日本のマスコミ報道はちょっと変だ、と思うことがあります。コロナ報道でもそれをよく感じます。私は去年の12月の頭までシンガポールに数年間いたので、とくにその差を感じるのですが、日本では、ワクチンを打たないという選択に対して、それを決して非難してはいけないという風潮になっています。
同調圧力は悪であるという主張が強く、ワクチンを打っても感染は防げないし、重症化や死亡を防ぐことはできないというニュアンスで報道されています。ワクチン副反応が強調され、ワクチンを打つ効果よりも、ワクチンに対する恐怖が煽れています。テレビの街角インタビューなどでも、ワクチンに対して「副反応が心配」とか、「少し様子を見てから考えたい」という人の声がよく取り上げられます。こういう映像は大衆心理に影響し、その結果、人々はワクチン接種をためらうことになってしまいます。
「ワクチン接種を強制するわけではなく、選択はあくまで個人の自由」というコメントを何度聞いたことでしょう。反ワクチンの人や、「コロナはただの風邪である」という主張する人、陰謀説を信じている人たちもいまだにいますし、人権擁護の立場からワクチン接種の押し付けとならないよう警戒する人々もいます。ワクチン接種が原因ではないのに、接種以降に死亡した人数をもって、ワクチンで死亡した人々がこんなにたくさんいるとしてワクチンの弊害を主張する人もいます。
マスコミには様々な方面からの圧力がかかり、自由な発言はできなくなっています。政府も医療の専門家も、ワクチン接種を促進したいのに、報道も世論も水を差しているような感じです。
そんなわけで、日本ではほとんど報道されないのですが、ワクチン未接種者の死亡率は、ワクチン接種完了者の死亡率よりも圧倒的に高いのです。重症化率も同様です。この数値を見ると、ワクチンは打ったほうがいいとすぐにわかるのですが、日本では、この統計数値はあまり公表されていません。「ワクチンは重症化を防ぐ効果がある」という無難なことしか言えません。
Our World in Dataという世界の統計数値を公表しているサイトがあります。各国のコロナの感染者数や、ワクチン接種率なども常にアップデートされています。この中で、コロナ死者数のデータも発表されているのですが、ワクチン接種完了者の死亡率と、未接種者の死亡率を比較しているので紹介させていただきます。
仮に我々が人口が60人の国に住んでいたとします。
このうち10人がコロナで亡くなったとします。そのうち、ワクチン2回接種完了者が5人、未接種者が5人だったとします。
このような場合、マスコミは「コロナ死者のうち、ワクチン接種完了者が50%もいた。つまり、ワクチンはほとんど効果がないのではないか」と報道しがちです。
ところが、全人口のうち50人が接種完了者、10人が未接種者だったとすると、接種完了者の死亡率は5➗50=0.1、つまり10%なのですが、未接種者の死亡率は5➗10=0.5、つまり50%ということになるわけです。
この考え方に基づいて、Our World in Dataのサイトで公表されている、アメリカ、イギリス、スイスの死亡率の数値を見てみたいと思います。
こちらはアメリカのデータです。
2011年9月25日から2021年の12月4日までのデータですが、未接種者の死亡率が高いのは明確です。
こちらは、アメリカの1週間あたりの死亡率の未接種者、接種完了者、ブースター(3回目)完了者の比較です。未接種者は10%近くにもなるんですね。
次はイギリスです。
2021年3月15日から10月15日までのデータですが、同様に未接種者の死亡率が高いですね。
こちらは2021年10月15日時点での月間死亡率の比較。未接種者の死亡率は23.8%にもなっています。
こちらはスイス。
2021年1月31日から2022年の1月30日までのデータです。こちらも同様の傾向です。年末から1月の死亡率がかなり高くなっていますね。
各国で同じデータが発表されているわけではありませんが、同じような傾向と思われます。
日本はどうでしょう。Our World in Dataの中には、国としての日本のワクチン未接種者の死亡率は出ていませんが、各自治体ベースで、死亡率が発表されたケースがありました。
こちらは埼玉県のデータです。2021年の5月1日から10月7日のデータです。年代別のグラフですが、高齢者の未接種者の死亡率が高いですね。
若い世代の死者はワクチン未接種者ばかりです。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html
こちらは神奈川県のデータ。2021年の6月1日から9月30日のデータです。
ブレイクスルー感染というのは、2回目接種から2週間経過した後に感染した場合のことです。コロナでの死亡者のほとんどは未接種者ですね。ブレイクスルー感染は高齢者に限定されています。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html
こちらは東京のデータです。日経新聞2021年9月24日に掲載されていた情報です。
2021年8月1日〜9月20日に死亡した人のうち、感染歴が確認できた人数のみのデータですが、これを見ても死亡者のほとんどがワクチン未接種者というのが明確です。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html
こちらは大阪のデータで、読売新聞2021年10月29日のものですが、死亡率も重症化率もワクチン2回接種済みだとかなり少なくなります。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html
こういう数値を継続して発表していればワクチン接種の重要さが自ずと伝わるのですが、テレビではほとんど報道されず、また最近の統計はあまり見つからなくなりました。
2021年9月10日の神戸新聞の記事には、西宮市に関して、次のような記述が出ているのを見かけました。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html
西宮市のような例は、日本各地の自治体でいくつもあったのではないかと推測されます。しかし、このようなことで、ワクチン接種の効果が記録に残らないことはこれまた問題です。
やがてコロナが収束して、こんな記事を書く必要がなくなるとよいですね。
同調圧力は悪であるという主張が強く、ワクチンを打っても感染は防げないし、重症化や死亡を防ぐことはできないというニュアンスで報道されています。ワクチン副反応が強調され、ワクチンを打つ効果よりも、ワクチンに対する恐怖が煽れています。テレビの街角インタビューなどでも、ワクチンに対して「副反応が心配」とか、「少し様子を見てから考えたい」という人の声がよく取り上げられます。こういう映像は大衆心理に影響し、その結果、人々はワクチン接種をためらうことになってしまいます。
「ワクチン接種を強制するわけではなく、選択はあくまで個人の自由」というコメントを何度聞いたことでしょう。反ワクチンの人や、「コロナはただの風邪である」という主張する人、陰謀説を信じている人たちもいまだにいますし、人権擁護の立場からワクチン接種の押し付けとならないよう警戒する人々もいます。ワクチン接種が原因ではないのに、接種以降に死亡した人数をもって、ワクチンで死亡した人々がこんなにたくさんいるとしてワクチンの弊害を主張する人もいます。
マスコミには様々な方面からの圧力がかかり、自由な発言はできなくなっています。政府も医療の専門家も、ワクチン接種を促進したいのに、報道も世論も水を差しているような感じです。
そんなわけで、日本ではほとんど報道されないのですが、ワクチン未接種者の死亡率は、ワクチン接種完了者の死亡率よりも圧倒的に高いのです。重症化率も同様です。この数値を見ると、ワクチンは打ったほうがいいとすぐにわかるのですが、日本では、この統計数値はあまり公表されていません。「ワクチンは重症化を防ぐ効果がある」という無難なことしか言えません。
Our World in Dataという世界の統計数値を公表しているサイトがあります。各国のコロナの感染者数や、ワクチン接種率なども常にアップデートされています。この中で、コロナ死者数のデータも発表されているのですが、ワクチン接種完了者の死亡率と、未接種者の死亡率を比較しているので紹介させていただきます。
仮に我々が人口が60人の国に住んでいたとします。
このうち10人がコロナで亡くなったとします。そのうち、ワクチン2回接種完了者が5人、未接種者が5人だったとします。
このような場合、マスコミは「コロナ死者のうち、ワクチン接種完了者が50%もいた。つまり、ワクチンはほとんど効果がないのではないか」と報道しがちです。
ところが、全人口のうち50人が接種完了者、10人が未接種者だったとすると、接種完了者の死亡率は5➗50=0.1、つまり10%なのですが、未接種者の死亡率は5➗10=0.5、つまり50%ということになるわけです。
この考え方に基づいて、Our World in Dataのサイトで公表されている、アメリカ、イギリス、スイスの死亡率の数値を見てみたいと思います。
こちらはアメリカのデータです。
2011年9月25日から2021年の12月4日までのデータですが、未接種者の死亡率が高いのは明確です。
こちらは、アメリカの1週間あたりの死亡率の未接種者、接種完了者、ブースター(3回目)完了者の比較です。未接種者は10%近くにもなるんですね。
次はイギリスです。
2021年3月15日から10月15日までのデータですが、同様に未接種者の死亡率が高いですね。
こちらは2021年10月15日時点での月間死亡率の比較。未接種者の死亡率は23.8%にもなっています。
こちらはスイス。
2021年1月31日から2022年の1月30日までのデータです。こちらも同様の傾向です。年末から1月の死亡率がかなり高くなっていますね。
各国で同じデータが発表されているわけではありませんが、同じような傾向と思われます。
日本はどうでしょう。Our World in Dataの中には、国としての日本のワクチン未接種者の死亡率は出ていませんが、各自治体ベースで、死亡率が発表されたケースがありました。
こちらは埼玉県のデータです。2021年の5月1日から10月7日のデータです。年代別のグラフですが、高齢者の未接種者の死亡率が高いですね。
若い世代の死者はワクチン未接種者ばかりです。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html
こちらは神奈川県のデータ。2021年の6月1日から9月30日のデータです。
ブレイクスルー感染というのは、2回目接種から2週間経過した後に感染した場合のことです。コロナでの死亡者のほとんどは未接種者ですね。ブレイクスルー感染は高齢者に限定されています。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html
こちらは東京のデータです。日経新聞2021年9月24日に掲載されていた情報です。
2021年8月1日〜9月20日に死亡した人のうち、感染歴が確認できた人数のみのデータですが、これを見ても死亡者のほとんどがワクチン未接種者というのが明確です。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html
こちらは大阪のデータで、読売新聞2021年10月29日のものですが、死亡率も重症化率もワクチン2回接種済みだとかなり少なくなります。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html
こういう数値を継続して発表していればワクチン接種の重要さが自ずと伝わるのですが、テレビではほとんど報道されず、また最近の統計はあまり見つからなくなりました。
2021年9月10日の神戸新聞の記事には、西宮市に関して、次のような記述が出ているのを見かけました。
西宮市は従来、死者の接種履歴を明らかにしていた。対応を変えた理由について「接種は個人の意思に基づくもので、同意なしに公表するのは不適切だった。国の指針にも公表対象として定められていない」と説明した。
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/covid19/vaccines/efficasy.html
西宮市のような例は、日本各地の自治体でいくつもあったのではないかと推測されます。しかし、このようなことで、ワクチン接種の効果が記録に残らないことはこれまた問題です。
やがてコロナが収束して、こんな記事を書く必要がなくなるとよいですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます