<ストーリー> 映画.comより抜粋
離婚の危機を迎えた夫婦を軸に、両親をつなぎとめようとする娘や、彼らの問題に巻き込まれてしまうもうひとつの家族の物語が絡み合い、複雑な人間心理を描き出していく。

アスガー・ファルハディ監督の作品は「彼女が消えた浜辺」に続いて2本目です。
「彼女が…」のように、登場人物の行動、言葉によって思わぬ方向へストーリーが展開し、どのように結末を迎えるのかまったく想像がつきません。
そのためスクリーンからは一時も目が離せないし、台詞も聞き逃せない状態でした。
この観客を惹きつける構成と演出は素晴らしく、評価されるのも納得の一作でした。

…しかし
この作品の両夫婦にはどうも感情移入ができませんでした
まずは私たちとは宗教の重さ、生活する上での一般的な考え方が違うので、それはちょっと理解できないなという部分もあるのです。
そもそも働くにあたってのきちんとした取り決めがないばかりに後になって“知ってたはずよ”という言い分に対して“それを知っていれば最初から雇わなかった”などという基本的な問題が出てくるし、介護という責任ある重労働をなぜその状態で引き受けようと思ったのか…などなど疑問に思うことが続々出てくるのです。
ラジエーの夫ホジャットに至っては冷静な話し合いすらできないのはちょっと…。
もちろん、その時点でのそれぞれの立場と考えがあるから仕方ないところもあるのですが、嘘と隠し事が多いのが共感できず残念でした。
なんだか、みんな自分勝手すぎやしませんか?
この作品の中で一番冷静で物事を見つめ、思いやりの心を持っていたのは娘のテルメーだったのかも…。

ちなみに公式HPでは「映画『別離』を理解するためのワンポイント」が載っています。
“介護について”では、宗教上の問題もあるので、解決に向けてこれからイランがどう取り組んでいくのかが重要な課題となるのでしょうね。
監督:アスガー・ファルハディ
製作:アスガー・ファルハディ
脚本:アスガー・ファルハディ
撮影:マームード・カラリ
編集:ハイェデェ・サフィヤリ
原題:Jodaeiye Nader az Simin
製作国:2011年イラン映画
上映時間:123分
<キャスト>
レイラ・ハタミ
ペイマン・モアディ
シャハブ・ホセイニ
サレー・バヤト
サリナ・ファルハディ
ババク・カリミ
離婚の危機を迎えた夫婦を軸に、両親をつなぎとめようとする娘や、彼らの問題に巻き込まれてしまうもうひとつの家族の物語が絡み合い、複雑な人間心理を描き出していく。

アスガー・ファルハディ監督の作品は「彼女が消えた浜辺」に続いて2本目です。
「彼女が…」のように、登場人物の行動、言葉によって思わぬ方向へストーリーが展開し、どのように結末を迎えるのかまったく想像がつきません。
そのためスクリーンからは一時も目が離せないし、台詞も聞き逃せない状態でした。
この観客を惹きつける構成と演出は素晴らしく、評価されるのも納得の一作でした。

…しかし

この作品の両夫婦にはどうも感情移入ができませんでした

まずは私たちとは宗教の重さ、生活する上での一般的な考え方が違うので、それはちょっと理解できないなという部分もあるのです。
そもそも働くにあたってのきちんとした取り決めがないばかりに後になって“知ってたはずよ”という言い分に対して“それを知っていれば最初から雇わなかった”などという基本的な問題が出てくるし、介護という責任ある重労働をなぜその状態で引き受けようと思ったのか…などなど疑問に思うことが続々出てくるのです。
ラジエーの夫ホジャットに至っては冷静な話し合いすらできないのはちょっと…。
もちろん、その時点でのそれぞれの立場と考えがあるから仕方ないところもあるのですが、嘘と隠し事が多いのが共感できず残念でした。
なんだか、みんな自分勝手すぎやしませんか?

この作品の中で一番冷静で物事を見つめ、思いやりの心を持っていたのは娘のテルメーだったのかも…。

ちなみに公式HPでは「映画『別離』を理解するためのワンポイント」が載っています。
“介護について”では、宗教上の問題もあるので、解決に向けてこれからイランがどう取り組んでいくのかが重要な課題となるのでしょうね。
監督:アスガー・ファルハディ
製作:アスガー・ファルハディ
脚本:アスガー・ファルハディ
撮影:マームード・カラリ
編集:ハイェデェ・サフィヤリ
原題:Jodaeiye Nader az Simin
製作国:2011年イラン映画
上映時間:123分
<キャスト>
レイラ・ハタミ
ペイマン・モアディ
シャハブ・ホセイニ
サレー・バヤト
サリナ・ファルハディ
ババク・カリミ