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コロナと宇宙とトランプ、その三者の相関関係は?

2020-12-19 18:24:14 | 宇宙

今年の2020年は、コロナという感染症が人類史に大きな影響を与えた年として記録されることでしょう。一方で、コロナに霞んでしまいがちですが、宇宙に関するニュースもいくつかありました。そしてアメリカ大統領選挙です。選挙が終わってもトランプはいまだに負けを認めてはいません。コロナ、宇宙、トランプ、この全然関係なさそうな3者を無理やり結びつけてみて、何か関係があるのか見てみたいと思います。

宇宙に関しての最近のニュースを列挙してみると、最近では、小惑星探査機「はやぶさ2」が、地球近傍小惑星 「リュウグウ」に着陸後、サンプルリターンに成功したというニュースがありました。はやぶさのプロジェクト自体、大変な技術力なのですが、今後のサンプル分析で、太陽系の起源と進化、生命の原材料物質などを調べることができるようになるそうです。

一方、中国では、中国の無人月探査機「嫦娥(じょうが)5号」が12月17日未明、月の試料を乗せて地球に帰還したというニュースがありました。中国が月の試料の持ち帰りに成功するのは初めて。世界全体では3カ国目で、1970年代以来の成功となるそうです。アメリカとソ連が、いわゆる「月の石」を持ち帰ったのですが、1970年の大阪万博の時のアメリカ館の「月の石」のことそ知っている人は相当な年齢ですね(笑)。月面着陸とかもあり、あの頃は宇宙中継を興奮してみていました。西山千さんとか、鳥飼玖美子さんとかの同時通訳で、同時通訳者に憧れたのを覚えています。

嫦娥計画(じょうがけいかく)のことは、以前の私の以下の記事で若干触れています。

ストロベリームーンと満月の向こう側

月にまつわるつきない話

月の裏側に着陸した嫦娥4号および玉兎(ぎょくと)2号というローバーが月の裏側で活動を続けていて、2020年の10月26日に報道で、月面の裏側での活動が地球の日数換算で660日を記録し、玉兎の月面移動距離が565.9メートルになったということです。太陽の光がある期間のみ活動できるのですが、約2年間も月の裏側で活動を続けているというのは驚きです。

嫦娥4号の活動が継続している中で行われた嫦娥5号のプロジェクトですが、11月26日に打ち上げられた嫦娥5号は、日本時間12月2日午前0時13分ごろ、月面北側の嵐の大洋にあるリュムケル山と呼ばれる地域に軟着陸し、サンプルを約2キロ入手後、12月3日に離陸し、17日に内モンゴル自治区の高原地帯に帰還しました。これも大変な技術です。



左上の赤印の箇所が嫦娥5号の着陸地点、それ以外の黄色のスポットはアメリカのアポロの着陸地点です。また、嫦娥5号の着陸地点で、中国の国旗が掲揚されました。



あと、11月16日には、日本の野口聡一さんとアメリカの3人の宇宙飛行士が搭乗した米スペースXの新型宇宙船「クルードラゴン」が日本時間16日午前、ケネディ宇宙センターから国際宇宙ステーション(ISS)に向けて打ち上げられたというニュースもありました。

さらに、ロシアでは、ロシア国営宇宙企業ロスコスモスとロシア航空宇宙軍は2020年12月14日、新型ロケット「アンガラーA5」試験機2号機の打ち上げに成功したという報道が。純国産のロケットのようですが、ロシアの場合は、今後の計画はいろいろと難しいようです。

また、インドでも、2020年11月7日に、51回目のミッションで、シュリーハリコータ島にあるサティシュ・ダワン宇宙センターからPSLV(起動打ち上げロケット)が打ち上げられたそうです。PSLVには地球観測衛星EOS-011基と、外国の顧客の衛星9基の計10基が搭載されているのだとか。

偶然かもしれないのですが、今年の11月12月に集中しています。

ところで、アメリカのトランプ大統領は、2019年に宇宙軍を作るというのを発表したのですが、最近の記事でこんなものがありました。

トランプ陰謀論の切り札?「エイリアンと協力」説でネット騒然

東スポも記事にしていましたが、フェイクニュースというか、お笑いネタのような感じですね。
宇宙軍の設立と、エイリアンとの密約は関連性があるのではないかということなのですが、さらには、トランプ大統領が選挙結果が確定しているのに、まだ勝利の可能性を信じているということの説明としては、エイリアンとの密約という話が事実であれば筋が通ります。トランプ大統領がコロナを全く恐れていない背景にも銀河連邦の存在があるのかもしれないと想像したくなってしまいます。

コロナという存在は、これまで地球上に存在しなかった物という意味では、エイリアンと言えます。未知の物体に対して、人類はワクチンを開発したり、感染症対策をしたりしているのですが、この戦いは、地球外生命体との戦いにも似ています。「インディペンデンス・デイ」という映画がありましたが、コロナとの戦いと共通のものがある気がします。指導者の毅然とした態度が勝利のための重要な要素であると教えてくれている気がします。世界で封じ込めに成功している国を見ていると、共通しているものがある気がします。そんな視点で日本を見ると、「強制はできない」とか、「あくまでも協力要請」という極めて優柔不断な感じで、エイリアンとの戦いには苦戦するのではないかと心配になります。

宇宙も、コロナも、人類にとって未知の事象を究明するプロセスということができます。その克服を目指して、英知を結集するわけなのですが、トランプ大統領というのもある意味で、これまで存在していなかったタイプの政治家、つまりエイリアン、ということができるかもしれません。などというと、トランピストの皆さんの攻撃に会う気がして怖いのですが、現在、アメリカや日本の一部ではびこっているトランプ現象というものも、それを克服していくべき対象なのではないかという気もします。分断の時代には、へたなことを発言すると炎上の火種になってしまうので、あまり余計なことは言わないほうがよいかと思いますので、これくらいに留めたいと思います。

2020年はいろいろとありましたが、大変な年でありました。そんな中でも未来に向けての歩みは確実に進んでいます。コロナはやがて収束し、宇宙開発はどんどん進んでいきます。トランプ後のアメリカは、分断は消えない中で、なんとか問題を克服しようとしてもがいていくのだと思います。そんなこんなで2021年は、みなさまにとりましてもよい年となりますようお祈りしております。

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1 コメント

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マルテンサイト千年 (グローバルサムライ)
2024-04-25 18:52:03
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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