『うろん紀行』
わかしょ文庫
作者のお名前が「わかしょ文庫」さんだそうです。
そして出版社の名前は「代わりに読む人」社。
奥付が混沌としている笑
作者が月に一回、本に関わるどこかにおでかけする
というエッセイ。
第一回は笙野頼子『タイムスリップ・コンビナート』
にちなんで「海芝浦」に行きます。
って感じで読み始めて、んん?と思った。
笙野頼子要素をひとまず横に置くと、
これは岸本佐知子氏の『死ぬまでに行きたい海』じゃないかな?
出不精の作家が連載ということで重い腰をどっこらしょと上げて
軽妙かつ思索的というかたまに妄想的な文章を書く、という。
岸本氏も海芝浦に行ってたしね。
好きなんかな?
と、第一回から思考が乱れまくるのですが。
読むとおもしろい。
わかしょさんは海芝浦に行って
「思ってたんと違う」
と感じるのだけど、わかしょさんの頭の中にある
「タイムスリップ・コンビナートの海芝浦」
のイメージが、すでに原作と違うのである。
現実とも小説とも違う、自分だけの海芝浦イメージ。
この、「決して同じ場所にたどりつけない」感覚を
とても大切にしているように感じる。
良いよね。
こういう感覚。
わかしょ文庫
作者のお名前が「わかしょ文庫」さんだそうです。
そして出版社の名前は「代わりに読む人」社。
奥付が混沌としている笑
作者が月に一回、本に関わるどこかにおでかけする
というエッセイ。
第一回は笙野頼子『タイムスリップ・コンビナート』
にちなんで「海芝浦」に行きます。
って感じで読み始めて、んん?と思った。
笙野頼子要素をひとまず横に置くと、
これは岸本佐知子氏の『死ぬまでに行きたい海』じゃないかな?
出不精の作家が連載ということで重い腰をどっこらしょと上げて
軽妙かつ思索的というかたまに妄想的な文章を書く、という。
岸本氏も海芝浦に行ってたしね。
好きなんかな?
と、第一回から思考が乱れまくるのですが。
読むとおもしろい。
わかしょさんは海芝浦に行って
「思ってたんと違う」
と感じるのだけど、わかしょさんの頭の中にある
「タイムスリップ・コンビナートの海芝浦」
のイメージが、すでに原作と違うのである。
現実とも小説とも違う、自分だけの海芝浦イメージ。
この、「決して同じ場所にたどりつけない」感覚を
とても大切にしているように感じる。
良いよね。
こういう感覚。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます