コロナ関係ではバングラデシュのことはあまり報道されませんが、たまたまバングラデシュの情報が集まってきているので、シェアしたいと思います。
バングラデシュは、人口が日本よりも多く、1億6000万人。人口密度は、1平方キロメートルあたり1084人という世界でも最も人口密度の高い国です(シンガポールなどの都市国家を除く)。3密を避けなければいけないコロナですが、この国ではソーシャル・ディスタンスを取ること自体が大変です。
2020年、6月11日の時点で、バングラデシュのコロナ感染者数は74,865人、死者の数は1,012人でした。こちらのグラフを見ていただくと、感染者が増えていることがわかります。
綺麗に右肩あがりです。会社の業績のグラフだったら最高なのですが、感染者数の拡大だと恐ろしい右肩あがりです。
緑は回復した人、青が感染者、下のオレンジが死者です。
データの出店はWHOのこちらのサイトです。
感染者数を近隣諸国と比較してみると、こんな感じになります。
インドを追って、増加しています。グラフの傾きはやや鈍化してきていますが。
バングラデシュの感染者の状況はこんな感じです。
感染者は、男性が多く、中間の年齢層が多いですね。死者は高齢者が多くなっています。
感染者の数が伸びている理由は、インドもそうなんですが、バングラデシュも検査の数をバンバン増やしているからなのです。
こちらが1日の検査の数のグラフ。
一日に一万二千以上の検査をしています。
こちらは、検査の累積(青)と陽性者の累積(赤)。週ごとの検査数も記載されています。
死者の数は日本をわずかに超えましたが、致死率(CFR)は、バングラデシュは1.36%。ちなみに日本は、5%を超えています。日本は死者が低いと言っていますが、それは欧米に比べたらという話で、アジアの国に比べたら高く、世界平均レベルに近いです。
こういう状況なのですが、バングラデシュは5月末でロックダウンを解除し、6月1日から国内の4つの飛行場を結ぶ国内線が運行を始めました。
まだ日にちははっきりしませんが、来週から、ロンドン便(ビマン・バングラデシュ航空)とカタール便(カタール航空)が就航再開します。その他の路線も今月末までに再開するところもあるようです。
シンガポールの感染者の多くは、バングラデシュなどから来て寮に生活している出稼ぎ労働者ですが、労働者の多くが収入を減らし、貧困の問題が深刻になっているようです。
しかしながら、衣料関係では世界のトップクラスの生産国であるバングラデシュは、来年の経済復興レベルはかなり上の予測が出ていたりします。
5月末にバングラデシュとインド東部に大型サイクロンが上陸して、大変な被害を受けましたが、バングラデシュはコロナを越えて立ち直るパワーを持っている国だと思います。頑張れ、バングラデシュ!
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