12月の衆議院選挙での大きな争点となっている
TPP。賛成、反対で、意見がまっぷたつに分か
れているのですが、本当のところはちょっと
わかりにくい。私の基本的な立場は、TPPは
賛成なのですが、専門家ではないので、正直
わかってないことも多くあります。
TPPに関して詳しく勉強してみようと、ネット
を検索したり、本屋で本を探してみたのですが、
圧倒的に反対派の物ばかりが目につきます。
その代表的な物が、上の写真の中野剛志氏の
「TPP亡国論」。それと小林よしのり氏の
「反TPP論」。
どちらも同じような反TPPの視点なのですが、
読んでみて、どうも論点についていけない所
や気になる部分などがありました。有権者の
人々はおそらくこういう言論に影響されていく
のだろうなとちょっと不安になったので、
気になった点を書いておきます。
まず、一番カチンと来たのは、TPP参加国は
アメリカ以外には大した国がないという指摘。
私はシンガポールに数年住んでいて、シンガ
ポールの自由貿易の姿勢には以前から共感を
していたので、中野氏と、小林氏の現状把握
に疑問を持ちました。
こちらが中野氏の著作の中の一節です。
GDPがアジア諸国は「ほとんど誤差に過ぎな
いような小さなシェア」と表記されています。
そしてこちらは小林氏の作品内の一部。
アメリカはTPPの参加国の中でアジア各国は
「みんな小国で、アメリカにほとんどメリット
がない」と言っております。
ここで中野先生はGDPだけで比較をしておら
れるのですが、シンガポールの強さはGDPだけ
で計るのは間違いじゃないかと思って調べて
みました。こちらは国際貿易投資研究所の
「国際統計比較データベース」2012年11月
(http://www.iti.or.jp/stat/2-001.pdf)の物です。
これを見ると、シンガポールは「小国」どころ
か、世界の14位。日本の半分くらいの額です。
またTPP参加国を赤い線で囲ってみましたが、
全部集めると結構すごい額になります。
TPP反対派の論調は、アメリカは日本にしか
興味がなく、それはアメリカの陰謀であると
いうものですが、実は、アジアはすでにすごい
経済圏になっていて、アメリカも日本もアジア
の成長エネルギーの中に混ぜてもらい、経済
発展をしていくというのが本来の意図ではない
かと思います。
ネットを調べていたら、同じようなことを指摘
しているブログがありましたのでご紹介して
おきます。
四十三庵「TPP反対派の「アメリカが85%を占める」
のウソ(ついでにアメリカ陰謀論もウソ)」
こちらはIMDが毎年発表している国別の国際
競争力比較の表。
こちらもTPP参加(予定)国および日本を赤の
線で囲っておきました。シンガポールは4位
です。TPP参加国がいかに競争力がある国が
多いかがわかるでしょう。
この中で日本は下のほうなので、TPPに参加
してうまくやっていけるかは不明です。
現状のままでは、競争力がそれほどないと
思われていることだけは認識しておきたい
ですが、これらの国と手を組めば、世界でも
強力な経済圏を形成できるのでしょう。
TPPに入らないということは、こういう
可能性をあきらめてしまうことになりは
しないのだろうかと思います。
中野剛志氏のインタビューはYouTubeとかで
検索してみるといろいろ出ていますが、
メリットはなく、デメリットばかりという
論調ですね。ろくなことはないから、
今のうちに不安材料は断ち切っておいた
ほうがよいということのようです。
坂本龍馬だったらTPPに対してどのような
立場を取ったのだろうかと思っていたら、
結構皆さん同じようなことを考えていたん
ですね。
TPPに賛成していたんだろうなと個人的に
は思っていたのですが、坂本龍馬こそ国益
を考えていたので反対していたという人も
います。
今日は、テレビで橋下徹氏がTPP賛成論を語っ
ていましたが、なかなか明快な論旨でした。
農業分野だけでなく、サービス分野、医療など
も影響を受けていくでしょうが、海外から
いいサービスや製品が日本に入ってくるのは
歓迎です。
実は、私は海外のリンゴが好きで(日本の
リンゴ農家の方には申し訳ないですが)、
ニュージーランドやアメリカのリンゴが
もっと入ってきてほしいと思ったりしています。
日本のリンゴとは違うんですね。ちなみに
うちの妻は、海外の葉物野菜が入ってくる
ことを期待しています。シンガポールや香港
にいた時は、スーパーにいろんな野菜があっ
たので、その影響です。
こんなことを言うと、「ふざけるな」と怒られ
そうですが、我々は自由に好きなものを選ぶ権利
があると思っております。いろんな商品が選べる
ようになるのは消費者にとっては歓迎すべきこと
ではないでしょうか。
こういうこと書くと、いろいろ反論も来そうで
怖いのですが、お手柔らかにお願いします。
こちらもよろしくお願いいたします
↓
にほんブログ村
TPP。賛成、反対で、意見がまっぷたつに分か
れているのですが、本当のところはちょっと
わかりにくい。私の基本的な立場は、TPPは
賛成なのですが、専門家ではないので、正直
わかってないことも多くあります。
TPPに関して詳しく勉強してみようと、ネット
を検索したり、本屋で本を探してみたのですが、
圧倒的に反対派の物ばかりが目につきます。
その代表的な物が、上の写真の中野剛志氏の
「TPP亡国論」。それと小林よしのり氏の
「反TPP論」。
どちらも同じような反TPPの視点なのですが、
読んでみて、どうも論点についていけない所
や気になる部分などがありました。有権者の
人々はおそらくこういう言論に影響されていく
のだろうなとちょっと不安になったので、
気になった点を書いておきます。
まず、一番カチンと来たのは、TPP参加国は
アメリカ以外には大した国がないという指摘。
私はシンガポールに数年住んでいて、シンガ
ポールの自由貿易の姿勢には以前から共感を
していたので、中野氏と、小林氏の現状把握
に疑問を持ちました。
こちらが中野氏の著作の中の一節です。
GDPがアジア諸国は「ほとんど誤差に過ぎな
いような小さなシェア」と表記されています。
そしてこちらは小林氏の作品内の一部。
アメリカはTPPの参加国の中でアジア各国は
「みんな小国で、アメリカにほとんどメリット
がない」と言っております。
ここで中野先生はGDPだけで比較をしておら
れるのですが、シンガポールの強さはGDPだけ
で計るのは間違いじゃないかと思って調べて
みました。こちらは国際貿易投資研究所の
「国際統計比較データベース」2012年11月
(http://www.iti.or.jp/stat/2-001.pdf)の物です。
これを見ると、シンガポールは「小国」どころ
か、世界の14位。日本の半分くらいの額です。
またTPP参加国を赤い線で囲ってみましたが、
全部集めると結構すごい額になります。
TPP反対派の論調は、アメリカは日本にしか
興味がなく、それはアメリカの陰謀であると
いうものですが、実は、アジアはすでにすごい
経済圏になっていて、アメリカも日本もアジア
の成長エネルギーの中に混ぜてもらい、経済
発展をしていくというのが本来の意図ではない
かと思います。
ネットを調べていたら、同じようなことを指摘
しているブログがありましたのでご紹介して
おきます。
四十三庵「TPP反対派の「アメリカが85%を占める」
のウソ(ついでにアメリカ陰謀論もウソ)」
こちらはIMDが毎年発表している国別の国際
競争力比較の表。
こちらもTPP参加(予定)国および日本を赤の
線で囲っておきました。シンガポールは4位
です。TPP参加国がいかに競争力がある国が
多いかがわかるでしょう。
この中で日本は下のほうなので、TPPに参加
してうまくやっていけるかは不明です。
現状のままでは、競争力がそれほどないと
思われていることだけは認識しておきたい
ですが、これらの国と手を組めば、世界でも
強力な経済圏を形成できるのでしょう。
TPPに入らないということは、こういう
可能性をあきらめてしまうことになりは
しないのだろうかと思います。
中野剛志氏のインタビューはYouTubeとかで
検索してみるといろいろ出ていますが、
メリットはなく、デメリットばかりという
論調ですね。ろくなことはないから、
今のうちに不安材料は断ち切っておいた
ほうがよいということのようです。
坂本龍馬だったらTPPに対してどのような
立場を取ったのだろうかと思っていたら、
結構皆さん同じようなことを考えていたん
ですね。
TPPに賛成していたんだろうなと個人的に
は思っていたのですが、坂本龍馬こそ国益
を考えていたので反対していたという人も
います。
今日は、テレビで橋下徹氏がTPP賛成論を語っ
ていましたが、なかなか明快な論旨でした。
農業分野だけでなく、サービス分野、医療など
も影響を受けていくでしょうが、海外から
いいサービスや製品が日本に入ってくるのは
歓迎です。
実は、私は海外のリンゴが好きで(日本の
リンゴ農家の方には申し訳ないですが)、
ニュージーランドやアメリカのリンゴが
もっと入ってきてほしいと思ったりしています。
日本のリンゴとは違うんですね。ちなみに
うちの妻は、海外の葉物野菜が入ってくる
ことを期待しています。シンガポールや香港
にいた時は、スーパーにいろんな野菜があっ
たので、その影響です。
こんなことを言うと、「ふざけるな」と怒られ
そうですが、我々は自由に好きなものを選ぶ権利
があると思っております。いろんな商品が選べる
ようになるのは消費者にとっては歓迎すべきこと
ではないでしょうか。
こういうこと書くと、いろいろ反論も来そうで
怖いのですが、お手柔らかにお願いします。
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