シンガポールのナショナルデー(独立記念日)は8月9日。建国56年目となりますが、今年はマリーナベイの会場でリアルに開催される予定です。国に対して国民が“Happy Birthday!”と言ってお祝いする雰囲気は日本ではなかなか味わえません。前後数週間、街のあちこちに国旗が飾られ、花火が打ち上げられ、国の誕生日が盛大に祝われます。
ナショナルデーは毎年テーマソングが作られるのですが、2021年の曲は一週間前に公開されました。“The Road Ahead”というタイトルです。「進むべき道」、未来に向かって伸びている道です。
作ったのは、リンイン(Linying)という27才の女性シンガーソングライターと、エヴァン・ロウ(Evan Low)のコンビ。ミュージックビデオには、リンインの他に、セザイリ・セザーリ(Sezairi Sezali, 34)、シャイアン・ブラウン(Shye-Anne Brown, 18)、シャビール・タベー・アラム(Shabir Tabare Alam, 36)などのミュージシャンが登場しています。長年シンガポールにいる私も知らない人ばかりです。新たなタレントが出てきているんですね
こちらがそのミュージックビデオです。
バスが道路を進んでいくオープニング映像。路上に登場する曲のタイトル。“The Road Ahead”このグラフィックが洒落ています。
そしてバスの中のリンイン。芸能人っぽさが全くなく、普通のシンガポーリアンという感じです。彼女がバスの窓に自転車の絵をかざすと、それがアニメとなってストーリーが展開していきます。
おそらくコロナ禍の規制で、しばらく外食も、大がかりなロケ撮影もできなかったので、アニメということにしたのかもしれません。しかし、これが素朴な味わいを醸し出しています。
こちらはシンガポールリバーのボートの上のセザイリ・セザーリ。彼も素朴なルックスです。
別の船に乗っている人たち。過去と現代が混ざっていますが、赤い頭巾で、青い服の女性は、1920年から1940年の間、広東省山水からシンガポールに出稼ぎに来ていた女性。建築現場とかで働いていました。看護婦、建築家、郵便配達などが乗っています。
そして登場するのがシャイアン・ブラウン。庭の草木は太陽に向かって伸びていると歌います。
そして渋い感じで登場するシャビール・タベー・アラム。「夜明け前が一番暗い」という歌詞が印象的ですね。英語ではよく使われる表現です。
最後に登場する道路はECP (East Coast Parkway)からサンテック地区のビル群が見えてくるあたりですね。昔、このへんを運転して会社に通っていたので、懐かしい光景です。
曲調は非常に静かで、ノスタルジッックな感じです。コロナ禍の中で、不安を感じながらも、未来に向かって進んでいくというのを静かに歌っています。歌詞も、メロディーも、映像も、大げさな感じがなく、素朴な感じで、心に響いてきます。
新聞報道によると、通常は、ネットで賛否両論の議論が捲き上るのだそうですが、今年はポジティブな意見が多いとのことでした。1998年のナショナルデーソングになった“Home”を彷彿とさせる雰囲気の曲になっています。
“Home”はディック・リー(Dick Lee)が作曲し、キット・チャン(Kit Chan)が歌った非常に人気の高いナショナルデーソングですが、昨年のコロナ禍のイベントで、みんなで自宅でこの歌を歌うというのがありました。それに関しては、こちらのブログ記事をご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/singaporesling55/e/54a943f034cf3b131bbb549c357f7335
https://blog.goo.ne.jp/singaporesling55/e/41173b678395a6ed9b85be840b245eb2
こちらは、2021年のテーマソングの“The Road Ahead”の歌詞と、私の翻訳です。
One man on an island
島に一人しかいなくても
One drop in the sea
海への一滴であったとしても
All it takes to set a wave in motion
気持ちのウェーブを作るのに必要なものは
Is a single word, an action
一つの言葉、一つの行動
A hope that we can be
ずっと望んでいた変化に自分自身がなれるという
The change that we’ve been longing to see
一つの希望
For our home, our land, our family
私たちの家、私たちの土地、私たちの家族
It’s all within our reach
それらは全部手の届く場所にある
See this island, every grain of sand
この島を見て、砂の一粒一粒を見て
Hear this anthem, it’s the voices of our friends
この国の歌を聞いて、それは友の声
Come whatever on the road ahead
進むべき道の先に何が来ようが
We did it before, and we’ll do it again
それは私たちがかつて行ったこと、それをもう一度やるだけのこと
When the moments turn to hours
瞬間が長い時間になり
And the day’s last light is gone
一日の最後の光が消え去る
Look around us always and remember
いつもまわりを見回して思い出す
There were times we were uncertain
先の見えない時がかつてあったのだと
But we just kept walking on
しかし私たちは歩み続ける
It’s always darkest just before the dawn
夜明け前がいつも一番暗いのだから
See this island, every grain of sand
この島を見て、砂の一粒一粒を見て
Hear this anthem, it’s the voices of our friends
この国の歌を聞いて、それは友の声
Come whatever on the road ahead
進むべき道の先に何が来ようが
We did it before, and we’ll do it again
それは私たちがかつて行ったこと、それをもう一度やるだけのこと
Our home, the home we share
私たちの家、私たちが共有する家
Where the garden always grows toward the light
そこでは庭はいつも光に向かって伸びている
Though the road ahead is daunting,
進むべき道の先はちょっと怖いけれど
I know we’re gonna be alright
私たちは大丈夫だと知っている
See this island, every grain of sand
この島を見て、砂の一粒一粒を見て
Hear this anthem, it’s the voices of our friends
この国の歌を聞いて、それは友の声
Come whatever on the road ahead
進むべき道の先に何が来ようが
We did it before, and we’ll do it again
それは私たちがかつて行ったこと、それをもう一度やるだけのこと
ナショナルデーは毎年テーマソングが作られるのですが、2021年の曲は一週間前に公開されました。“The Road Ahead”というタイトルです。「進むべき道」、未来に向かって伸びている道です。
作ったのは、リンイン(Linying)という27才の女性シンガーソングライターと、エヴァン・ロウ(Evan Low)のコンビ。ミュージックビデオには、リンインの他に、セザイリ・セザーリ(Sezairi Sezali, 34)、シャイアン・ブラウン(Shye-Anne Brown, 18)、シャビール・タベー・アラム(Shabir Tabare Alam, 36)などのミュージシャンが登場しています。長年シンガポールにいる私も知らない人ばかりです。新たなタレントが出てきているんですね
こちらがそのミュージックビデオです。
バスが道路を進んでいくオープニング映像。路上に登場する曲のタイトル。“The Road Ahead”このグラフィックが洒落ています。
そしてバスの中のリンイン。芸能人っぽさが全くなく、普通のシンガポーリアンという感じです。彼女がバスの窓に自転車の絵をかざすと、それがアニメとなってストーリーが展開していきます。
おそらくコロナ禍の規制で、しばらく外食も、大がかりなロケ撮影もできなかったので、アニメということにしたのかもしれません。しかし、これが素朴な味わいを醸し出しています。
こちらはシンガポールリバーのボートの上のセザイリ・セザーリ。彼も素朴なルックスです。
別の船に乗っている人たち。過去と現代が混ざっていますが、赤い頭巾で、青い服の女性は、1920年から1940年の間、広東省山水からシンガポールに出稼ぎに来ていた女性。建築現場とかで働いていました。看護婦、建築家、郵便配達などが乗っています。
そして登場するのがシャイアン・ブラウン。庭の草木は太陽に向かって伸びていると歌います。
そして渋い感じで登場するシャビール・タベー・アラム。「夜明け前が一番暗い」という歌詞が印象的ですね。英語ではよく使われる表現です。
最後に登場する道路はECP (East Coast Parkway)からサンテック地区のビル群が見えてくるあたりですね。昔、このへんを運転して会社に通っていたので、懐かしい光景です。
曲調は非常に静かで、ノスタルジッックな感じです。コロナ禍の中で、不安を感じながらも、未来に向かって進んでいくというのを静かに歌っています。歌詞も、メロディーも、映像も、大げさな感じがなく、素朴な感じで、心に響いてきます。
新聞報道によると、通常は、ネットで賛否両論の議論が捲き上るのだそうですが、今年はポジティブな意見が多いとのことでした。1998年のナショナルデーソングになった“Home”を彷彿とさせる雰囲気の曲になっています。
“Home”はディック・リー(Dick Lee)が作曲し、キット・チャン(Kit Chan)が歌った非常に人気の高いナショナルデーソングですが、昨年のコロナ禍のイベントで、みんなで自宅でこの歌を歌うというのがありました。それに関しては、こちらのブログ記事をご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/singaporesling55/e/54a943f034cf3b131bbb549c357f7335
https://blog.goo.ne.jp/singaporesling55/e/41173b678395a6ed9b85be840b245eb2
こちらは、2021年のテーマソングの“The Road Ahead”の歌詞と、私の翻訳です。
One man on an island
島に一人しかいなくても
One drop in the sea
海への一滴であったとしても
All it takes to set a wave in motion
気持ちのウェーブを作るのに必要なものは
Is a single word, an action
一つの言葉、一つの行動
A hope that we can be
ずっと望んでいた変化に自分自身がなれるという
The change that we’ve been longing to see
一つの希望
For our home, our land, our family
私たちの家、私たちの土地、私たちの家族
It’s all within our reach
それらは全部手の届く場所にある
See this island, every grain of sand
この島を見て、砂の一粒一粒を見て
Hear this anthem, it’s the voices of our friends
この国の歌を聞いて、それは友の声
Come whatever on the road ahead
進むべき道の先に何が来ようが
We did it before, and we’ll do it again
それは私たちがかつて行ったこと、それをもう一度やるだけのこと
When the moments turn to hours
瞬間が長い時間になり
And the day’s last light is gone
一日の最後の光が消え去る
Look around us always and remember
いつもまわりを見回して思い出す
There were times we were uncertain
先の見えない時がかつてあったのだと
But we just kept walking on
しかし私たちは歩み続ける
It’s always darkest just before the dawn
夜明け前がいつも一番暗いのだから
See this island, every grain of sand
この島を見て、砂の一粒一粒を見て
Hear this anthem, it’s the voices of our friends
この国の歌を聞いて、それは友の声
Come whatever on the road ahead
進むべき道の先に何が来ようが
We did it before, and we’ll do it again
それは私たちがかつて行ったこと、それをもう一度やるだけのこと
Our home, the home we share
私たちの家、私たちが共有する家
Where the garden always grows toward the light
そこでは庭はいつも光に向かって伸びている
Though the road ahead is daunting,
進むべき道の先はちょっと怖いけれど
I know we’re gonna be alright
私たちは大丈夫だと知っている
See this island, every grain of sand
この島を見て、砂の一粒一粒を見て
Hear this anthem, it’s the voices of our friends
この国の歌を聞いて、それは友の声
Come whatever on the road ahead
進むべき道の先に何が来ようが
We did it before, and we’ll do it again
それは私たちがかつて行ったこと、それをもう一度やるだけのこと