
ラブリーボーンを観た。感想は、まあ普通に面白かった。
映像はきれいだし、サスペンスにもハラハラさせられる。
主役のシアーシャ・ローナン(『つぐない』で好演)もかわいい。
でもでも、ピーター・ジャクソンたるものがこんなフツーの感動作を撮っていていいの?という気にさせられてしまった。
評判の高かった『ロード・オブ・ザ・リング』も『キングコング』も私にとってはいまひとつ印象が薄い。
じゃあ、何がよかったのかというと、それはピーター・ジャクソンの過去の大傑作
『ブレインデッド』だ。
<あらすじ>eiga.comより引用
マザコン青年ライオネルはいつもママの言いなり。
ある日、呪われた珍獣ラットモンキーに噛まれたママは次第にゾンビに姿を変えていく。
暴れ出したママの犠牲者もまたゾンビと化していき、ライオネルはゾンビ集団との対決を決意する……。
ラスト20分間に映画史上最多(?)の血しぶきが飛び散るカルト・ホラー。
1993年のアヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭でグランプリを受賞。
あまりにもお粗末なラットモンキーの管理。ヒロインが主人公を“運命の人”と思いこむ理由のどうでもよさ。神父のぶっとんだキャラクター。随所に見られるハイセンス(?)なギャグ。グロい、エグい、汚いの史上まれにみるサイテーな映画(注※ほめ言葉)
このままいけば、ゆくゆくは“鬼才”と呼ばれるであろうピーター・ジャクソンは、あろうことか、“巨匠”の道を歩き始めている。
いかん、このままでは。今からでも遅くない。もう一度あの頃の気持ちを思い出して、また大傑作を生み出してほしい!
あの“サム・ライミ”も昔の彼に戻ってきてくれたことだし(笑)
それとも、あれは監督にとっては“消したい過去”なのか…?

(確かに『ロード~』のファンには観せられませんな)
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