まわる世界はボーダーレス

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JR東海のクリスマス・エクスプレスのCM

2020-12-20 13:34:10 | 広告

この時期になると必ずこのコマーシャルがどこかで放映されています。30年以上前に作られた、JR東海の「クリスマス・エクスプレス」。山下達郎の「クリスマスイブ」をバックに、遠距離恋愛のカップルがクリスマスに出会うという甘く切ないストーリーは、時を超えて私たちを魅了し続けてきました。

1987年に国鉄が民営化され、JR東海が発足したのですが、ブランドイメージを高めるための広告が展開されることになりました。その一環として作られたのが、クリスマスの時期の「クリスマス・エクスプレス」のシリーズ。最初の1988年の作品は、「ホームタウン・エクスプレスX'mas編」というタイトルだったのですが、1989年から「クリスマス・エクスプレス」となり、1992年まで続いた毎年恒例のキャンペーンでした。時系列に整理するとこんな感じになります。

1988年、ホームタウン・エクスプレス X'mas編、深津絵里(当時15歳)、キャッチフレーズは「帰ってくるあなたが最高のプレゼント」

1989年、X'mas EXPRESS'89、牧瀬里穂(当時17歳)、キャッチフレーズは「ジングルベルを鳴らすのは帰ってくるあなたです」

1990年、X'mas EXPRESS'90、RINA(高橋リナ・高橋理奈)、キャッチフレーズは「どうしてもあなたに会いたい夜があります」

1991年、Xmas EXPRESS'91、溝渕美保、キャッチフレーズは「あなたが会いたい人も、きっとあなたに会いたい」

1992年、Xmas EXPRESS'92、吉本多香美、キャッチフレーズは「会えなかった時間を今夜取り戻したいのです」

あと、2000年にも、クリスマス・エクスプレス2000というのが作られています。出演は、星野真里。深津絵里と、牧瀬里穂も、主人公を見守る役で出演しています。キャッチフレーズは「何世紀になっても会おうね」

これらをまとめた動画がこちらです。



スマホがなかった時代だからこそ成立するストーリーなのかもしれませんね。

バブル真っ只中の時代でした。昭和が終わり、平成になったのが1989年の1月でした。私は、30代の前半でしたが、海外出張などもかなりゆるい贅沢な時代でした。

このコマーシャルのほとんどの撮影で使われているのが新幹線の名古屋駅だそうです。私は愛知県の田原市(渥美半島)出身で、もよりの駅は豊橋なので、名古屋駅も懐かしいです。

このシリーズを演出したのは、現在TYO社の社長の早川和良さん。じつは、偶然にも、私が昨年までいた広告代理店の親会社の社長でした。

タイやマレーシアに出張した際に、食事の時や、お茶の時間に結構長いこと早川さんとお話しをする機会がありました。実は早川さんは名古屋出身で(だからクリスマス・エクスプレスの撮影も名古屋だったんですね)、大学は金沢で、建築を専攻されていたというお話しでした。私がシンガポールで、ザハさんがデザインしたコンドミニアムに住んでいるという話をしたらとても興味を持たれていました。

最後は昨年のクアラルンプールのショッピングモールにある小さな喫茶店でのことでしたが、クリスマス・エクスプレスを作った本人と二人だけでいろいろお話しできたというのが今からでは信じられない感じです。私とは3つくらい先輩ですが、ほぼ同時代を駆け抜けてきました。私は早川さんのように、すごい作品は残しておりませんが。

2020年というこれまでと違う時代のクリスマスの前に、感染を気にせずに自由に旅ができ、会いたい人にいつでも会える時代が戻ることを祈っています。

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