たんか)は中国の科挙制度で殿試で、第3位の成績で進士に及第した者の名称。
首席及第者の状元、第2位及第者の榜眼と併せ て「三鼎甲」「三魁」などと呼ぶ。
とのことです。
ネタバレになるので、詳しく書くことは無いのですが、神奈川県警刑事部長に就任した竜崎が、東大卒業後、警察庁に同期入庁したライバル?八島の出現によって、どのように展開するのか?大変注目しながら読みました。
神奈川県というと、米軍基地を包含する特殊な港町・横須賀市がありますが、その横須賀を舞台に、日米関係や国際問題。
相変わらず、竜崎の考え方や行動は明確で、これまでの悪しき慣習や慣例などに囚われず、原理原則に基づいて、冷静沈着ながら縦横無尽に活躍してくれます。
組織で働くうえで、私も色々な人から教えていただいたことがたくさんあります。
「出世して人の上に立つには、上からの引き上げももちろん重要だが、下の人たちからの押し上げがもっと大切なんだ」と。
上の人の顔色ばかり見て、組織論に囚われすぎていては、下の人たちからの支持も得られないと思いますし、下の人に良い恰好ばかりしていても、結局「何のために?誰の為に仕事をしているのか?」ということになります。
そういう意味でも、今野敏氏が描く、竜崎伸也という人物の考え方や行動は大変参考になりますし、これからの社会人としての生き方、身の振り方を考えていくうえで、確かなヒントを与えてくれています。
★★★☆3.5です。